未来の宮廷画家ナルサスとは、本来は田中芳樹原作の小説『アルスラーン戦記』の登場人物であるが、敢えて『未来の宮廷画家ナルサス』とした場合、DMMのブラウザゲーム『千年戦争アイギス』のコラボイベントにて登場したキャラクターを扱う。
| CC前 | CC後 | 覚醒後 | 第二覚醒 | ||
| クラス | 前衛戦術家 | 前衛軍師 | 武人軍師 | 猛将軍師 | 大軍配者 |
| レアリティ | ブラック | ||||
| スキル | 智将の矢計 | 十六翼将の矢計 | |||
| アビリティ | 芸術家の逸品 | ||||
2017年7月5日のニコニコ生放送にて、千年戦争アイギスとアルスラーン戦記のコラボイベントの開催が発表され、コラボ限定ガチャにて召喚可能なレアリティブラックの前衛戦術家として実装された。コラボ先であるアルスラーン戦記側に配慮してか、R18版である『千年戦争アイギスR』では使用不可能という仕様になっている。
クラスは前衛戦術家。前衛戦術家は2ブロックの近接ユニットで、配置中は他ユニットの出撃コストを下げる能力を持ち、クラスチェンジや覚醒を重ねるごとにその効果が強力になるほか、覚醒後はブロックした敵全員を同時に攻撃できるようになるというものである。原作においては主人公・アルスラーンに仕える軍師であり、また剣術の達人でもあったため、この前衛戦術家というクラス自体はきわめて適任と言える。
覚醒アビリティ『芸術家の逸品』は、周囲にスリップダメージを与えるやばいオーラが出てる絵画をトークンとして配置可能というもの。これは彼が本来は宮廷画家を志望しているものの、事あるごとに貶されるほど壊滅的な絵心で度々ネタにされているためである。スリップダメージを与える原理は、恐らくSANチェックによる精神ダメージと思われる。スリップダメージを与え続けるユニットとしてはデモンサモナーが存在しており、このトークンもダメージに限ってはほぼ同じ働きをする。
問題は、彼の固有スキルである『智将の矢計』及びそこからスキル覚醒によって派生する『十六翼将の矢計』。このスキルはスキルレベル1の時点で「10秒間、自身の攻撃力の0.7倍の矢を場に降らせ、10体までの敵を同時に3連続の攻撃を行う」というもの。スキル覚醒後は初動が若干遅くなるものの、攻撃力等倍の4連撃になる。この場合の「場」というのは「ステージほぼ全域」という意味である。その前代未聞の攻撃範囲に存在する敵を10体まで同時に攻撃できるため、ゴブリン等の雑魚敵は画面に出てきた瞬間に死滅する。序盤のラッシュをこのスキルで凌いでいる間にコストを溜め、周囲のバフ要員等を固めることも可能。もともと前衛戦術家自体、他ユニットの出撃コスト削減能力のために初手出しが視野に入るだけでなく、ナルサスはレアリティブラックのためスキルの初動も早いことが、凶悪さに拍車をかけている。
彼が特に猛威を振るうのは「ステージ開始と同時にボス級の敵や大量の雑魚敵が登場し、一定時間後に行動を開始する」タイプのステージ。初手ナルサスで大半の雑魚が死滅するのは前述の通りであるが、酷いときにはボスが動く前にバフ要員が出揃い、事実上のゲームセットなんてことも。
この矢計であるが、ワームやシャドウ等の潜行型の敵(ブロックされるまで)には矢が当たらない点や、魔神フールフールに矢計を使った場合、反撃能力のダメージによってナルサスは死ぬだろうといわれており、(きわめて特殊な状況かつ、後者はまだ対決が実現していないので仮定に過ぎないが)一応抜け穴が存在する点は指摘されている。しかし、こうした抜け穴を塞ぐが如く、彼はスリップダメージを与えるトークンを配置する能力も持っている(スリップダメージは潜行ユニットにも有効で、またフールフールも反撃せず、仮にしたとしてもトークンが攻撃を受けるだけである)。
