ヒエンとは、『あやかしランブル!』に登場するキャラクター(式神)。
ゲーム内でのキャラ名の正式表記は「潔癖淫魔 ヒエン」。2020年2月のバレンタインイベントで実装された限定衣裳バージョン「愛の伝道師? ヒエン」についても本項で記述する。
淫魔の家系に生まれたため色香で男を呼び寄せてしまう体質を持ち、そのせいで男嫌いになってしまった、真面目で潔癖な少女。一人称は「私」。主人公のことは「あなた」か名前呼び捨て(ボイスでは「あなた」)と呼ぶ。
主人公の式神になった経緯は交流でも語られていないので不明だが、過去に何度もスケベな男たちに言い寄られた経験による男性不信で、式神契約を交わしてからもガードが非常に堅く、「悪いけど近寄らないでくれる?」「仕事のこと以外で私に話しかけないで」と主人公に対して全く心を開いてくれない。そんな中、風呂場で主人公とはち合わせるというお約束のアクシデントで、催淫されて自分を襲いに来たのだとますます主人公への不信感を募らせるが、主人公が自分を見て襲いかかるのではなく逃げだしたことで、今までのスケベな男たちとは何か違う……?と違和感を覚える。
で、主人公についてヒエンから尋ねられたイズナは、ヒエンが主人公を警戒しているのだと思い、安心させようと「あいつはおぬしが淫魔でもこれっぽっちも興味が湧かんと言っておったぞ!」と告げる。ところが、淫魔の血筋自体に対してはちゃんと誇りを持っていたヒエンにとっては、このイズナの善意のフォローは、ヒエンの淫魔としての誇りを傷つけるもので……。
かくして「淫魔だからってスケベな男に言い寄られるのは心底嫌だけど、女として全く興味を持たれないというのはそれはそれでプライドが傷つく」という複雑な乙女心と、真面目ゆえの思い込みの激しさでテンパって暴走してしまう交流2のドタバタラブコメは必見。開発チームによるとコンセプトから「ドタバタラブコメのヒロインっぽいキャラ」だったそうで
、正統派のラブコメヒロインと言える。かわいい。
通常の交流ではツンデレというより面白暴走自爆乙女だが、バレンタイン衣裳バージョンの交流では王道のツンデレっぷりを披露してくれる(後述)。また『グリザイアの果実』とのコラボイベント「相克のタナトス」では、松嶋みちると(な、なんだかこの人……自分と同じ匂いがする……!)とツンデレ同士(?)何か通じ合っていた。
元ネタは江戸時代の奇談集『絵本百物語』に登場する妖怪、飛縁魔(ひえんま、ひのえんま)。外見は美しい女性だが夜叉のように怖ろしく、魅入られた男はその身を滅ぼすという。出典によると「飛縁魔」とは仏教において女犯を戒めるための言葉で、また空飛ぶ魔縁を指しマーラを暗示するとか。
| 式神データ(霊格上昇前) | |
|---|---|
| キャラ名 | 潔癖淫魔 ヒエン |
| レアリティ | ☆☆☆☆ |
| 属性 | 火 |
| 武器 | 刺突 |
| 隊列 | 中衛 |
| タイプ | 攻勢 |
| 実装 | 初期実装 |
| 奥義 | 三穿魔炎撃 赤枠(攻撃) / 消費霊力26 敵3体に5倍火属性ダメージ |
| 特性 | 反骨UP(2%~8%) |
特殊攻撃1の強力な自己バフで、奥義と特殊攻撃2で表記のイメージ以上の大ダメージを叩き出し、雑魚処理から対ボスのメインアタッカー、置物サブアタッカーまでひとりで何でもこなせる、火属性☆4の万能アタッカー。
「敵3対に5倍火属性ダメージ」という奥義の効果だけを見ると普通の範囲アタッカーに見えるが、この奥義、実は攻撃判定が6回ぐらいある事実上の連撃奥義。紅葉やヨミ、鈴鹿御前といった他の範囲アタッカーではあり得ないようなバカ火力を平然と出してくるため、範囲アタッカーでは例外的に対ボスのメイン奥義アタッカーが普通に務まる。さらに特殊攻撃2は「敵ランダムに0.8倍×5回火属性ダメージ」という連撃攻撃で、これまた置物サブアタッカー起用には充分な火力。
