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個人的には、領主貴族のほうが焦土化に積極的だったんじゃないかと思うんだよな

領主層から見れば叛乱軍に進駐なんかされたら自己の財産どころか生命も危ういと思うだろうし
徹底的に収奪してから逃げるのが生命と財産を最大限守る方法になるんじゃないかと

といっても、領主にとっては領土も農奴も財産には違いないしなぁ。
命には代えられないとはいえ、いきなり逃げ出したら「ゴールデンバウム王朝を守護する神聖な使命（リップシュタット盟約より。実態はともかく、概念としてはある）」を果たしてないと糾弾され、結局死して詫びることになりかねない。
結局のところ、領主の協力が積極的にせよ消極的にせよ、撤退命令自体は中央政府の誰かが出さないと。休業補償……じゃなかった、撤退に伴う政治生命含む命の保証、より踏み込んで焦土化に対する損害の補償まで踏み込めばスムーズに焦土化が進展しそう。
（まあ、仮に保証してたとしても、直後のリップシュタット戦役で反故になるわけだが）

石黒版だとクラインゲルト子爵という領主が出てきたけど、原作では逃げ出した統治責任者は「知事」だったか「総督」だったかって書かれてたし、皇帝の勅令かリヒテンラーデ国務尚書あたりの指示が出れば、焦土化はそれを普通に執行しただけって扱いになりそう。

クライゲルト子爵みたいな良心的な貴族って少数派っていうかレアキャラだろうしねえ。

焦土戦略といえばハンニバルに対するファビウスが有名だが、戦って打ち負かすしか戦略のなかったあの時代に、あの発想の転換のできるファビウスはまさしく天才だったよな。ハンニバルとやりあっても勝ち目がないと判断できた点も凄い。しかもこいつただの一政治家なんだぜ？

作戦会議でベストを尽くしたかは微妙なラインだと思う
決定された作戦を軍部で中止にできないし、ベテランほどダメ出兵への諦めと慣れもあったと思う
ロボスの劣化とフォークが慣れから予測できる失敗ラインを大幅に飛び超えた訳だけど

各提督が責任をとる必要はないが
後々振り返り作戦会議で職務の範囲の限りにおいて
ベストは尽くしたと堂々と言える努力をしたかは疑問だな
やり直しができるならもっとやりようはあったと思ってるんじゃないかな
無益だし結果論だけど

そもそも作戦会議の目的が不明だし……具体案を詰めるといいつつ、発案者からの回答は「高度の柔軟性を維持しつつ～」だからな。
シトレとしてはもうちょっと異論を噴出させて、「実務面で解決すべき課題が残る」と、中止までは無理でも少しでも引き延ばしを図りたかったのかもしれんが（国防委員長と後方本部長が揃って疑問視となれば、最高評議会といえど流石に無視できないはず）。

サンフォード政権が選挙目当てでこの作戦案にGoサイン出したように、軍部内でも宇宙艦隊を支持基盤とするロボス派も自派の埋没を避けたい一心で「帝国領進攻」という作戦案を出したんじゃないかな。
だから、あの会議の時点では艦隊内では多数派のロボス派は賛成する事自体は決まっていそう。ただ、その会議の席で「高度な柔軟性を維持しつつ」なんて作戦参謀に言われるとは思わなかったから、かなり困惑はしてそう。

このロボス派=艦隊派の策謀って、後の救国軍事会議のクーデターにも繋がってるんじゃないかな。

まぁシトレ派がベストを尽くしたかというと微妙だなぁ。
そもそも最高評議会への提案だって、実態はフォークがサンフォードにねじ込んだにしろ、正規の書類手続き考えたら作戦本部長のサインなければ動かん事案だろうし。
成功しようが失敗しようが辞めざるをえないって話なら、職を賭して反対することもできる。委員長のヨブが反対を鮮明にしてるし、軍政・軍令の長両方が反対なら不人気のサンフォード政権が作戦をごり押せるかっていうと風向きが変わるかもしれんし。
どっちにしろ辞めるならこの際負けることでロボス派も道連れにして自派の人間（ヤン）を引き上げよう、何て考えてたんじゃと疑うのは穿ちすぎかな。

