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進化する王者、世界役。

JRAヒーロー列伝 No.62 ハーツクライexit

ハーツクライとは、2001年まれの日本競走馬種牡馬である。
日本調教としてディープインパクトを破ったにして、2006年世界トップクラス競走馬の一頭に数えられる強
名の由来はアイリッシュダンスからの連想で、リバーダンスの中の一曲「ザ・ハーツクライ」から。

艱難辛苦汝を玉にす

サンデーサイレンス重賞含む9勝を挙げ中距離重賞戦線でに混じって活躍したアイリッシュダンストニービンという良血と呼ぶにふさわしい血統背景を持つ。

橋口厩舎に入厩し、デビューしたのは2004年1月と遅れたがここは快勝。続くきさらぎ賞は素質のみの荒削りな走りながら3着。関西皐月賞トライアル若葉ステークスではちょっとした腐れ縁になるスズカマンボを下し、皐月賞へ。
しかし記録的高速前残り馬場だった当時の中山では当時追い込みしかできないハーツは不利であり14着に惨敗してしまう。そこでダービー前に京都新聞杯へ向かい、ここでもスズカマンボを僅差下し1着。勇躍ダービーへ向かう。
酷暑の五月晴れの中、マイネルマクロスの破滅的ペース理矢理前に出てそのまま押し切ろうとしたキングカメハメハをずっと後ろで温存してきた強な末脚で追い詰めるがわずかに及ばず2着となる。橋口厩舎の呪いであろうか。追い込みは可性を感じさせるものだったが、ここから苦悩の日々が続く。

菊花賞標に神戸新聞杯で復帰。いつものように最後方につけたがキレを欠き3着、菊花賞距離不適だったか伸び切れず7着、続くジャパンカップ有馬記念完成していない体で連戦するのが辛かったか走。
4歳大阪杯から始動するが先に抜けだしたサンライズペガサスを捉えられず2着、天皇賞(春)距離不適ながら善戦するも5着。宝塚記念では上がり最速で突っ込むがいつものように届かず、スイープトウショウ勝利を許してしまう。
このあと放牧に入るが、この放牧の後ようやく筋肉バランスが良くなり体が完成したと言われる。

心の叫びが届く日

迎えた初戦。上にクリストフ・ルメールを新たに迎え、天皇賞(秋)へぶっつけでの挑戦となったがスローで後方からの競馬は不利で6着。続くジャパンカップは、タップダンスシチーの凄まじいハイペース逃げが後方待機の彼にはハマり、ものすごい末脚で突っ込むが僅かに足らず2着となった。
しかし、このからの戦的な存在となったルメールは確かな手応えを掴んでいた。それもそのはず、勝ったアルカセットとハーツクライ、両者のJCで出したタイム2分221。あのホーリックスが出したレコードをコンマ1縮める驚異的なものである。彼の潜在的な脚が覚めた間であった。

続く有馬記念敗の三冠馬ディープインパクトの勝ちっぷりだけが注されており、も他のなんか見ていなかった。馬券オヤジすらディープは外せないと観念し始め、例年いつもよりライトファンが多い有馬記念ではあるが、この年はライト層がディープ見たさに前売り入場券がないと入場出来ないのに大挙押し寄せるという情勢だったんだから、当時の狂騒っぷりがわかろうもんである。

なんせ、入場人員162409人。この数字2005年付近では突出した観客動員数である。ただ、ライト層が多かったため動員数の割に売上は下がった。馬券買ってくださいよ!!という叫びが聞こえる。
そんな中、レースが始まると…なぜか前にいるハーツクライ。メールはこれまでハーツクライのスタイルだった追い込みから先行策へとスイッチしたのだ。不自然さに競馬ファンはざわつく。
そしてそのまま4を回ると、脚色が衰えぬままハーツクライが先頭に立つ。ディープも凄まじい末脚で迫るが、先行して3位タイの上がりでまとめられては追い込みどうしようもなかった。ハーツクライまさかの勝利。ルメールJRA重賞勝利がGI、しかも有馬の大舞台での戴冠となった。

ネット競馬場ウインズもディープの過剰なプッシュに飽いていた層がホラ見ろ、あんなもん偽物だとドヤ顔するやら、競馬をあんまり知らない、いわゆるにわかファンが幻滅するやら、ディープに魅せられた層が愕然とするやら…なんかちょっと異様な空気になっていた。
しかし、この当時はまだ「奇襲で出し抜いただけ、ダイユウサクみたいなもんだろう」という評価もあった。前走世界レコードで走っているに対して失礼極まりない。
とはいえ有馬記念でGⅠ初勝利有馬の一つで止まることも多いので、そういう見方もされるというのはあった。ダイユウサク以外の例としてはリードホーユーシルクジャスティスブラストワンピースあたりが該当するだろうか。
故に、現役続行となった5歳は実を示す大きな勲章が必要であった。そして彼はそれを示していく。

