妖精大戦争とは (ヨウセイダイセンソウとは) [単語記事]

妖精大戦争とは、

同人サークル「上海アリス幻樂団」制作のゲーム、「妖精大戦争　～東方三月精」のこと。この項目で記述。
1.のゲーム内で使用されているBGM「妖精大戦争　～ Faily Wars」のこと。詳細は←のリンクをクリック。

概要

妖精大戦争　～東方三月精（ようせいだいせんそう～とうほうさんげつせい）とは、同人サークル「上海アリス幻樂団」制作の弾幕STG「東方Project」の第12.8作目。
2010年 8月14日「コミックマーケット78」にて頒布。同人ショップなどへの委託は2010年 9月3日に開始した。
なお、本作からWindows2000が動作対象外となった。これは、開発にWindows2000非対応のVisual Studio 2010が使用されているためである。

「東方三月精」からスピンオフした作品。自機、つまり主人公はチルノ。大出世である。

コミック版「東方三月精　～ Strange and Bright Nature Deity」2巻の巻末に収録されていたチルノ vs 光の三妖精たちの戦いの続編に当たる。そのため、キャラクターの立ち絵等のグラフィックは同作で作画を担当した比良坂真琴氏が全て担当している。

実は「東方三月精　～ Strange and Bright Nature Deity」第二巻を出す前からゲームを作る予定になっていたのですが(二巻の書き下ろし「妖精大戦争」はそのオープニングストーリーでした)、スケジュールや色々なアレから実現出来なかったゲームがようやく完成しました! (嘘、現在完成に向けて鋭意制作中です)
比良坂真琴さんに絵を描いて頂きまして、非常に三月精のゆるーい世界そのものといった感じにする事ができました(あ、もちろん角川さんには許可を頂いていますよ)

博霊幻想書譜(2010年7月23日)より引用

アイスバリアによって敵弾を凍らせ、弾幕を消すことが前提に作られているので非常に敵弾が多いのが特徴。
（ZU N曰く「チルノ視点だから難しく見えるだけ」だそうである）。
イージーですら今までの本編のノーマル～ハード級の弾幕が展開され、濃さではシリーズ屈指といえる。
ノーマルでもフランのQED「495年の波紋」に似た通常弾幕があったり、H,L以上では敵を倒すと必ず、禁忌とも言われる高速打ち返し弾があるなど、スペカ中のみに絞っても「ノーアイス」クリアに関してはシリーズ最難関と言える。

そのため見かけは非常に難しいが、「弾幕を凍結させて消す」アイスバリアの特性を理解すれば、濃い弾幕はむしろチャンスだということがわかる。積極的に敵弾を連鎖させて消すことがシステム的にも推奨されているので、見た目よりもずっと簡単＆爽快である。これまでの作品のノーマルをクリアできる程度の腕前ならなんとかなるだろう。

あらすじ

「妖精たちが総力で事を起こせば異変になるに違いない！」

強大な敵に妖精たちが力を合わせて戦争を起こす初夢を見たサニーは、それを正夢にすべく計画を練り始める。妖精たちを武力で統括することにした三妖精は、手始めにチルノの家を破壊し、宣戦布告した（喧嘩を売ったとも言う）。喧嘩っ早いチルノはすぐさま報復に乗り出そうとしたが、湖を凍らせる計画の途中だったことを思い出し、そのまま宣戦布告を忘れてしまう。
桜の季節になり、ようやく宣戦布告のことを思い出したチルノは、三妖精に攻撃を仕掛けることにした・・・

後に人々や妖怪たちが、（主にからかいの意味で）「妖精大戦争」と呼ぶ戦いのはじまり、はじまり――

ステージおよび登場キャラクター

初登場キャラはなし。ゲームとしては三妖精3人とも初登場。
整数ナンバリングタイトルと違い、三面で終了。自機もチルノのみだが、ルートは6本ある。
自機であるチルノとボスである三妖精には比良坂氏画の立ち絵および会話シーン有り（EDの絵はZUN氏画）。
会話シーンは無いものの大妖精およびリリーホワイト、リリーブラック（仮称）が中ボスとして登場する。いずれもドットの解像度が上昇している……か？
いわゆる雑魚は全て妖精で、通常の向日葵妖精から星蓮船初出の魔界妖精まで出てくる。
ステージは「魔法の森」「霧の湖」「春の小径」を、昼（一面）、夕方（二面）、夜（三面）で選択的に廻るシステム。場所毎にベースとなる弾幕はあるものの、ルートによって内容は大きく異なる。

