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エピカリス (Epicharis) とは、2014年3月22日生まれの日本の競走馬である。黒鹿毛の牡馬。
父ゴールドアリュール、母スターペスミツコ、母父*カーネギーという血統。
父ゴールドアリュールはサンデーサイレンス産駒としては珍しくダートでGIを4勝した馬であり、種牡馬としても多数のダートGI級の勝ち馬を輩出した。
母スターペスミツコは17戦1勝で、鎌田牧場が1966年に輸入した*コランディア牝系に属する。*コランディアは直仔に天皇賞馬ベルワイドがいるほか、同じく直仔のヤヨイカマダの子孫からはリトルアマポーラ[1]、ファストフォース[2]といったGI馬を輩出している。また、エピカリスの半兄メイショウナルトはGⅢ2勝。
母父*カーネギーは凱旋門賞などG1を2勝した馬として日本に輸入されたが、日本に比べてシャトル先のオーストラリアでの成績が好調であったことから数年後に再輸出された。母父としてはGI6勝馬のモーリスを輩出している。
生産は鎌田牧場の後継にあたる鎌田正嗣。セレクトセールにおいて税込2808万円で落札され、キャロットファームのクラブ馬として9万円×400口で募集された。
ノーザンホースパークマラソンでは抽選会で当たった人やマラソン優勝者が一口馬主権をもらえるというイベントがあり、各年シンハライト、ハープスター、タスティエーラ、オーソリティ、ラウダシオン…といった後の実績馬が混じっている傾向にあるが、2016年5月のマラソンで男子優勝者の景品に選ばれたのはエピカリスの権利であった(因みに女子優勝者はリスグラシュー)。
そんな感じでデビュー前から期待されていたことが伺えるエピカリスであるが、美浦の萩原清厩舎に入厩し、8月にデビュー。
ダート1800mの2歳新馬ではクリストフ・ルメール騎手を鞍上に単勝2.3倍の1番人気に支持されると、好スタートで逃げ、そのまま上がり最速で2着の8番人気フェニックスマーク[3]に6馬身差の圧勝。
続いて10月には500万下でダート1600mのプラタナス賞に出走。ここも単勝1.5倍の1番人気に支持されると、今回は後ろで勉強させる競馬をして、ここも2着ラバピエス[4]に7馬身差の圧勝。
11月には北海道2歳優駿(JpnⅢ)に出走。単勝1.0倍と圧倒的な人気を集めたレースでは、逃げて先頭に立ったまま……なんと2.4秒の大差での勝利。2着の4番人気ヒガシウィルウィンは地方馬とは言え翌年のジャパンダートダービーの勝ち馬である。
3歳初戦は2月のオープンであるヒヤシンスステークス。前日に父ゴールドアリュールの死が伝えられた中、単勝1.4倍で臨んだレースでは、好位から逃げ粘るアディラートを捕らえ4分の3馬身差で勝利し4連勝。
3月にはドバイに遠征してUAEダービー(G2)に参戦。ハナを奪いアディラート(結果は12着)とともに逃げたが、最終的にG1を4勝することとなる*サンダースノーに短アタマ差で敗れて2着。
日程の都合上ケンタッキーダービーは辞退し、次走として6月にアメリカ三冠の一つであるダート12ハロンのベルモントステークス(G1)に出走することが決まった。ところが最終追い切り後に右前脚に違和感が出たとのことで無念の出走取消。
8月にはレパードステークス(GⅢ)に出走し、ここも単勝1.5倍の1番人気に支持されたが、スペースがなく詰まったとのことで、11番人気ローズプリンスダム、逃げ粘った12番人気サルサディオーネに次ぐ3着。
11月にはみやこステークス(GⅢ)に出走し、単勝2.4倍の1番人気に支持されたものの、道中忙しく直線で力尽きて8着。
ダイオライト記念は補欠となったため、4歳初戦は3月のマーチステークス(GⅢ)。3番人気に支持されたが、道中はよかったものの仕掛けてからの反応がなかったとのことで14着。
7月に御神本訓史を鞍上にトゥインクルバースデー賞に出走。単勝1.6倍の1番人気に支持されたが落鉄もあり5着に終わった。
この後は脚の不調ということで手術を行い、暫く休養することとなった。
5歳初戦となる6月の短夜賞は1番人気で番手につけて3着、9月の千葉ダートマイルは森泰斗を鞍上に1番人気で逃げて5着、10月の富士見オープンは1番人気で番手につけて8着とやはり不振。
11月の黄葉賞に出走予定であったが取消となり、右前浅屈腱炎のため引退が発表された。
12戦4勝。
クラブ馬でこの戦績と血統の場合、種牡馬入りできることは滅多にない印象であるが、UAEダービーまでの印象が鮮烈であったのかレックススタッドで種牡馬入りすることとなった。
受胎条件30万円と安価であったこともあり、初年度の2020年は88頭の種付けを集め、以降も50頭、35頭、64頭、42頭と一定数の牝馬を集めている。
デビュー済みの産駒としては、初勝利を決めた地方馬サントノーレが交流重賞の京浜盃を勝利するなど一定の成果を上げている。
ゴールドアリュール 1999 栗毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
*ニキーヤ 1993 鹿毛 |
Nureyev | Northern Dancer | |
Special | |||
Reluctant Guest | Hostage | ||
Vaguely Royal | |||
スターペスミツコ 2002 鹿毛 FNo.9-e |
*カーネギー 1991 鹿毛 |
Sadler's Wells | Northern Dancer |
Fairy Bridge | |||
Detroit | Riverman | ||
Derna | |||
マーチンミユキ 1986 黒鹿毛 |
マルゼンスキー | Nijinsky | |
*シル | |||
ミユキカマダ | *ダイアトム | ||
ヤヨイカマダ |
クロス:Northern Dancer 4×4×5(15.63%)、Nijinsky 4×5(9.38%)、Special 4×5(9.38%)
記事のある馬は太字。
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最終更新:2025/03/28(金) 06:00
最終更新:2025/03/28(金) 06:00
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