チェックメイトフォーとは (チェックメイトフォーとは) [単語記事]

チェックメイトフォーとは、『仮面ライダーキバ』に登場する四人組の怪人である。

概要

本編第15話から登場した4人組（ただしこの時点で全員が揃っていない）のファンガイア。
ファンガイア族の頂点に君臨するキングを始めとする実力者に与えられた称号を持つ4名の怪人。

名前の由来は「チェス」における詰み・チェックメイトから。
構成メンバーの地位の名前もチェスの駒から来ている。
従来のライダーシリーズで言ういわゆる幹部クラスの怪人とも言える。

最上位のキング、それと同等の地位のクイーン、さらに彼らの下位に当たるビショップとルークで構成される。
キングとクイーン、ビショップとルークはそれぞれ同じ地位に当たる。

それぞれ異なる役割を持ち、その称号と力は次代のファンガイアへと次々に継承される。
手のどこかに現れる自身の称号の紋章がその証となり、紋章が現れた者は意志とは無関係に地位を継承しなければならない。もし、拒否した場合は一族の関係者により処刑される。

ファンガイア族はインセクト・ビースト・アクア・リザードの4つのクラスに分類されるが、
怪人態が登場したチェックメイトフォーのメンバーで、リザードクラスに属する者は一人もいない。

メンバー

過去編(1986年時点)でのメンバー

キング／バットファンガイア　「暁が眠る、素晴らしき物語の果て。」
キングとしての称号と力を持つロックミュージシャン風の派手な姿の男性。
真夜と愛し合う音也に激しい怒りを覚え、彼の命を狙う。そのためには自慢の息子・太牙さえ、人質にしてしまう。
怪人態はビーストクラスに属しコウモリを彷彿とさせる最強の怪人・バットファンガイア。
だが、彼はファンガイア王の証たる「ダークキバの鎧」を纏って仮面ライダーダークキバとして戦うことが多く、
ファンガイアとしての姿よりこちらの方が印象に残っている人も多い。
真夜／パールシェルファンガイア　「冷厳なる女鍋の血族。」
クイーンとしての称号と力を持つ、過去編での紅一点。いい年してゴスロリファッションに身を包む。
人間と恋をするというタブーを犯したファンガイアを処刑する役割を持つ処刑人。
だが、多くの同志たちがそのタブーを犯すため人間との恋愛に興味を持ち、偶然出会った紅音也と接触を試みる。
音也とは互いに惹かれ合うが、これがキングの怒りを買いファンガイアとしての力を奪われてしまう。
その後、音也の最期を看取ると、息子たちの身を案じながら姿を消す。
怪人態はアクアクラスに属し真珠貝を彷彿とさせるパールシェルファンガイア。デザインモチーフはフラミンゴ。
中の人は『ULT RAS EVEN X』でも主人公の恋人・エレアを演じている。
ビショップ／スワローテイルファンガイア　「禁欲家と左足だけの靴下。」
キングを補佐する立場にあり、「全てのファンガイアの在り方の管理」を使命とする男。
眼鏡を掛けた長身痩形の男性で、黒いロングコートを着用する策略家。作戦参謀としての役割りも持つ。
真夜の代わりに太牙の世話係を任されているが、なにやら多忙のようで姿を消すことが多かった。
怪人態はインセクトクラスに属しアゲハチョウを彷彿とさせるスワローテイルファンガイア。デザインモチーフは白鳥。
身軽な動きと燐粉攻撃で敵を翻弄する頭脳タイプの戦術を得意とする。
中の人は『響鬼』でもレギュラー怪人・童子を演じている。
ルーク／ライオンファンガイア　「天地開闢。産声と怒号を聞きながら。」
皮ジャンを着た肉体派の力自慢の男。キングの護衛を任されている。
時間制限を設けたゲーム感覚で人間を襲い、その結果から自分に罰や褒美を与える。
これにより麻生ゆりの母・茜や次狼を除くウルフェン族の面々を皆殺しにした。
ゆりの提案でプロトイクサへ変身するが、これは彼女の罠でありイクサのパワーを制御できなくなったところを音也たちから総攻撃を受け、最後にはゆりが変身したイクサの一撃で右肩に重傷を負い、長い眠りに付く。
怪人態はビーストクラスに属しライオンを彷彿とさせるライオンファンガイア。デザインモチーフはドードー。
厚い装甲と人間体でも強力な腕力を誇り、力押しの戦いを好む。
中の人は『グランセイザー』で松坂直人／セイザータウロンを演じている。

