精緻なる逃げ
ためらいも緩みも雑念も
いらないものは
ひとつずつすててみる必要なものだけを残す
飛び出す勇気
人計算力と実行力
ゆずれないという意地しだいにその走りは
精緻なる逃げへと
研ぎ澄まされていった
サイレントハンターとは、1993年生まれの日本の元競走馬、種牡馬である。鹿毛の牡馬。
2000mのスペシャリスト、個性派、玉砕型逃げ馬などと呼ばれた馬である。また、ディープインパクトに次ぐ記録を持っていることでも有名(?)。
通算成績53戦11勝[11-5-5-32]
主な勝ち鞍(馬齢は現表記)
5歳(1998年):新潟大賞典(GIII)
6歳(1999年):産経大阪杯(GII)、中山金杯(GIII)
8歳(2001年):新潟大賞典(GIII)
父:*サンデーサイレンス、母:ヒロポリシー、母の父:バンブーアトラスという血統。
父は言わずと知れた大種牡馬、母の父はダービーで当時の内国産種牡馬の代表格の一頭、母母タイムポリシーの半妹にはオークス馬テンモンがいるという、超良血である。まあ現在の競馬ファンからしたら知らんがなと言いたいところだろうけど。
初戦を5着、その次で勝利という上々の滑り出しを見せるが、まだ逃げ馬ではなく、この年は10戦して2勝というふがいない結果に終わっている。出走させすぎだろjk・・・。
そして次の年に逃げ馬として走り始め、この年も10戦して2勝。なんとも勝ち星に疎いことよ・・・。しかし、翌年は飛躍し、ジャニュアリーS、3走後の総武Sを勝つとついに念願のオープンに昇格。ここから目覚めたかのようにエイプリルS、新潟大賞典と重賞を含めた3連勝を飾る。3歳、4歳時の成績は嘘だったんや!
ところがどっこい、次走の鳴尾記念では9着敗退、そこで総武S以来となる大逃げに戦法を切り替え札幌記念はエアグルーヴの2着、オールカマーではダイワ2騎に次ぐ3着と、力があるんだかないんだかわからないような走りを続ける。そして迎えた初GⅠ、天皇賞秋。今までかなりのレースに出走してきた経歴が嫌われたか8番人気という低評価で、レース中には前を行く馬の故障による失速を避けようと大きくロスしたりもしたが、一線級の相手に交じって逃げ粘り4着と健闘。ただこのレースは前を行っていた馬…サイレンススズカへの競走前の期待と競走後の悲劇が話題の中心になっており、残念ながらサイレントハンターに注目が集まることはほとんどなかった。続くJCは出遅れながらも果敢に逃げたが、直線で馬群に飲み込まれ、14着と大敗。
年が明けて7歳となった初戦、中山金杯は1番人気に応えて快勝、続くAJCCはスペシャルウィーク相手に2着と健闘。京都記念、中山記念と落とすが、産経大阪杯で重賞2勝目をあげる。しかし、次の金鯱賞で敗れてからは2年近く暗黒時代に入る。
8歳(この年に馬齢の見直しがあった為、従来の馬齢だと9歳)となり出走した新潟大賞典。2番人気に押されるとオースミブライトを破り久々の勝利をあげた。以前勝ったこのレースでの勝ち方を思い出したのだろうか。しかしその後は金鯱賞、毎日王冠、天皇賞秋と大敗。引退して種牡馬入りとなった。
通算成績53戦11勝。多くのレースに出走しながら、一度も怪我をすることなく、最終的に4億円というお金を稼いだ、非常に馬主孝行な馬であった。しかもこの11勝という記録、かなり出走しているがディープインパクトの12勝に次ぐ、サンデーサイレンス産駒2位の勝ち数という記録を作った。
種牡馬入りしてからは大した成績は残せなかったが、代表産駒としては九州産馬が勝つのは稀と言われる一般レースで1勝したハンターキリシマや、中央未勝利で地方に流れたものの引退後に中央時代の厩務員に引き取られ、メイショウドトウやタイキシャトル達と共に余生を過ごしているキリシマノホシなどが居る。また2008年の小倉競馬場の九州産馬限定の未勝利戦において、1着から3着までが全てサイレントハンター産駒という珍事を巻き起こした。これはのちに再三馬券と呼ばれるようになった。
2014年9月14日、左上腕骨骨折により21歳でこの世を去った。
| *サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo 1969 黒鹿毛 |
Hail to Reason | Turn-to |
| Nothirdchance | |||
| Cosmah | Cosmic Bomb | ||
| Almahmoud | |||
| Wishing Well 1975 鹿毛 |
Understanding | Promised Land | |
| Pretty Ways | |||
| Mountain Flower | Montparnasse | ||
| Edelweiss | |||
| ヒロポリシー 1984 鹿毛 FNo.7-c |
バンブーアトラス 1979 鹿毛 |
*ジムフレンチ | Graustark |
| Dinner Partner | |||
| バンブーシザラ | *テスコボーイ | ||
| *シザラ | |||
| タイムポリシー 1976 栗毛 |
*ファバージ | Princely Gift | |
| Spring Offensive | |||
| レデースポート | *ムーティエ | ||
| ヤマトサクヤ |
クロス:Princely Gift 5×4(9.38%)、Blue Swords=Bluehaze 5×5(6.25%)
掲示板
11 ななしのよっしん
2023/04/23(日) 10:11:18 ID: g1odu6+8C4
12 ななしのよっしん
2023/11/15(水) 00:33:02 ID: AzURN1lHoS
記事に書くことでもない気がするが産駒初勝利まで128連敗というなかなかにアレな日本記録の持ち主でもある
13 ななしのよっしん
2024/03/10(日) 09:52:29 ID: 62b9Sq85Ac
>>10
鞍上だけでいえば、パンサラッサは令和のサイレントハンターかもしれないね。(勝負服とかはツインターボっぽいけど)
サイレンススズカと同時期に活躍し、大阪杯を勝ったもう一頭の静かなる逃亡者という意味では、ジャックドールとパンサラッサの関係に近かった…‥のかもしれない。(当時大阪杯はG2だし、鞍上も逆だけど)
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最終更新:2025/12/05(金) 16:00
最終更新:2025/12/05(金) 16:00
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