>>189
その正規の書類手続きすらしてない疑いが有るからなぁ

国防委員長が反対であることが判明したのが投票した時だった事から国防委員会の承認は得ていないのは確かだろうし、
シトレが反対であったことは周知の事実だから、サインもしてない方が自然だと思うんだよな
最高評議会で決定した以上、シトレは何もできなかったと考えられるし（理屈上、同盟軍の最高司令官はサンフォード評議長だし、最高司令官の命令に従わざるを得ないのが統合作戦本部長だろうし）

トリューニヒトが降伏受諾と停戦命令決定した時も、国防相と司令長官拘束してだしなぁ……議長権限か最高評議会権限かはわからんが、担当者の頭越しに口出しは出来るんだろう。
（あっちは純軍事案件じゃないし、一応本部長いるが）

だからこそ、すぐにクビに出来るだけの理由がないのを盾にせいぜい現職に居座って、消極的なサボタージュを続けるのが唯一の抵抗なのかもしれん。最終的には辞めざるを得ないんだから、これも職を賭して。シトレ個人としてはさっさと抗議の辞任でもした方が、おそらく負けるであろう作戦後の返り咲きが期待できただろうし。

シトレ派が警戒してたのは、むしろ「遠征が成功を収めてしまう」という事態だったんじゃないかな。
近代日本史でいうと満州事変みたいな、その時点では大成功をおさめたように見えて、出口が見えない泥沼に足を踏み込んでしまう。そういう事態。
でも会議の席でそんなこと言おうもんなら、それこそ「利敵行為」「敗北主義」と指弾されかねないから明確に言えない。だからヤンもキャゼルヌもベストを尽くせなかった。（その意味で、フォークの発見は牽制の役割を果たしてた）

そんなわけで、シトレ派は帝国軍の「適度な抵抗」に期待するという姿勢を採らざるを得なかったが、その「甘え」をどこかで見切ったのが、焦土作戦からの殲滅戦というラインハルトの博打じみた迎撃戦略決断の後押しかな。

>>192
シトレ派って作中では明確には存在が描かれてないんだけどね。
作中描写だと、シトレが目をかけている軍人って程度だし、そもそもヤンの幕僚にすら明確なシトレ派が居ないくらい。（あるいはラップが生きていたら明確なシトレ派になってたかもしれないが）
そもそもヤン自体、シトレ派なんて言われたら否定するだろうね。（まあ第13艦隊設立後はシトレ派と他の軍人や政治家たちにシトレ派と認識されてたはずだけど）
ついでにキャゼルヌも会議には同席してない上に、補給線の構築には積極的だったからね。（キャゼルヌが反対したのは無策な占領政策の方だし）

あとラインハルトの焦土作戦からの殲滅戦が博打じみたは迎撃戦略っていうのも、ずれてるでしょ。
同盟と違ってイゼルローン回廊の帝国側領土は辺境地帯で極端な話、長期に渡って同盟が維持しようとしたら財政的にも負担がかかるから、最悪ラインハルトは焦土作戦から持久戦に切り替えても（皇帝が崩御しない限り）特に問題なかったはずだし。（そもそも同盟で選挙が始まるから同盟軍の方が長期戦にし辛いという理由も有る）

同盟帝国ともにある程度なあなあで戦争していた物語以前の空気は
加味しないといけないのかもね、選挙目当て出兵もあからさまなのは駄目だけど
どう考えてもそうなのは繰り返し行われてきたんだろう
その同盟帝国蜜月の日々が政治的密約とかで保たれてきたのではなく
お互いそんな程度の実力という奇跡のバランスによってという奇跡
（あるいはフェザーンの功績かな）

そこに風穴を空ける時代の風雲児2人が出現したのが致命的だった
いうまでもなくラインハルトとフォーク

しかし、焦土作戦と言うとまるでカッコイい戦術っぽく聞こえるが、実際は軍が守るべき民衆を見捨てて物資だけ奪ってトンズラするってことだ。
で、同盟が焦土作戦だと気付かなかったのは今まで貴族が民衆を見捨てて逃げなかったってことだ。
で、主人公のラインハルトは民衆を見捨た罪を無実の貴族になすりつけて英雄になったわけだ。
少なくとも、コイツとは友達になりたくないし、コイツを褒めるようなヤツとも責任をなすりつけて来そうで一緒に仕事をしたくはないね。