より高く、もっと遠くへ

翌年、ドバイミーティングに同厩のユートピアらと出発。ユートピア逃げ切りでゴドルフィンマイルを制し、モハメド殿下がお買い上げになる切っ掛けをつかむいい流れの中出走したシーマクラシックで、なんと逃げ切り勝ちをやってみせた。しかもおいでおいでをやってノーステッキで四身突き放すという余裕たっぷりの勝ち方。
これには世界が度肝を抜かれた。メンツも決して欧州二軍だけではなく、2004年2006年ヨーロッパ年度代表馬ウィジャボードもいたのである。ハーツクライはたった二戦で、日本年度代表馬欧州年度代表馬を打ち取ったのだ。

そしてこの勝利の後、既定路線通りならば凱旋門賞遠征となるディープに対抗したわけではなかろうが、イギリスの大一番キングジョージへの参戦を表明。ダンスインザダークで果たすことの出来なかったに向け、橋口調教師も気持ちを新たにしたのであった。
そして迎えたキングジョージシーマクラシック以来のハーツクライは二番人気だったが、一番人気凱旋門賞クールモアハリケーンラン、三番人気ドバイワールドカップ・ゴドルフィンエレクトロキューショニストまでほぼ差のない人気になっており、三強による決戦であるという見方がされていた。
レースは直線で最内を突かないと伸びないハリケーンランを封殺しつつ上がっていったエレクトロキューショニストと、外から切れ味鋭く伸びるハーツクライの叩き合いになる。サンデー産駒特有のキレで突き放しにかかり先頭に躍り出るハーツクライだが、エレクトロキューショニストも凄まじい根性を発揮し伸びる
しかし、エレクトロキューショニストが根性を発揮すべく併せに行き、ぽっかりいた最内を突いてハリケーンランが急追。モンジュー譲りのパワフルな末脚で一気に前の二頭を捉え勝利。ハーツクライは末脚の持続が短かったか僅かに遅れ3着に終わった。
寂しがって体を大きく減らし、満足な調整が出来なかったとは橋口師の弁。ユートピアのような僚をつれていくべきだったようである。

欧州でもこの熾な戦いはこの当時凋落傾向のあったキングジョージにおいて久々だったということもあり、非常に受けが良かった。しかしこキングジョージの上位三頭はの二の舞かのごとく急に衰えて引退、約一ヶ心臓麻痺で急死、喉鳴り発症で引退危機という、燃え尽き消し炭も残らなかったかのような末路になってしまった。
ハーツ2004年死の日本ダービーに続いて、死のキングジョージにまで参戦してしまったようである。 

そしてジャパンカップでこちらも遠征が失敗したディープと二度対決すことになった。
しかし、レース前に橋口師がわざわざ表していた上記通りの喉鳴り発症のか全くいいところなく10着。引退種牡馬入りとなった。
ようやくちゃんといろんな戦術を取って走れるようになったというのに、とてももったいない引退であった。 

種牡馬として

種牡馬としては血統がサンデーサイレンス×トニービン系がノーザンダンサー系とそっくりなアドマイヤベガ世でいたポジションにすんなり入れたのが功を奏したようで、毎年多くの種付け数を得てディープインパクトステイゴールドなどとともにポストサンデーサイレンスの筆頭格に位置している。

距離適性はやや長めでディープインパクト較すると2000m前後では劣るものの、2500m越えの長距離重賞成績はディープ産駒を駕している(但し、ディープ産駒が果たした菊花賞天皇賞春制覇はいずれも果たしていない)。トニービンが大きいのか、東京コースでの重賞勝率は非常に高い。
ダートは意外にも?血統の字面よりこなせる。系がアメリカンだったり近ダートなら地方の深い砂でもイケる口でディープよりよっぽど得意。なんならYoshidaが本場でダートGⅠ勝ってるくらい。

ウインバリアシオンワンアンドオンリーヌーヴォレコルトなどクラシック戦線で活躍したもいるが、重賞成績では古になってから成績が向上する傾向にある。またジャスタウェイリスグラシューに代表されるハーツクライの晩成は晩年にとんでもないパフォーマンスを発揮する。成長途上でもそれなりに走るが、完成されてからは圧巻の一言。負けながら強くなるので柱は汚くなるが、その分覚醒後の化け物っぷりは他の追随を許さない。現役時のハーツを彷彿とさせてくれる子供たちである。ジャスタウェイドバイDFリスグラシュー有馬記念は必見だ。

の最高所持レーティングジャスタウェイドバイDF130リスグラシュー有馬126だが、アローワンスを考慮すれば実質130内GⅠ最高値。内レーティングトップの二頭はどちらもハーツクライ産駒ということになる。最高到達点という意味では、ハーツクライはどんな種牡馬にも負けない高みを見せてくれた。

