とぅこ
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とりのはは
2009/03/30(月) 10:10:22 ID: fF5K/5baqg
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とりのはは
2009/03/30(月) 11:06:48 ID: fF5K/5baqg
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とりのはは
2009/03/31(火) 09:38:31 ID: fF5K/5baqg
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覚書です、スルーでお願いします。某擬人化でSS。
戦闘が終わって、引き上げようとするチータスとダイノボットとラットル。
チータス「へっへー、ワスピーターとテラザウラーのやつ、しっぽを巻いて逃げていったジャン。」
ダイノボット「ふんっ、情けないやつらダー。ま、今日のはお互い偵察中に鉢合わせして、はずみで小競り合いになっちまったようなもんだから、これ以上の追撃はねぇダろ。」
ラットル「・・・・・」
チータス「おやぁ、ラットル、どっかケガした?早く基地に戻って手当てするジャン。」
ラットル「ケガなんてしてないさ、おいらはね。
見ろよ、この草原。つい昨日、コンボイと二人で生物層のデータを集めて、まだライノックスは分析中だったんだぜ。映像を見て、こんなにきれいなお花畑なら自分もぜひ調査に来たいって、おっさん、楽しみにしてたのに。」
チータス「仕方ないジャン。そりゃ、おいらたちはよその星からやってきた居候、この惑星に迷惑かけちゃ申し訳ないとは思うけど。」
三人は振り返って、焼け焦げたり、地面にあちこち穴のあいた野原を見渡しました。赤茶けた土ぼこりが舞い上がり、火薬の煙のいやな匂いが立ち込めています。
ため息をついて、三人とも黙り込んで基地のほうへ歩き始めました。
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とりのはは
2009/03/31(火) 09:41:05 ID: fF5K/5baqg
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しばらくしてダイノボットがラットルにたずねました。
「ダー、おめぇ、銃の腕前も身のこなしも 修練を積んだもんだろ?口も悪ぃし、別にお上品なわけでもねぇ。
それなのになんであれほど戦闘を嫌うのか、俺ぁ前から不思議だったんダー。」
「おいらたちはもともと、惑星調査船の乗組員だろ?
ライノックスたち科学者チームと、
調査活動の言わばスポンサー、サイバトロン軍の望むとおりに 現場での調査目標やスケジュールを決めて管理する役目のコンボイリーダー、
それに、『乗組員の安全を守るプロ集団』が乗り込んでいたんだ。
それがおいらたちってわけ。
チーちゃんもおいらたちと同じセキュリティ要員だけど、まだ若くて今回がはじめての航海だから。
おいらたちの役目は まず、運転手。
未知の惑星のいろんな場所へ移動して調査活動をする科学者たちを、乗り物に乗せて運ぶこと。
自分の乗り物や、ホームベースとなる宇宙船のメンテナンス。
データ処理の手伝いなどの雑用。
そして、危険回避。未知の自然現象や、生き物が突然襲い掛かってくるなどの危険に対処することだ。
基本は、戦闘じゃないんだ。危険をできる限り回避するんだ。
だって、戦ったら、野生の生き物だって傷つくし、周辺の自然も破壊されてしまうだろ。
だけどおいらたちは 全員揃って無事に帰れるように、みんなを守らなくちゃいけない。
それが、おいらの仕事なんだ。」
「・・・ダー・・・」
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とりのはは
2009/03/31(火) 10:18:06 ID: fF5K/5baqg
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そんなことがあって一週間ほどたったあと、ライノックスが言いました。
「ラットル、EP8地点の調査に行くから、一緒に来て欲しいんだな。」
「えっ?あそこはこの間、小競り合いがあって、初めて見る植物や昆虫が生息していた茂みも 焼けちまったんだよ。」
「いいんだな。ボク、戦闘の跡地でもいいから、見ておきたいんだな。」
「わかった。でも、またデストロンと出くわしてしまうかもしれない。」
「じゃ、ダイノボットにも付いてきてもらうんだな。」
ライノックスとラットルとダイノボットは、草原に到着しました。
遠くから見渡すと、先頭の後は生々しく茶色の土をさらけ出すクレーターになっている様子で、ダイノボットは眉間にしわを寄せました。
ところが、ラットルはもう少し近づいて、アッと声をあげました。
「ダー、敵か?」
ラットルは違う、と手を振ると、近くのクレーターに向かって走っていきました。ライノックスもはあは後息を切らしながら近寄っていきます。
ダイノボットも少し興味を持って後に続きました。
「見ろよ、双葉だ!」
剥き出しの土の上に、早くも種が落ちて、たくさん、たくさん芽吹いていました。
ラットルが振り向くと、ライノックスは深くうなづいて、さっそく手に持った生命調査用のスキャナーを、生えてきたばかりの植物の芽に向けました。
ラットルも、目をきらきらさせてライノックスを手伝い始めました。
「ダー・・・」
少し離れた場所に立っているダイノボットに、ライノックスが声をかけました。
「ボクたちがデータ収集を終えるまで、邪魔が入らないように警戒していてくれないかな?