現代編(2008年時点)でのメンバー

登太牙　「王の判決を言い渡す、死だ!」
先代キング夫妻の間に生まれた息子であり、正統なファンガイア王の後継者。
キングとしての力と称号を継承し、「サガの鎧」の力で仮面ライダーサガとなり裏切り者のファンガイアを処刑していた。
しかし、渡・深央との昼ドラ式三角関係に陥ったことから、彼の運命が少しずつ変化していく。
渡との対立もありながら、最終的に先代キングの使用する「ダークキバの鎧」を手に入れる。
怪人態は未登場だが、ファンガイアとしての能力を使用する描写が見られる。
詳細については個別記事を参照。中の人は劇場版に登場する白峰天斗／仮面ライダーレイと同じ。
鈴木深央／パールシェルファンガイア　「独房のようなドレス。」
クイーンとしての称号と力を受け継いでしまった少女で、現代編の紅一点。
心優しい性格だがドジで人見知りなところがあり、自分を変えようと考えている。
バイト先で知り会った渡とお互いの正体を知らぬまま相思相愛になるが、ビショップ達との接触によりクイーンとして覚醒する。渡の正体を知ると彼との関係に思い悩むが、渡が太牙を倒してキングになることを願うようになる。
最終的には自ら太牙を殺害しようとするがトドメを刺すことができず、キバの攻撃からサガを守る形で崖から転落する。
怪人態は真夜と同じパールシェルファンガイアだが、体色などデザインに若干の差異がある。
中の人は『555』のヒロイン・園田真理を演じている。
ビショップ／スワローテイルファンガイア
過去編と同一人物。太牙をキングとして迎え入れる準備として深央の覚醒を企み、彼女に接触を図る。
深央が太牙を殺害しようとしたことから彼女を裏切り者扱いし、表向きにはキバに殺害されたと思わせた上で、崖下で瀕死状態だった彼女を抹殺するなど残虐な部分がある。しかし、これを知って激怒した太牙に命を狙われそうになったことで離反を決意し、先代キングを復活させ太牙たち兄弟からキングの座を奪おうとする。
ルーク／ライオンファンガイア　
過去編と同一人物。22年間の長い眠りにより記憶障害が起こり、荒かった性格は温厚に変化した。
紅渡に世話をされているうちに記憶を取り戻し、再び殺戮ゲームを開始する。
しかし、ほとんどのやりたいことは過去に済んでいたため生きる目的を失い、善人になって天国へ行こうとする。
最後は恵の変身したイクサの攻撃が古傷の残る右肩に当たり、死亡する。
終盤ではビショップの配下の再生怪人として多数のライオンファンガイアが登場する。

過去編からキング・クイーンが入れ替わり、ビショップ・ルークは地位を継続している。

仮面ライダーディケイドにおけるチェックメイトフォー

それぞれの仮面ライダーの世界を巡る『仮面ライダーディケイド』においても「キバの世界」が存在。
ファンガイアの中心人物として王族の存在は明らかになっているが、チェックメイトフォーという言葉は登場しない。

そのチェックメイトフォーに相当する人物は以下の通り。

ワタル
先代ファンガイア王と人間の女性の間に生まれたファンガイアの王子。
当初は人間との共存に不安を感じ王位継承を固辞していたが、小野寺ユウスケらの活躍により無事に王となる。
謎の男（ワタルの父）／ビートルファンガイア　「冤罪の園の分断する、日付変更線。」
ワタルの父親である先代ファンガイアの王。人間とファンガイアの共存はできないと考える節がある。
怪人態はカブトムシを彷彿とさせるインセクトクラス所属のビートルファンガイア。
不甲斐ないワタルから「キバの鎧」を奪い王座に戻ると人間を襲わせるようになる。
3体のアームモンスターを吸収して暴れるが、隙を突かれて「キバの鎧」を奪還されてしまい、
ディケイドとキバの連携したFARディケイドファングを受け、重傷を受ける。
最期はワタルに人間との共存という夢を託し、門矢士に看取られながら消滅した。
スワローテイルファンガイア
ワタルに仕える親衛隊の一人。ライオンファンガイアが殺し損ねた女性を始末する。
人間とファンガイアの共存に反対し、ワタルを裏切るが、「キバの鎧」を取り戻そうとするディケイドに倒される。
ライオンファンガイア
ワタルに仕える親衛隊の一人。人間を襲おうとしたファンガイアの女性を処刑しようとしたところ、
ディケイドに人間を襲おうとしたと勘違いされ、そのまま倒されてしまう。
ユウキ／ソーンファンガイア　「滅びゆく祭壇に、沈黙より深いキスを。」
「ライダー大戦の世界」で登場したファンガイアの女王。中の人は深央さんと同じ。
怪人態はナマコを彷彿とさせるアクアクラス所属のソーンファンガイア。
アポロガイストの結婚し、その力を手に入れようとするが、逆に利用されてしまう。

おまけ

紅渡　「今から僕が新しいキングだ!」
物語の主人公。過去にタイムスリップして亡き父・音也と出会い共闘する。
そして現代に戻ると唐突にキング就任宣言をして周囲を驚かせる。太牙にやる気を出させるための芝居だった。
正式な継承を受けていないため、キングとは認められないと思われる。
バットファンガイア・リボーン
再生ファンガイア達とビショップ自身のライフエナジーを糧に復活した最強のファンガイア。声は酒井敬幸。
過去編のキングの変身態とは頭部のデザインが異なるため、この名称で呼ばれることがある。
ナイト＆ポーン
ファンガイア王室に仕える双子の職人。キング専用の「3つの鎧」を製造した功労を認められ、
チェックメイトフォーに次ぐ存在としてその称号を与えられる。設定上のみの登場で本編には未登場。