プリンツ・オイゲン(Prinz Eugen)とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する艦娘である。モデルはドイツ第三帝国海軍に所属していたアドミラル・ヒッパー級重巡洋艦の3番艦『プリンツ・オイゲン』。
2014年11月14日から開催されている2014年秋イベント『発動!渾作戦』にて先行実装されたドイツ生まれの重巡艦娘。同イベントの第三次渾作戦を攻略することで入手できた。ゲーム中では「Prinz Eugen」と表記される。
「武勲と幸運を兼ね備えた海外艦」として、イベント前から実装が告知されていた。Z1・Z3・ビスマルク以来約8ヶ月ぶりとなる純正海外艦娘であり、鈴谷・熊野以来実に約1年3ヶ月ぶりとなる新重巡艦娘である。レアリティは改造前の段階でホロ。
ゲーム上の性能としては、最終的なステータスでは耐久・装甲は改二勢を抜いてトップ、雷装も妙高改二に続く次点という最高レアの重巡として恥じない一線級の能力を持つ。また、最前線で戦い続け、終戦まで生き残った強運からか、運は初期値で30、改造することで40、さらに近代化改修する(まるゆを食わせる)と89まで上がるという非常に高い数値を誇る。総じて、雪風改や島風改のように「改の段階で改二艦と肩を並べて戦える性能持ち」である。一方で、ドイツ艦娘の性なのか、対空値は低めなので、そこをフォローするような編成にしたい。
また、新装備である『SKC34 20.3cm連装砲』やビスマルクdreiの初期装備である『Ar196改』を初期装備として所有している。レベル45で改造すると、上記の主砲をもう一つと対空機銃の「2cm 四連装Flak 38」のほかに新型電探の「FuMO25 レーダー」を持ってくるのだが、この電探がまたトンデモナイ代物。なんと命中+10、対空+7、索敵+9、あまつさえ火力+3と旧日本軍の開発した電探がいかに玩具だったかが痛感せざるを得ない既存の電探を大きく圧倒した超性能を誇る。
その圧倒的な性能ゆえか、2015年春イベント「発動!第十一号作戦」にてE-6甲作戦にこの装備だけがまさかの突破報酬として設定された。イベント突破報酬の艦が改造時に持ってくる装備が突破報酬として実装されるのは極めて珍しく、この機会に初めて入手した提督も少なくないと思われる。なお、肝心の持ち主は2015年夏の時点ではドロップする海域がイベントも含めて確認されていない。ちなみにこれは秋月とともに先行実装からそれ以外の入手手段が設けられるまで期間がそれまで最長であった伊401を超えて最長となってしまった。
大体の艦娘がイベント後3ヶ月前後で再入手機会が設けられているのに対し、彼女は2014年秋イベントでの報酬以降、2015年11月現在まで1年以上も再入手機会が一度も設けられていなかったため、2015年1月に放送開始したアニメで艦これに興味を持ち、着任した提督はどう足掻いても手に入れることができなかった。
新規提督はこのまま彼女を入手できないかと思われていた……だがしかし!2015年秋イベント、【突入!海上輸送作戦】において、ついにドロップとして2度目の入手機会が設けられた!
彼女にホイホイされて艦これを始めた人にとってはまたとないチャンスであった。因みに同時期に実装されて彼女と同じ扱いを受けていた秋月も同じイベントでドロップするようになっていた。
それ以降、イベントでは(毎回ではないにしろ)ドロップの設定が行われるようになったが、未だにその度に話題になるレベルなあたり、プリンツ(とFuMoレーダー)の普及具合が透けて見える。
大型建造でもいいから早く早く本実装してください。あとプリンツzwei実装もお待ちしております。
ちなみに、Vita版の艦これ改にて終盤のマップにおいて極低確率でドロップ出来るので(難易度によってはドロップ不可?)、イベントを待てない提督はそちらを試してみるのもいいかもしれない。既にロットアップしてるから、今からじゃ艦これ改を入手する方が難しい? まぁ、そうねぇ……
外見上は、鮮やかな金髪を二つ結びにし、たれ気味の瞳が特徴的な少女。衣装はビスマルクに似たデザインの軍服と丈の非常に短いミニスカート、とんがり気味の軍帽を着用している。軍服や軍帽にはバルチックスキームが入っており、両肩には「鉄十字」が刺繍されている。左肩の鉄十次の下にあるカラフルな模様は、史実の艦が掲げていたプリンツ・オイゲンの紋章そのものである。ビスマルクと異なり、普段の露出は太もも以外少なめだが、中破することによって見事なパンツを披露するプリケツオイゲン。
ビスマルクのものをコンパクトにしたような形の艤装はプリンツ・オイゲン曰く「ツェルベルス作戦時のもの」とのこと。改造することによって、衣装はそのツェルベルス作戦仕様の迷彩カラーに変更され、砲塔の天井が青色に変化する。
ちなみにフミカネパパによると、プリンツの制服には「全力機動後の排熱機構」があるとのこと。
おっとりとした表情とは対照的に、明るく天真爛漫な性格の持ち主。ビスマルクのことをビスマルク姉様と呼んで慕っており、何かと彼女を気にかけている妹分&後輩ポジションなキャラ(なお、実際の姉妹艦であるアドミラル・ヒッパーやブリュッヒャーについては言及していない。これは実装予定なしということですか?)。また、提督に対してもアトミラールさんと呼んで親しげに接し、秘書艦にした際は様々な手料理を振舞ってくれる。クロスロード作戦で運命を共にした長門や酒匂とは親交があり、仲がいいようだ。また、同じくクロスロード組であるアメリカ空母のサラトガからは"ユージン"と呼ばれている模様(史実のクロスロード作戦時は米軍に編入され、英語読みで「プリンツ・ユージン」と呼ばれていたことから)