時間		A1	A2	B1	B2	C1	C2
	場所	森→湖 →小径	森→小径 →湖	湖→森 →小径	湖→小径 →森	小径→森 →湖	小径→湖 →森
昼（一面）	一面中ボス	リリーホワイト		大妖精		リリーブラック
昼（一面）	一面ボス	ルナチャイルド		サニーミルク		スターサファイア
夕方（二面）	二面中ボス	大妖精	リリーブラック	リリーホワイト	リリーブラック	リリーホワイト	大妖精
夕方（二面）	二面ボス	スターサファイア	サニーミルク	スターサファイア	ルナチャイルド	サニーミルク	ルナチャイルド
夜（三面）	三面中ボス	サニーミルク	スターサファイア	ルナチャイルド	スターサファイア	ルナチャイルド	サニーミルク
夜（三面）	三面ボス	三妖精(サニーミルク、スターサファイア、ルナチャイルド)
夜（おまけ）	おまけ中ボス	大妖精＆リリーホワイト
夜（おまけ）	おまけボス	霧雨魔理沙

難易度は「かんたん」「のーまる」「はーど」「狂おしい」の4段階。
「はーど」以上では、全ての雑魚敵が撃破されたときに自機狙いの撃ち返し弾を放ってくる。
二面からはアイスガードで凍ることがない「炎弾」、三面からは氷を破壊して小弾をまき散らすレーザーが出てくる。
EXこと「おまけ」は一つの難易度のすべてのルートをクリアすると出現する（難易度はどれでもいい）。

ゲームシステム

正式なナンバリングシリーズ（x.0）とは違い、文花帖と花映塚と黄昏酒場を足したようなシステムになっている。
キーボード操作では左手のC（or Ctrl）,X,Z,shiftの4ボタン操作は正直しんどいものがある。

アイスバリア: 本作最大の特徴がこのチルノの秘密兵器・アイスバリア。使用するには花映塚のチャージショットのように少しの間チャージしなければならないが、発動するとチルノの周りにアイスバリアが発生し、敵弾を凍らせてしまうのだ。凍った弾は当たり判定を失うどころか近づいた敵弾も連鎖的に凍らせて、さらに消滅するときにチルノのショットより強力な攻撃判定が発生する。アイスバリアを使えば、濃い弾幕はそのまま強力な攻撃手段になってしまうのである。難しいことが考えられないチルノの代わりに、あなたが頭を使って効率の良い凍結パターンを見つけよう。
ただし炎弾とレーザーは凍らないので注意。
やる気: チルノの根性ゲージ。これがいわゆる残機である。100%で1機扱いで、1000%まで貯められる。敵にショットを撃ち込んだり、アイスバリアを使用すると少しずつやる気が溜まっていく。
ミスすると100%分減り、EXではこのやる気を削いでくる攻撃もある。
こおりパワー: アイスバリアを発動させるのに必要なパワーで、文花帖のフィルム巻きの%ゲージと同義。文のカメラと違い、こちらは30%からアイスバリアを張ることができるが、%が低いと凍らせられる時間が短い。
敵にショットを当てる、雑魚敵を倒す、グレイズ、溜め続ける。これで回復する。
特に「はーど」以上ではグレイズによるこおりパワー回復が攻略の鍵を握る。
パーフェクトフリーズ: いわゆるボム。使用するとしばらく無敵状態になり、終了時には通常アイスバリアじゃ凍らせられない炎弾も凍る。まさにパーフェクト。
敵にショットを打ち込んだり、アイスバリアで敵弾を凍らせる、被弾するなどでゲージが増えていく。100％で一発分に相当し、3発分（300 ％）まで貯められる。
こおらせた面積: 画面全体に対して凍らせた面積をゲームスタート時から累積加算したもの。一定%を超えるごとにチルノのショットのLVが上昇する。以下参照。
レベル表示: いわゆるパワー。チルノのショットが強くなる（Lv.1~15、その次はMAX。MAXでは正面太弾8way＋八方8way）。
メダル (仮): スペカには金、銀、銅の3種類のメダルが設定されていて、ノーアイスなら金、ノーミスなら銀、被弾するかボム（パーフェクトフリーズ）使用か時間切れで銅となる。なお、このシステムの正式名称は不明。

なお、これまでの作品と異なり、敵の体力は周りに円周で表示されている。以降の作品でも使われている。
エネミーマーカーは付け忘れたのか意図的なのか、ない。

音楽

タイトル画面	春の氷精
一面道中	可愛い大戦争のリフレーン
一面ボス	いたずらに命をかけて
二面道中	年中夢中の好奇心
二面ボス	いたずらに命をかけて
三面道中	真夜中のフェアリーダンス
三面ボス	妖精大戦争　～ Faily Wars
EX 道中	ルーズレイン
EX ボス	メイガスナイト（魔女達の舞踏会のアレンジ）
ED	春の氷精　- 静 -
満身創痍	プレイヤーズスコア