デストロンが近づいても、けんかしないで遠くから様子を見ていてほしいんだな。」
「ダ?・・ああ。」
ダイノボットは、高く澄んだ青空を見上げました。
今日は、もういやなにおいも薄くなり、すがすがしい空気です。デストロンの近づく気配は感じられません。ラットルはきびきびとライノックスの弱りを動き回っています。
ダイノボットは、そっとひざまづいて、焼けた地面に生え出たばかりのやわらかい新芽に、そーっと、そーっと、触れてみるのでした。
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とりのはは
2009/04/04(土) 13:12:17 ID: fF5K/5baqg
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とりのはは
2009/04/04(土) 18:27:26 ID: fF5K/5baqg
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今日はオフで用があるのであまり絵が書けませんが、何年も前に自分で書いた小説を読み直したので、擬人化絵。
以下は 「月球儀」の自作小説の再録。
ボロ靴の想い出 ―song series extra―
「あれぇ、破れてるギッチョン。」
クイックストライクがすっとんきょうな声で言いました。
「ゴッ?何が、破れてる?ゴッ?」
「蟻さんの靴、底抜け、ギッチョン。…歩きにくくない?ブラー?」
おどけて馬鹿にした口調のクイックストライク。下の口で気遣うように付け足します。
インフェルノは、そう言われて初めて気が付いたというように、自分の足下を見下ろしました。なるほど、インフェルノの重そうな革のブーツはボロボロです。
歩くたびにギチギチとうるさい音を立てるのは、底が剥がれかけているのです。
「靴、破れている、ゴッツンコ。」
「あーあ、なんで、そんなになるまで黙ってる、ギッチョン?」
「ゴッ?なんで?…わからない、ゴッツンコ。」
クイックストライクは、軽くため息をつきました。
「蟻さんは、靴が破れてることギッチョン、気にならないギッチョン。」
「気になる?ゴッ、ゴッ。」
クイックストライクは、両手を広げて大げさに言いました。
「まあぁったく、蟻さんは無頓着ギッチョン。みすぼらしいギッチョン。ばばっちいギッチョン。」
インフェルノは恥ずかしそうにうつむいてしまいました。
タイトル:ボロ靴の思い出
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とりのはは
2009/04/04(土) 18:30:36 ID: fF5K/5baqg
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クイックストライクは、言い過ぎたと思ったのか、ちょっとだけ優しく付け足しました。
「大丈夫ギッチョン。基地に戻って、ナビ子ちゃんから新しい靴をもらうギッチョン。」
「ゴゴッ?」
「さあ、メガトロンから命令された、妨害電波塔の仕事も終わったギッチョン。
さっさと基地に帰るギッチョン。」
インフェルノは、メガトロンという言葉だけはよくわかったのでしょう。
「女王様、万歳。さっさと基地に帰るゴッツンコ。」
しゃんとして叫びました。
「そんな靴で歩くより、飛んで帰った方が早いギッチョン。」
「飛んで帰る、ゴッツンコ。」
インフェルノは、靴をその場で脱ぎ捨ててしまい、おしりのブースターを開きました。
「俺、新しい靴のこと、ナビ子ちゃんに頼んでやるギッチョン。だから…」
クイックストライクが最後まで言い終わらないうちに、インフェルノは背中を向けました。
「乗れ、ゴッツンコ。」
「乗る、ブラー!」
クイックストライクがいそいそとインフェルノの背中にしがみつくと、すぐに二人は飛び去りました。
ラブラブか、お前等。
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とりのはは
2009/04/04(土) 18:33:02 ID: fF5K/5baqg
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しばらく後のことです。
ライノックスは趣味の植物調査で草の藪に頭を突っ込んでいるとき、金属探知器に反応を感じました。辺りを調べて、古いボロボロの靴を見つけました。
「サイバトロンの落とし物ではないし、この地球にこんなモノを使う生き物は、他にいないんだな。きっと、デストロンの誰かが落したんだな。」
ライノックスはこの近くに電波塔があったことを思い出しました。
すでに三週間ほど前にチータスとシルバーボルトが撤去してしまいましたが。
その靴は、合成皮革は泥まみれでガチガチ、金属部分もすっかり錆びて、地球の大地に飲み込まれようとしているボロくずです。何の情報も得られそうにありません。
ライノックスは靴を遠くに投げ捨てました。
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とりのはは
2009/04/04(土) 18:34:06 ID: fF5K/5baqg
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「どうかした?ライノックス。」
