ジャパンカップ(Japan Cup)とは各種スポーツの大会名である。
国名を使用することは日本の威信にも関わるため、国内のトップクラスの大会に位置することが多い。
スポーツ以外にも、コンテストやスポーツを題材にしたゲームに使用される場合もある。
この記事では競馬、特に芝のジャパンカップについて記述する。
| スポーツ | その他 | |
|---|---|---|
国際招待GI競走
ジャパンカップ
JAPAN CUP
GI・東京競馬場・芝2400m

ジャパンカップとは、毎年11月下旬頃に東京競馬場で開催される国際招待GI競走である。略称は「JC」。
2014年以降は諸外国の主要国際GIの公式計時を務めるスイスの時計メーカー・ロンジン(LONGINES)と提携しており、「ロンジン賞」の副称が冠されている。
1970年代後半から日本の競馬界で提唱された「海外に通用する強い馬を日本で作り上げる」スローガンの一環として、1981年にクモハタ記念を改名して創設されたレース[1]。施行条件は東京優駿(日本ダービー)や優駿牝馬(オークス)と同じ東京2400mに設定されている。ただし、東京優駿や優駿牝馬が東京2400mとなってから一貫して同条件で開催されている[2]のに対し、JCは2002年に中山2200mで代替開催されたことがある。
日本では1年の総決算として行われる有馬記念がギネスブックにも掲載される世界で最も馬券の売れるレースとして知られているが、レースレーティングによる評価では本競走の方が上で、2018年のランキングでは世界トップ10レースの1つとされている(有馬記念は13位)。日本のGIレースとしては歴史は浅い方に入るものの、成立の由来故か八大競走と同格の扱いを受けており、年末の表彰を受けるために「勝たなければならない競走」の一つとも認識されている。
秋のオールカマー同様に地方所属馬にも創設当初から門戸が開かれている数少ない芝レースでもあり、1985年には船橋所属のロツキータイガーがシンボリルドルフの2着に食らいつく活躍を見せた。2004年には道営所属のコスモバルクがゼンノロブロイの2着とこちらも地方馬最先着タイに入線、経営難にあえいでいたホッカイドウ競馬の立て直しに大きく貢献している。
ちなみにサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場において、毎年「ジャパンカップ」と名付けられたレースが開催されている。1999年にサウジアラビアロイヤルカップ東京ハイジャンプが行われたことを発端とし、その後幾度か対象レースを変えつつ、現在は2歳GIIIサウジアラビアロイヤルカップと優勝杯の交換を行っている事による。
JC終了後は大敗した馬券師向けの逆転チャンスとして京都競馬場第12レースにてGIII京阪杯が開催されるのが通例となっている。京阪杯も負けた馬券師達は薄暮開催の金沢・盛岡など、ナイターのばんえい・佐賀・高知などといった地方競馬重賞を狙いに行く。
創立当初は極東での開催ということもあり、参戦外国馬の面子は一線級とは言いにくいものだった。しかし、日本国内では一線級の日本馬が、そうした外国の一流とは言い難い馬にすら完敗を喫することもあり、(言い方は悪いが)丁度よい稼ぎ場として来日馬は年々豪華になっていった。何しろ優勝賞金は世界的にも破格、かつ遠征費用はJRA持ちなのである。欧米各国の主要GIが軒並み終了してオフシーズンに入るのも大きかった。80年代後半~90年代にかけては、欧州の凱旋門賞馬、北米のブリーダーズカップターフ馬、オセアニアのメルボルンCやコックスプレートの優勝馬などが続々と参戦。参戦国の数は欧米のトップレースをも上回り「競馬のオリンピック」と称された。
第一回開催における日本勢の敗北(最高順位5着)は「向こう10年は日本馬は勝てないのでは」と当時の日本競馬サークルを悲観させたが、同時に国際競走への意欲を大いに搔き立てることになった。3年後、カツラギエースが死んだふりで押し切り勝ちを決め、その翌年には「皇帝」シンボリルドルフも勝利。しかしそれからしばらくは、ルドルフの息子・トウカイテイオーが勝利するまで長く海外勢の後塵を拝することになる。1989年にはニュージーランドの牝馬ホーリックスによって、当時の芝2400mの世界レコードタイム2分22秒2が記録されている。
90年代後半以降は、様々な外国産種牡馬の導入や、調教技術の発達によって、日本馬も外国馬と互角の戦いを見せるようになっていき、そして2001年にはついに日本馬が掲示板を独占するまでになった。東京競馬場が改修された2003年以降、3着以内に入った外国馬は2005年の1着アルカセット、2006年の11頭立て3着ウィジャボード、2025年の1着カランダガンのみである[3]。
2023年度のJCは国際競馬統括機関連盟 (IFHA) によって、年間を通じて最高のレースレーティングを得た賞「ロンジン・ワールド・ベスト・レース」を受賞した。レースレーティングの計算対象となった上位4頭が全て日本調教馬であったことを考えれば、設立理念の「世界に通用する強い馬づくり」が結実したと評してよいだろう。