なお、海外艦娘としては割と先任(彼女より先に着任していたのはZ1、Z3とビスマルクのみ)で、かつ性格的に割と人当たりが良く、かつ重巡という上(戦艦や正規空母)から下(駆逐艦)まで仲良く出来る中間管理職的なポジションのせいか、後からやって来た海外艦娘に日本の知識を教えているのだが、どうも妙な発音と偏った知識になっている模様である(セッツブーンとかオショウガ・ツー&カドマ・ツーとか)。→オイゲン語
おかげで最近は、海外艦娘が変な日本語をしゃべり出すと真っ先にプリンツが疑われる羽目になっている。でも可愛いから許す。
余談ではあるが、【発動!渾作戦】の始まる前に放送されていた「月刊少女野崎くん」というアニメのヒロインの声優が彼女と同じで、かつそのヒロインと雰囲気や声の質も似ていたことから、界隈ではそのヒロインの特技から「ベタ塗り上手そう」と言われていた。→月刊提督野崎くん(pixiv大百科)
1938年進水、1940年8月1日就役のアドミラル・ヒッパー級の三番艦(先に完成した2艦と較べ、設計に手を加えられているところから、改アドミラル・ヒッパー級1番艦とされることもある)で、艦名の由来はオーストリア軍人、公子(プリンツ)オイゲン・フランツ・フォン・ザヴォイエン。オーストリアは歴史上長年ドイツの一領邦国家であり、この艦の就役当時もドイツ第三帝国の一部であった。なお、オーストリア帝国海軍にも同名の戦艦が存在している。
全長は212.5m、主要兵装は20.3cm主砲を連装4基、533mm魚雷発射管12門など。速力は33.5ノットを発揮し、排水量は基準15,000トンに及んだ(ロンドン軍縮条約? なんのことでしょう)。
就役後1年もたたぬうちにヨーロッパの第二次世界大戦が勃発。〈プリンツ・オイゲン〉は通商破壊のためライン演習作戦に参加。戦艦〈ビスマルク〉と共に大西洋に乗りだそうとし、それを食い止めようとした雄敵〈フッド〉、〈プリンス・オブ・ウェールズ〉と5月24日に交戦し、痛打を与える。その後は中破したためフランス(当時はドイツ占領下)のブレスト軍港に向かった〈ビスマルク〉と別れ、本来の目的だった通商破壊作戦に就こうとしたが、機関に不調が生じたため、こちらもブレスト軍港に向かい、6月1日に入港する。
しかし、そんな〈プリンツ・オイゲン〉を迎えるはずの〈ビスマルク〉の姿はそこには無かった。5月27日に、〈フッド〉を沈めたばっかりにロイヤルネイビー怒りのフルボッコを食らった〈ビスマルク〉はブレスト軍港に辿り着くことなく轟沈していたのだ。
その後半年以上、執念深くドイツ艦を狙い続ける英国によってブレスト軍港に釘付けにされていたが、42年2月に本国に戻るためツェルベルス作戦でロイヤルネイビー渦巻くドーバー海峡を突破した。さらにノルウェーへと向かう。しかしこの際英潜水艦〈トライデント〉の攻撃で大破。応急処置(艦尾を切断して急造の舵を付け、なんとか動けるようにした。艦娘のプリンツが被弾するとお尻丸出しになるのはこれが元ネタと思われる)ののち、本国キールへ後退。修理後今度こそノルウェーに出張ろうとしたもののロイヤルネイビーが強すぎるので諦め、バルト海からソ連軍に砲撃を送り込む仕事に従事した。そして、1945年1月にドイツ海軍最後の作戦であるハンニバル作戦に参加。この作戦では、ソ連軍に包囲され陸の孤島となった東プロイセンに取り残された約240万人ものドイツ軍民の救出・撤退を支援した。これは救出作戦としては史上最大の作戦であり、ドイツ海軍は敗色濃厚となった大戦末期に徒に勝利を模索したり一矢報いるべくその兵力を磨り潰すのではなくその持てる全兵力と資源を以って同胞の救出に全力を挙げる事で有終の美を飾ったと言えるだろう。結局このことが幸運となって彼女の寿命を延ばし、〈オイゲン〉はドイツ降伏時まで無事残存した。ちなみに同型艦は未成艦の四女〈ザイドリッツ〉、ソ連に売却された末妹〈リュッツオウ〉(ソ連では改名されて〈ペトロハバロフスク〉)を除く残りの2艦(〈アドミラル・ヒッパー〉〈ブリュッヒャー〉)は共に沈んでおり、終戦時に稼働できたのは〈プリンツ・オイゲン〉のみであった(2017年9月時点の艦これ実装重巡で、終戦時稼働可能だった唯一の艦でもある)。
終戦後はロイヤルネイビーを経てアメリカ海軍に引き渡され、アメリカ海軍所属のIX-300 USS〈プリンツ・ユージン〉("Prinz Eugen"を英語読みしたもの。USSは合衆国艦艇の接頭辞)として原爆実験の標的艦となることとなる。
2度の実験後も沈まず、調査のため(ビキニ環礁は残留放射能のため調査どころではなかったため)1000キロ離れたクェゼリン環礁まで曳航されたが、浸水がひどくなったため、沈没を防ぐ目的で座礁させられたものの、翌日転覆沈没。
現在もそのままの状態で放置されている。 (グーグルマップからも確認できる。詳しくは各自検索)
特に保存策も講じられていないため、いずれは崩壊して大地に還ると思われる(船体の大きさ的に、同様に放置されている菊月よりは後になりそうだが)。
なお、1979年にスクリューのみが取り外され、ドイツ本国へと帰還。現在もドイツで展示されている。
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