一緒に来ていたラットルが、声をかけながら近づいてきました。
「何でもないんだな。デストロンが捨てたゴミを見付けただけなんだな。」
「ったく、奴ら、どこにでも現われるんだから。油断も隙もあったモンじゃない。」
「それは、お互い様なんだな。地球の生き物の立場からすると。」
「そろそろ基地へ帰ろうぜ。調査も一通り終わったんだろ。おいら退屈だよ。」
「うん。もう少し観察していたいけど、ぼちぼち時間なんだな。」
その場を立ち去ろうとして、ライノックスはふと立ち止まり、靴を振り向きました。
「あの靴、底に穴が空くまではいて、はきつぶして捨ててあったんだな。」
「へえ?デストロンにも、そんな物持ちの良い奴、いたんだね。」
ライノックスは口元にほほえみを浮かべました。でも、目は笑っていません。
「ボクの友達の中で、いつも一番靴を大事に使って、穴が空くまではいていたのは、エルノイなんだな。」
「ああ、ライノデブと仲の良かった、もと兵隊さんの、無口なのっぽ兄ちゃんだね。
エルノイ、今もまだポッドの中で眠ったまま、衛星軌道を巡っているんだろうな。」
「もしかしたら…。」
「なんだい、ライノックス?気になることでもあるの?」
「イヤ、きっとボクの思い違いなんだな。」
「なんだか知らないけど、こんな天気の良い日にくよくよ心配事なんか、止めようぜ。」
「フフッ。いつもなら、ボクがラットルにそんな風なコト、言うんだな。」
ライノックスとラットルは、靴から眼をそらして、二人並んで空を見上げました。
綿のように柔らかな白い雲が、晴れた水色の空に浮かんでいました。
二人はアクサロン基地へ戻りました。
いつもは短い言葉のしりとりをしながら歩くのですが、今日は歌でしりとりをして。
楽しいメロディーを、空に浮かぶ雲のように、幾重にも連ねながら。
そうやって歩いてると、親子みたいだよ。 -
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とりのはは
2009/04/04(土) 18:40:33 ID: fF5K/5baqg
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蟻のような男 ―a song series 2―
http://star.fem. jp/BW/no vel/s-t1 7.htm
星影のデュエット ―a song series 4―
http://star.fem. jp/BW/no vel/s-t2 0.htm
君は口ずさんでいた… ―a song series 5―
http://star.fem. jp/BW/no vel/s-t2 1.htm
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とりのはは
2009/04/07(火) 12:02:39 ID: fF5K/5baqg
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とりのはは
2009/04/07(火) 22:37:15 ID: fF5K/5baqg
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とりのはは
2009/04/07(火) 22:39:16 ID: fF5K/5baqg
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とりのはは
2009/04/09(木) 11:31:27 ID: fF5K/5baqg
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とりのはは
2009/04/09(木) 11:42:39 ID: fF5K/5baqg
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とりのはは
2009/04/19(日) 23:20:59 ID: fF5K/5baqg
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DENNIS
2009/04/19(日) 23:34:00 ID: fBpjixIo/+
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とりのはは
2009/04/20(月) 12:23:39 ID: fF5K/5baqg
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とりのはは
2009/04/24(金) 22:05:47 ID: fF5K/5baqg
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boingo
2009/04/25(土) 00:32:38 ID: JBd8a8Ttm7
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とりのはは
2009/04/25(土) 20:42:15 ID: fF5K/5baqg
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boingoさん、こんにちは!!
