ドラえもんのび太の大魔境とは (ドラエモンノビタノダイマキョウとは) [単語記事]

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『ドラえもんのび太の大魔境』とは、映画ドラえもんシリーズ第3作である。1982年 3月13日公開。

主題歌は『だからみんなで』作詞：武田鉄矢、歌：岩渕まこと。

また、2014年に公開されたリメイク版『ドラえもん新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊〜』についても解説する。

概要

大長編、映画ドラえもん共に第3作目となる作品。今回は時間旅行でも宇宙探検でもなく、現在の地球の秘境探検を主題としている。そして何より、今作はジャイアンが主役である。特に最終決戦へ向かうシーンは、漢気あふれるジャイアンと5人の友情が描かれた感動シーンとして、主題歌だけが流れる演出も相まって人気が高い。
また、オープニングテーマに「ドラえもんのうた」が採用されたのは本作からである。

『ドラえもん新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊〜』

第3作『のび太の大魔境』のリメイク作品として公開された、映画ドラえもんシリーズ第34作（新キャスト版第9作）である。2014年 3月8日公開。

主題歌は『光のシグナル』。作詞:せんせい（東京カランコロン）、作曲:中谷あつこ、編曲:鈴木雅之、歌:Kis-My-Ft2。ちなみに、ドラえもんの主題歌でジャニーズ事務所所属のグループが歌ったのは初となる。

本作はこれまでのリメイク作とは異なり、主要キャラクターの追加や大幅なストーリーの変更を行っておらず、どちらかと言えば、旧作から演出等を踏襲しつつも、原作の描写をより深く掘り下げていくスタイルとなっている。そのため、新キャスト版においては『のび太の恐竜2006』以来となるドラミが未登場の映画作品となった。その一方でキャラクターデザインは他のリメイク作品と同じく、現代的なデザインに改められている。

なお、映画ドラえもんシリーズとしては珍しく、一つも漫画版が描かれていない。（ちなみに新キャスト版のリメイク作は『のび太の新魔界大冒険』を除いて漫画版は存在しないが、代わりに映画に関する超特別編が描かれている。しかし本作にはそれすらないため、映画の漫画版が全く存在しないのは藤子・F・不二雄が休養した『のび太のパラレル西遊記』以来となる。）

あらすじ

春休み、ジャイアンとスネ夫が大冒険に出たいと言い出した。最初は困っていたのび太だが、ドラえもんと共に乗り気になりアフリカを自家用衛星で探索する。そんなある日、のび太は買い物の最中に汚れた子犬を見つけた。ママが失くしたバッグを見つけたことで飼うことを許してもらった二人は喜び、ペコと名づける。さらにアフリカの奥地にそびえる謎の巨神像も発見し、いつもの5人とペコで巨神像のあるヘビースモーカーズフォレストを目指して冒険をはじめるが…

ゲストキャラクター

CV欄は、旧作→リメイク版の順に表記する。

ペコ（クンタック王子）
CV:清水マリ→小林ゆう: のび太たちが空き地で拾った白い子犬。のび太が「腹ぺこそうだった」から「ペコ」と名付けた。ヘビースモーカーズフォレストにある巨神像に似ていたりと不思議な犬だったが、その正体は犬の国バウワンコ王国の王子、クンタック王子であった。日本には川を流れてきた後、貨物船に乗り込んでやって来て、のび太たちをバウワンコ王国へ行くように誘導し、見事帰国した。実は剣の名手。
チッポ
CV:杉山佳寿子→坂本千夏: バウワンコ王国に辿り着いた時に出会った犬の少年。両親がダブランダーによって連れて行かれており、一人腹を空かせていた。; なお、『のび太とアニマル惑星』に登場したチッポは偶然にも彼と同じく犬の少年だが、もちろん無関係である。
ブルスス
CV:村瀬正彦→広瀬正志: 前国王の時代、親衛隊長だった力自慢の男。現在はダブランダーの手によって失脚させられ、幽閉されている。前国王の息子であるクンタック王子に忠誠を誓い、協力する。
スピアナ姫
CV:栗葉子→夏目三久: バウワンコ王国の王女でペコの婚約者。行方不明になった王子が生きていると信じていた。; 原作及び旧作ではクンタック王子と同じく白い毛だが、リメイク版では茶色の毛をしておりデザイン的には完全に別人となっている。
サベール隊長
CV:柴田秀勝→小栗旬: ダブランダーに仕える隻眼の剣士にして親衛隊長。ダブランダーの命でクンタック王子の命を狙う。; 作品によって彼の終盤の描写が異なっており、原作及びリメイク版ではのび太と、旧作ではクンタック王子と剣で戦っており、負け方もそれぞれの作品で違うものとなっている。
コス博士
CV:永井一郎→宮澤正: ダブランダーの腹心の科学者。「火を吐く車」や「空飛ぶ船」を再現した。自身も空飛ぶ船の旗艦に乗って指示している。
ダブランダー
CV:滝口順平→飯塚昭三: バウワンコ王国の大臣。謀反を起こして前国王を暗殺し、クンタック王子に濡れ衣を着せて追放し新たな王となったが、強制労働や重税を課すなどの暴君ぶりから、国民からの人望は皆無である。コス博士が作った古代兵器を利用して外の世界を侵略しようと企む。