厩舎のエースゴールドシップがいたためマイペースが許されじっくり育ったジャスタウェイや一時落ち込んだラヴズオンリーユーを立て直したように技術に長けた矢作厩舎所属のリスグラシューのように成長をしっかり待たれた上で応える器のあるはとてつもない高みまで飛んでいくが
そこまでの器がなかったりいろんなアレで不向きな使われ方をする間に摩耗して潰れることも多い。クラシックも今の所ワンアンドオンリーダービーヌーヴォレコルトオークスの2勝とクラシックでは同様大物感を発揮出来ない感がある。サリオスなんて皐月賞ダービーは大チャンスだったのに敗の三冠馬同期になっちゃったり運もない。

2021年にフラつきが出たためこの年は種牡馬休養となり、そのまま種牡馬引退となることが6月22日に発表された。引退後は引き続き社台スタリオンステーションで功労として繋養されている。

血統表

*サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo
1969 黒鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well
1975 鹿毛
Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss
アイリッシュダンス
1990 鹿毛
FNo.6-a
*トニービン
1983 鹿毛
*カンパラ Kalamoun
State Pension
Severn Bridge Hornbeam
Priddy Fair
*ビューパーダンス
1983 黒鹿毛
Lyphard Northern Dancer
Goofed
My Bupers Bupers
Princess Revoked

クロス:5代内アウトブリード

主な重賞級産駒

2008年産
2009年産
2010年産
2011年産
2012年産
2013年産
2014年産
2015年産
2016年産
2017年産
2018年産
2019年産

余談

アニメ銀魂」などの脚本を務めている大和屋暁氏は大の競馬好きとして知られているが、実は大和屋氏はハーツクライの一口馬主でもある。
同氏は他にも「焼きたて!!ジャぱん」の脚本も担当していたが、原作漫画には彼と同姓同名のキャラが登場しており、そのキャラもハーツクライについて言及している。

さらに、ハーツクライの活躍がよほどうれしかったらしく、同氏は後にとあるハーツクライ産駒の競走馬を所有する事となる。…その名もジャスタウェイ銀魂に出てきた爆弾のような何かである。
名前はふざけているように見えるが、G13勝の名。伝統ある秋の天皇賞であり、ドバイデューティーフリーを制し、子二代でのドバイG1勝利までも成し遂げる。そのドバイの勝ち方が尋常ではかったため、2014年ロンジンワールドベストレースホースランキング単独1位日本競馬史上初)となったである。完成度高いってレベルじゃねぇなオイ。

ついでに天皇賞秋ジャスタウェイに敗れたのはディープ産駒の三冠ジェンティルドンナ名前だけだとネタに聞こえるが、世代から引き継いだドラマすら再現したれっきとしたハーツクライの代表産駒である。

ちなみにジャスタウェイの一個下の世代でも銀魂由来の名前を持つオツウが好内容で新馬戦を勝ち上がり、重賞を3着するなどした。他には活躍はしなかったがパンデモニウムというもいた。

さらにさらに、 同氏がシリーズ構成・脚本を手がけるアニメイクシオン サーガ DT』は、一部のキャラを除いてはほとんど全てのキャラ名前がハーツクライ産駒から取られている。
(例:ギュスターヴギュスターヴクライバリアシオンウインバリアシオンレオン:ツルマレオンKTケイティーズハートorトーセケイトゥー、マリアンデール:そのまま・なぜか男の娘キャラエカルラート姫:そのまま・スカーレット一族に連なる様血統)

どんだけハーツクライ大好きなんだよ大和屋暁ェ…

アニメネットゲーム原作としたファンタジーアニメですのでどなたでも楽しくご覧いただけます(棒) 

余談2

ハーツクライはとにかくにモテたというエピソードが伝わっている。人間から見ても二重の綺麗な瞳に美しい流星、小顔で脚が長く均整の取れた体と文句なしのグッドルキングホーストニービン譲りのガニ股が玉に瑕)だが、どうやらから見てもイケメンらしい。人間から見たイケメンホースと実際にモテるは異なることもあるが、ハーツクライは見た通りである。

輪乗りで視線独り占めしていたとか、すれ違ったが振り返るとか、隣の房の必死になってハーツ房を覗き込もうとしていたとか、種付け相手のがすぐにを潤ませるとか、その手の話が色々と伝わっている。騎手のルメールもハーツクライのことを「ハンサム」と称していた。

種付けもとにかく上手で、どんな暴れでも歩きながら種付けをして事受胎させるなど、とんだテクニシャンであったらしい。気性が物凄く荒く根っからの王様気質のため、暴れる相手でも一切物怖じしないのが功を奏していたのかもしれない。

競走成績も種牡馬成績もトップクラスエッチが上手なにモテモテのスタイル抜群のイケメンってどんだけ勝ち組なんだよハーツクライェ…

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