だが喜びもつかの間、2年後の2025年度JCでは、出走馬唯一の外国馬カランダガンが外国馬として20年ぶりの優勝を果たした。日本、そして世界のホースマン達の切磋琢磨はこれからも、ずっと続いていく。
2000年代の後半から、徐々に海外の一流馬が集まりにくい状態になっており、当初の創立目的が有名無実化しつつあることが指摘されている。理由としては以下のような点が挙げられる。
アーモンドアイがスーパーレコードを叩き出した2018年度は、掲示板内の馬でも例年であれば勝負になるタイムが出ていた。この高速決着が敬遠されてか、翌2019年はとうとう外国馬なしの開催になってしまった(この年の11月は隣国の香港で民主化デモが激化しており、その煽りを受けた感もあるが)。
2010年代以降のJRAは東京競馬場内に国際検疫厩舎を建設(2022年完成)し、賞金の増額と帯同馬にも開放されたレースを開設して対応に努めている。一方、よくファンから指摘される高速馬場については「国によって違いが出るのが当然」とのスタンスである。よく誤解されがちだが、競馬のコースは「日本がガラパゴス化している」のではなく「世界中でそれぞれ独自のコースが整備されている」のであり、JCだけのために特別な整備を行うのもそれはそれで不条理な話なので、JRAの判断も決して間違いではない。96年から01年ごろまでは欧州陣営からのクレームを受けてレース前に徹底して散水していたが、その程度では無駄だったということか。
2021年はオリエンタル賞(3歳以上2勝クラス芝2000m)も国際競走に指定されていたが、翌2022年は一般競走に変更になった。
2014年当時の1着賞金は2億5000万円と国内最高額、世界でも5番目の高額賞金レースだった。2015年以降はこれに5000万円上積みされて3億円となった。2022年は課題である外国馬誘致対策も兼ね、更に上積みされて4億円、2024年には5億円となった。
海外ではさらなる高額賞金レースも創設されているものの、現在でも上位に位置している。
※各国の賞金は2024/2/25のもの(レートは2024年1月のもの)[4]
| 競走名 | 開催国 | 条件 | 1着賞金 |
|---|---|---|---|
| サウジカップ |
|
ダ1800m | 1000万米ドル(約14.1億円) |
| ドバイワールドカップ |
|
ダ2000m | 696万米ドル(約9.8億円) |
| ジ・エベレスト |
|
芝1200m | 700万豪ドル(約6.9億円) |
| ゴールデンイーグル |
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芝1500m | 525万豪ドル(約5.1億円) |
| ジャパンカップ |
|
芝2400m | 5億円 |
| 有馬記念 |
|
芝2500m | 5億円 |
| ドバイシーマクラシック |
|
芝2410m | 348万米ドル(約4.9億円) |
| 凱旋門賞 |
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芝2400m | 285.7万ユーロ(約4.5億円) |
| ブリーダーズカップ・クラシック |
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ダ10ハロン(約2012m) | 312万米ドル(約4.4億円) |
| ケンタッキーダービー |
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ダ10ハロン(約2012m) | 312万米ドル(約4.3億円) |
| メルボルンカップ |
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芝3200m | 440万豪ドル(約4.2億円) |
| ドバイターフ |
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芝1800m | 290万米ドル(約4.1億円) |
| 香港カップ |
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芝2000m | 2016万香ドル(約3.7億円) |
| ブリーダーズカップ・ターフ |
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芝12ハロン(約2414m) | 208万米ドル(約2.9億円) |
| 東京優駿(日本ダービー) |
|
芝2400m | 2億円 |
出走登録を行った外国馬は基本的に出走可能だが、以下の指定国際競走の上位入賞馬には優先出走権が与えられる。キングジョージ6世&QESと凱旋門賞は2着馬まで、それ以外は優勝馬のみ。
