リオンディーズとは、2013年生まれの競走馬・種牡馬である。
主な勝ち鞍
2015年:朝日杯フューチュリティステークス(GI)
2013年1月29日に日本最大最強の競走馬生産牧場ノーザンファームで生まれる。
父はNHKマイルC・ダービーの「変則二冠」馬で、種牡馬としても2010~11年のリーディングサイアーと優秀な成績を収めていたキングカメハメハ。
母はアメリカンオークスで日本調教馬として初の米国GI優勝馬「ジャパニーズスーパースター」シーザリオ。
母父は最強世代ともいわれている98年クラシック世代のダービー馬でGI4勝のスペシャルウィーク。
半兄に菊花賞・ジャパンカップ優勝のエピファネイア、半弟に朝日杯FS・皐月賞優勝のサートゥルナーリア。
まぎれもない良血である。
訓致に入ってからはおとなしく人の手を煩われることは何もしない馬だったという[1]。
馬名は両親から連想し、シェイクスピアの喜劇「冬物語」に登場する王から名付けられた。その後母シーザリオも管理した敏腕調教師の角居勝彦厩舎に預けられた。
11月22日の新馬戦(京都芝2000m)では岩田康誠鞍上で1番人気に支持され、レースでは大外枠もあって終始外を回らされたが、中団からよく伸びて1馬身1/2差で1着、鞍上に岩田は「持っているものは大きい」と答えた。
そしてそれからわずか29日後、角居師いわく「さまざまな要素を考慮して」朝日杯フューチュリティステークス(GI)にミルコ・デムーロ騎手で出走。ミルコはこの後引退まで鞍上を務めることになった。1番人気は武豊のJRAのGI完全制覇がかかっていたここまで2戦2勝のデイリー杯2歳S優勝馬エアスピネル。その母はオークスでシーザリオの2着に屈したエアメサイアだった。そしてリオンディーズはグレード制導入の1984年以降にキャリア1戦の馬が同レースを制したことがないにも関わらず血統と未知の魅力に惹かれて2番人気に支持されていた。
レースではエアスピネルが中団につける一方でリオンディーズは最後方に待機。1,000m通過タイムは1分フラットと平均ペースだった。直線に入りエアスピネルが抜け出し武豊の偉業達成と思われたが、リオンディーズは上がり3F33.3秒の鬼脚で残り1ハロンでエアスピネルを交わしゴール。奇しくも本馬の母シーザリオがエアスピネルの母のエアメサイアをゴール直前で交わして勝利したオークスを再現するようなレースとなった。
デビューから29日でのJRAGI制覇は、1998年阪神3歳牝馬Sのスティンガーと並ぶデビューからの日数最短記録となった。武豊の偉業を阻むことになった角居調教師は「空気を読めなくてすいません」と苦笑した。
この年は3月6日の弥生賞(GII)から始動。エアスピネルとの再戦、2戦2勝のマカヒキとの初対戦となった。このレースではリオンディーズは先行するが、最後方に待機していたマカヒキの「鬼脚」にクビ差屈して2着、連勝は途切れた。タイムは1:59.9と同レースで2,000mで施行されてから初の2分を切るタイムとなった。
4月17日の皐月賞(GI)では道中2番手から第3コーナーでは掛かり気味に先頭に立ったが強い向かい風の中で1,000mを58.4秒で通過するタフな競馬となり、直線ではよく粘ったが後方に控えていたディーマジェスティ・マカヒキなどに差されて4位入線し、さらに消耗したことによる斜行で5着降着となった。
捲土重来を狙うダービー(GI)では朝日杯FSと同様の後方からの競馬になったが、道中折り合いがつがず、直線で上がり3F最速の33.2秒の脚を使ったがマカヒキ以下の上位馬には離された5着に終わった。角居調教師は「チグハグな競馬になった」と残した。
秋は神戸新聞杯に向けて調整が進められたが、屈腱炎で出走を断念、さらに同箇所に不全断裂で競走能力を喪失、10月13日に現役引退となった。
引退後は日高のブリーダーズスタリオンステーションで種牡馬として供用を開始。落ち着いた性格からすぐ環境にも慣れたという。超良血と100万円という手頃な種付け料だったこともあり即日に満口となった。
産駒は2020年にデビューし2021年2月20日にはピンクカメハメハがサウジダービーを勝利、11月27日にはジャスティンロックがJRA2歳芝重賞のGⅢ京都2歳ステークスを勝っている。2021年には300万円まで種付け料が上昇。同年はキングカメハメハの後継種牡馬筆頭であるドゥラメンテが亡くなった事もあり、今後の人気種牡馬として台頭するだろう。
キングカメハメハ 2001 鹿毛 |
Kingmambo 1990 鹿毛 |
Mr.Prospector | Raise a Native |
Gold Digger | |||
Miesque | Nureyev | ||
Pasadoble | |||
*マンファス 1991 黒鹿毛 |
*ラストタイクーン | *トライマイベスト | |
Mill Princess | |||
Pilot Bird | Blakeney | ||
The Dancer | |||
シーザリオ 2002 青毛 FNo.16-a |
スペシャルウィーク 1995 黒鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
キャンペンガール | マルゼンスキー | ||
レディーシラオキ | |||
*キロフプリミエール 1990 鹿毛 |
Sadler's Well | Northern Dancer | |
Fairy Bridge | |||
Querida | Habitat | ||
Principia | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Northern Dancer 4×5×5(12.50%)、Special 5×5(6.25%)
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2025/01/03(金) 00:00
最終更新:2025/01/03(金) 00:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。