そしてそれを支えるのが、特殊攻撃1の強力な自己バフである。「12秒間自分の攻撃・会心率UP(大)」という強力な効果で、奥義と特殊2の威力が大幅にアップする。ただし、一緒に防御DOWN(大)がついてくるというデメリットつきで、耐久面は完全に紙。中衛なので前衛ほどには狙われにくいが、自己バフの最中に狙われるとあっさり死んでしまう。自己デバフは白澤やムラサキの奥義で予防したり、乙姫や蘭華の奥義で消すことも可能だが、奥義霊力コストに見合うかというと疑問なので、まずは前衛でしっかり守ってあげることを考えるべきだろう。
霊格上昇では霊格1で特性の反骨(残りHPが少なくなるほど攻撃力UP)が最大14%に強化され、敵対値DOWN(30%)がつくため若干狙われにくくなる。霊格2と3ではそれぞれ奥義と特殊攻撃2の威力が強化(奥義は霊力消費が23に減少)されるという、奇をてらわない純粋強化なので、役割を変える必要はない。メインアタッカーで使っているなら霊格3まですぐに上げてしまっていいだろう。
自己バフのタイミングの見極めが必要という意味で、初心者のうちは若干扱いが難しいかもしれないが、修練場・夢幻の塔での雑魚処理から、ボス戦のメイン火力まで何でも務まり、序盤から引ければ非常に頼りになる即戦力。アタッカー豊富な火属性の中でも、対単体の奥義火力なら☆5のカグツチやナタクに勝り、☆5の同属性最強連撃アタッカーの卑弥呼や、凶悪な火力を誇る素殴りアタッカーのサヤカを引かない限り、対ボスメインアタッカーの有力候補になる逸材である。卑弥呼やサヤカを引いたとしても置物サブアタッカーが務まるため、数居る☆4アタッカーの中でも最優秀クラスと言っていいだろう。鍛造で会心率・会心威力をガッツリ盛って、耐久面の脆さは味方で上手くカバーし、存分に暴れさせてあげよう。
「私のチョコ、受け取りなさい!」
| 式神データ (霊格上昇・最大限界突破前) |
|
|---|---|
| キャラ名 | 愛の伝道師? ヒエン |
| レアリティ | ☆☆☆☆ |
| 属性 | 闇 |
| 武器 | 斬撃 |
| 隊列 | 中衛 |
| タイプ | 均衡 |
| 実装 | 2020/02/12 逢魔襲来イベント報酬 |
| 奥義 | 呀刀・処孤羅 赤枠(攻撃) / 消費霊力16 敵ランダムに0.8倍×4回闇属性ダメージ ※稀に攻撃回数倍増 |
| 特性 | 会心率UP(20%) |
2020年2月の逢魔襲来イベント「チョコレートをあなたに~ヒエンのバレンタイン奮闘記~」のボックスガチャ排出キャラ(イベント報酬配布キャラ)として実装された、ミニスカメイド風の限定衣裳バージョン。限定衣裳だが、限定ガチャではなく配布キャラである。
メグとともに任務に出たヒエンは、主人公やイズナとともに謎の異空間に飛ばされてしまう。埴輪に囚われて連行されたイズナを追って主人公とともにお城に乗りこむと、なぜかそこで女王・卑弥呼のために「ちょこれーと」を作るハメになってしまう。
卑弥呼が満足するチョコを作らないと元の世界には戻れないと言われ、卑弥呼の記憶と材料しか手がかりがない状況から、ヒエンはチョコレート作りに奮闘することになるのだが……。
というわけで、バレンタインイベントなのにヒエンがチョコレートを作る相手は主人公ではなく、このイベントで新規実装された☆5の卑弥呼のためである。と言っても残念ながら百合展開ではないが。ヒロインというより主人公として奮闘する姿は必見。