単に今までイゼルローンに守られて敵が来なかっただけで
同盟軍が敵の本土に侵攻した経験が無いだけだぞ

作戦自体は壮大で優秀だった
ただそれを実行する前線指揮官が揃いも揃って無能だったのが不運な点かな
>>195
いや対抗策としては敵ながら素晴らしいよ
俺だって逆の立場なら同じ作戦を取る
逆張りは良くない

>>197
帝国侵攻作戦の何処が優秀？

前線指揮官が同盟オールスターな上ホーランドみたいな「俺が俺が」な提督もいない。8個艦隊3000万人の補給についてはキャゼルヌが自信をもって仕切ってる。戦闘集団としてはこの上なく優秀。


戦えば同盟が勝ってた。金髪の孺子はただ、逃げ回ってただけじゃないか！

他の会戦は後付けでもこうすれば勝てたって勝ち筋が存在するけど、
帝国領侵攻作戦だけは、こうすれば被害を軽減できたってのは山ほどあるけど、同盟の勝ち筋がないよな。

いったいどうすればこの作戦で同盟は勝てたんだろう。
…っていうか、そもそもこの作戦ってどうなれば勝利なんだ？

>>200
とりあえず、戦術的な勝利でサンフォード政権が延命し、
ロボス元帥が統合作戦本部長に昇進、フォーク准将が未来の統合作戦本部長として頭角を現す事が出来れば勝利


……すげーフワフワしているな……

・占領星域は無理のないペースで拡大する（というか、本来の目的に照らし合わせても、必要なのは選挙日まで継続して入ってくる勝利の報なはず）
・「帝国は寸土といえど外敵に～」を帝都で煽り立てて、正面決戦せざるを得ない状況に持っていく
・艦隊戦自体はちょい勝ちか痛み分けでOK。そのまま帝国にイゼルローン奪還作戦まで持ち込ませれば勝ちやすくなってなおベスト
・選挙直後辺りにアスターテの屈辱の演出者であるローエングラム伯と、若き英雄フォークが相討ちとなって戦死する。それを機に一時撤退。占領星域の住民代表は同盟に感謝の意を述べ、自分たちも自由のために戦うと誓う。


ここまでいけば勝ちかな

確かにそれなら勝ちだな。

ついでに、英雄フォークとラインハルトの決戦の場が太陽系で、相討ちの際に流れ弾で人類の母なる星、地球が砕けるという悲劇があれば最高だな！

ふむ…艦隊戦と言うか、軍事的勝利しか目に入ってなかった政軍両方の視野の狭さが究極的な敗因ということか
確かに～～星系を解放しました、住民の賛同も得られました、というのはイデオロギー的に十分勝利と言えたはずだよな…
ましてや焦土作戦の後だから人心は掴みやすかろうし

まあ、その手の宣伝は当然やってたとは思うが……捕虜交換式でのマスコミの傍若無人っぷりも、帝国領侵攻作戦の時に報道陣を接待してたから（わざわざド田舎のイゼルローンまで来てもらった＆余計なことまで報道されないよう囲い込んえた）と考えればわからなくもないし。


「選挙に勝つため」と言えないせいもあるが、政と軍で勝利条件を共有できてないんじゃないかなぁ。
とはいえ、共有しちゃうとフォークの勝利条件（イゼルローン陥落に匹敵する戦果をあげる）がまず達成不可能なので、>>202では茶化して言ってるが結局のところどこかの時点で、フォークが戦死するか精神病棟送りになるか栄転という名の閑職左遷になるか、何らかの手段で作戦参謀を「暗殺して」幕引きになるだろうが。

ちょっと侵入して帰ってくるだけでよかったんじゃないかな
選挙目的にもフォークの気分的にも
イゼルローンとられた帝国をビビらせるのにも

>>206
選挙目的で攻めるにしてもそれで十分だったと思うんだけどねえ
1~2個の惑星を占領した後、自分に有利な状況を構築して、占領された領地を奪還しに来た帝国軍を迎え撃って勝利すればいくらか支持率は上がっただろうに

>>207
この遠征は専制政治の暴圧に苦しむ銀河帝国250億の民衆を解放し救済する崇高な大義を実現するためのもの
1,2個の惑星を取って良しとするのは、意図すると否とにかかわらず、結果として利敵行為に類するものになりましょう
注意されたい

>>208
フォークエミュ上手いな…

結局フォークとフォークを統制できなかった総司令部なんだよなぁ問題……