こちらこそboingoさんの、光と影の厚みと熱を感じさせてくれる絵の数々に、ドキドキさせて頂いています。
絵の裏側に物語が潜んでいそうな気がするからです。
ムーミンのモラン。寒くて温まりたくて灯りに近づいてくるけれど、あらゆる熱と光はモランの接近により陰り、凍てついてしまう。冷たさと恐怖の化身。モラン本人がどうであれ、ムーミン谷の誰からも恐れられ、避けられる一人ぼっちのヒト。
若い頃ムーミンのお話を読んだときは、モランのことを考えつづけるムーミンに感情移入していたけれど いつしか「こりゃ、無理だ」と思うようになっていました。
たぶんとりのはははムーミンパパやムーミンママのように、この世のどうしようもない危険や不快なさまざまなことと同様に、モランにもわざわざ近づいたりしないで避けて、一生を終えるだろうしそれでモランに対して悪いとも考えず恥にも思わない人間です。
でも、もしモランのために胸をいため、モランと友達になることの可能なムーミンのようなヒトが近くにいるとしたら、そのヒトを尊敬するかもしれません。
自分で実行するのはまっぴらです。他に関心を払わなきゃならないこと、快感をもたらしてくれる幸せな些末事がいっぱいあって、忙しいからです。そういうことにしておきたいのです。
若い頃、やはりモランはトラウマキャラでした。 -
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hiro
2009/04/27(月) 20:39:29 ID: ZDM14z2NLq
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はじめまして。hiroと申します。
ニコニコ大百科ランキングでは、
お絵カキコありがとうございました!!
もしよろしければ
子供タレント&小中高の生放送主一覧
のほうでもお絵カキコを募集していますので
「女の子」のお絵カキコをしていただけたら嬉しいです。
よろしくご検討のほどをお願いいたします。
http://dic.nicov ideo.jp/ u/417561 5 -
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とりのはは
2009/04/28(火) 22:56:30 ID: fF5K/5baqg
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とりのはは
2009/05/05(火) 22:55:23 ID: fF5K/5baqg
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月夜海
2009/05/05(火) 23:36:36 ID: q5Nb6yRIHA
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とりのはは
2009/05/07(木) 09:42:00 ID: fF5K/5baqg
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hiro
2009/05/07(木) 19:30:49 ID: ZDM14z2NLq
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こんばんは。
ニコニコ大百科ランキングの扉絵変更させていただきました。
そういえば、もうすぐ母の日ですね。
子供のイラストはお時間のあるときで結構ですので
よろしくお願いいたします。
http://dic.nicov ideo.jp/ u/417561 5 -
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とりのはは
2009/05/09(土) 21:21:31 ID: fF5K/5baqg
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とりのはは
2009/05/09(土) 21:22:51 ID: fF5K/5baqg
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hiroさん、いつも編集ありがとうございます。
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