卑弥呼の一見が解決した後は、大黒天の仕掛けで陰陽寮や街でもチョコレートが大ブームに。その宣伝のため、大黒天が本人に無許可でヒエンを「愛の伝道師」として広告塔にしたため、その騒動に振り回されることに。勝手に盛りあがる周囲にひたすらツッコミを入れまくる、通常版同様のドタバタラブコメっぷりに加え、前述の通りこっちでは王道のツンデレっぷりを披露してくれる。かわいい。通常版の寝室の後だとすると主人公への態度などに違和感があるが、少なくとも通常版の交流2の後であるのは確かなので、通常版の交流2から寝室に行かなかったパラレルルートと解釈した方がいいのかも。
キャラ性能としては奥義だけ見ると連撃アタッカーだが、タイプは攻勢ではなく均衡。アタッカーではないため奥義火力はやや伸びにくい。その分限界突破で最終的に霊力消費が10まで減るので、特に限定の花嫁白澤や毘沙門天、恒常☆4の連撃アタッカーである板額御前が不在だったりして闇のメイン奥義アタッカーが不足しているなら、手数で勝負する低コスト奥義アタッカーとしてかなり頼りになる。
特殊攻撃1は「12秒間味方中衛の攻撃力UP(中)」、特殊攻撃2は「12秒間自分の奥義消費霊力・防御DOWN(小)」、特性は「(自分の)会心率UP」という、霊格上昇前は一応サポートもできるアタッカーという感じのスキル構成。だが、霊格上昇で話はがらっと変わってくる。というか、霊格上昇で強くなりすぎて速攻で弱体修正がかかってしまった。
どういうことかというと、現状では
・霊格1:特殊攻撃2が「12秒間闇属性式神の奥義消費霊力DOWN(小/1回)/自分の防御DOWN(小)」に変更
・霊格2:特殊攻撃1が「18秒間味方中衛の攻撃力UP(大)」に強化
・霊格3:特性が「味方中衛の会心率UP(50%)」に変更
と、サポータータイプに変貌するのだが、このうち霊格1が最初は「12秒間味方中衛の奥義消費霊力DOWN(小)/自分の防御DOWN(小)」と、属性問わず消費霊力ダウンの回数制限なしだったのである。
このサポートが、同じ闇属性で条件付きでの霊力消費DOWNの能力を持つ風見一姫・闇オロチとの強力なシナジーを形成し、2020年の10月の霊格上昇実装後最初の同盟戦で突如として人権に躍り出た。このシナジーは運営側も想定してなかったらしく、11月に一姫ともどもあえなく現状の能力に弱体修正されてしまったという次第である。消費した種は補填されたらしいが……。
では現状ではどういう使い方がいいかというと、「連撃アタッカーとして使うなら霊格上昇しない」「他にメインアタッカーがいてサポーターとして起用するなら霊格上昇させる」という2択になると思われる。なんでかというと、特殊2の霊力消費ダウンが霊格上昇前は回数無制限なのに対し、霊格上昇では味方闇属性全員につく代わりに1回限りになってしまうからだ。元から例コストの奥義を特殊2の消費霊力ダウン状態(と言っても10%なので1減るだけではあるが、バースト後に10発が11発になると考えればそう馬鹿にもならない)で連発するには、霊格上昇しない方がいいということになる。
タイプがアタッカーではないぶん、いかんせん素の攻撃力が低めなので、逢魔戦ぐらいのレベルならばアタッカーとしてもバリバリ頼りになるものの、それ以上の高難易度ステージでは手数が多くても根本的に威力が心もとないきらいもある。一度霊格上昇すると元には戻せないので、どう使うのが一番火力を出せるか、手持ちの戦力と相談の上、霊格上昇すべきか否かは慎重に判断した方がいいだろう。
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最終更新:2025/12/12(金) 14:00
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