格付はいずれもGIのため省略。
| 競走名 | 施行競馬場 | 施行距離 | 間隔 |
|---|---|---|---|
キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス |
アスコット競馬場 | 芝11f211y | 16週 |
凱旋門賞 |
パリロンシャン競馬場 | 芝2400m | 8週 |
アイリッシュチャンピオンステークス |
レパーズタウン競馬場 | 芝10f | 11週 |
バーデン大賞 |
バーデンバーデン競馬場 | 芝2400m | 12週 |
アーリントンミリオンステークス |
アーリントン競馬場 | 芝10f | 14週 |
ブリーダーズカップ・ターフ |
開催年により変動 | 芝12f | 4週 |
日本馬はレーティング110(牝馬は106)以上を獲得しているレーティング上位5頭[5]に優先出走権が付与され、それ以降は「通算収得賞金」+「過去1年間の収得賞金」+「過去2年間のGI競走の収得賞金」の総計順に出走可能となる。
主な日本馬の前哨戦として扱われるのは以下のレースだが、近年は海外遠征してからJCに戻ってくるというケースも増えている。1999年までは菊花賞が天皇賞(秋)よりもあとに開催されていたため菊花賞に出走する3歳馬にとっては厳しいスケジュールだったが[6]、2000年以降は菊花賞からでも参戦がしやすいスケジュールとなっている。
| 競走名 | 格付 | 施行競馬場 | 施行距離 | 間隔 |
|---|---|---|---|---|
| 京都大賞典 | GII | 京都競馬場 | 芝2400m | 7週 |
| 秋華賞 | GI | 京都競馬場 | 芝2000m | 6週 |
| 菊花賞 | GI | 京都競馬場 | 芝3000m | 5週 |
| 天皇賞(秋) | GI | 東京競馬場 | 芝2000m | 4週 |
| アルゼンチン共和国杯 | GII | 東京競馬場 | 芝2500m | 3週 |
コースに関しては東京優駿の記事を参照。基本的には東京優駿と同じく、総合力に優れた上位人気の馬が順当に勝つ、堅い決着が多い。
90年代前半までは6番人気以下の馬が勝つことが多かったが、これは当時の一般競馬ファンが海外競馬情報を知る手段が著しく限られており、予想材料がどうしても偏りがちだったことが主な原因である。実際に低人気の馬でも、単勝オッズでみると前後の人気馬と余り差がない場合が多い。
その年の東京競馬最終開催ということで、特にインコースの馬場は荒れがちになることが多く、第1コーナー突入時のポジション争いは非常に激しくなる。当然ながら出走ジョッキーは国内トップクラスが集まる上に、そこに更に各国の一線級ジョッキーも加わるため、ハイレベルな競走が繰り広げられる。
| 古馬王道中長距離GI | |
| 大阪杯 - 天皇賞(春) - 宝塚記念 - 天皇賞(秋) - ジャパンカップ - 有馬記念 | |
| 競馬テンプレート |
|---|
| 十大競走 | |
| 桜花賞 - 皐月賞 - 優駿牝馬 - 東京優駿 - 菊花賞 - 天皇賞(春) - 天皇賞(秋) - 有馬記念 | |
| 同格とされた競走 | |
|---|---|
| ジャパンカップ | |
| ジャパンカップ創設後に八大競走に準じるとされた競走 | |
| 宝塚記念 - エリザベス女王杯 | |
| 競馬テンプレート | |
掲示板
688 ななしのよっしん
2025/12/06(土) 21:41:47 ID: PEKhjMyBIm
亀レスながら>>608
コラボ「回」というより、コラボ映画ですね。
https:dic.nicovideo.jp/a/仮面ライダーooo#h2-6
https:toei-video.co.jp/catalog/bstd03453/
https:ja.wikipedia.org/wiki/劇場版_仮面ライダーオーズ_WONDERFUL_将軍と21のコアメダル
689 ななしのよっしん
2025/12/06(土) 21:48:02 ID: PEKhjMyBIm
手打ち失敗失礼しました。
https://
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劇場版_仮面ライダーオーズ_WONDERFUL_将軍と21のコアメダル
690 ななしのよっしん
2025/12/06(土) 21:52:29 ID: PEKhjMyBIm
真ん中間違い(ダイマしまくり)
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急上昇ワード改
最終更新:2025/12/28(日) 03:00
最終更新:2025/12/28(日) 03:00
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