また、通常の人間キャラが「属性:人間」であるのに対し、彼は「属性:パルス王国/人間」となっており、パルス王国限定の強化を行うユニット(恐らくアルスラーン)の実装がほぼ決定事項で、これまた不穏な気配が漂っている。一週間遅れて7月13日に「王太子アルスラーン」が実装されているが、「編成バフでパルス出身ユニットの攻防5%増加」、「スキルで50秒間パルス出身ユニットの最大HP1.5倍」という微妙な効果に留まった。一部では明太子と呼ばれている……ようだがそもそも話題に上がらない。空気王。
実装当初は、同時にレアリティプラチナのアーチャーとして登場した『神の射手ファランギース』の方が問題視されていた。同じくアルスラーン戦記側のキャラクターである彼女はアーチャーとして実装されたが、彼女の固有スキルの『カーヒーナの弓術』が「射程と発射する矢の速度にバフをかけ、一度発動したら効果時間無限」という、他の後衛ユニットの大半の立場を食いかねない内容だったためである。
が、ナルサスはそういう問題ですらなく、周囲をバフ要員で固めてからスキルを点火するだけで敵軍が壊滅するという、アイギス史上最凶のぶっ壊れユニットとして瞬く間に広まった。
アルスラーン戦記とのコラボイベント、及びコラボキャラの実装については、早くも多くの問題点が指摘されている。
主だったものを挙げると、
など。
アイギスと関係ないキャラが『最強』で『もう入手できない』という誤解を与えかねない演出は、ユーザーにぽっと出のコラボキャラがすべてのユニットの頂点に居座り続けるのでは、という思いを抱かせ不安にさせた。
つまり、コラボユニット以外の従来のユニットは相対的な商品価値の低下を引き起こし、ユーザーはバランス崩壊の不安から運営に対して怒りを向けた。この流れは従来ユニットの上方修正によってなお、コラボユニットに勝る所が少なかったためでもある。
この結果、ダウンロード数はiOSランキング上で、前年同期(4月~8月末の5か月)と比べ300位前後の落ち込み(500位→800位)を見せ、
8月の前年同月と比べるとユーザーレビューの低い評価を見た者がいたため、700位前後の落ち込みを見せた。(400位→1100位)
一方で売り上げは前年同期とほぼ変わらず124位→127位(8月だけ見れば111位→145位)となり、騒動の後でも安定して200位以内にいることが証明された。(*1)
まとめると、新規優遇のはずのコラボイベントで新規の参入者が減り、課金者はそのままの状態を継続するという、コラボの失敗と課金者の強さが証明される結果となった。つまり、コラボなんてやらない方が良かったんだね!
(*1
2016年 4月147位、5月125位、6月114位、7月123位、8月111位
2017年 4月114位、5月119位、6月127位、7月132位、8月145位
)
掲示板
989 ななしのよっしん
2023/04/28(金) 17:43:25 ID: 6YOj1E9RbD
>>984
強いには強いけど「他キャラとのバランス上対策しようにもできない規格外の性能」とか「それまでできなかったことができる独自性」はないからね
超広範囲高火力の系譜としてナルサス→ソラス→エフトラと進化してるだけ
界隈の外にまで響き渡るナルサス炎上のおかげで、新期間限定が来ようが新黒英傑が来ようが新コラボユニットが来ようが
「あるなしでゲーム性が激変したり複数の壊れユニットの役割を併せ持つような怪物ユニットが爆誕することは二度とない」のがほぼ確定したのは怪我の功名
エフトラある無しでそこそこ変わるけど別になくても魔神16も塔も余裕綽々だしな
990 ななしのよっしん
2023/07/01(土) 23:31:00 ID: qZW2YVvA/f
それゲーム全体のユニット性能がインフレに次ぐインフレによって狂っていっただけでは
991 ななしのよっしん
2024/08/20(火) 23:04:12 ID: mFh8ClZDam
そもそも相対的に強い奴増えたって言っても比較的コスト軽めなのに初手で出せて後続のコスト軽減しつつ初期配置の雑魚や序盤の雑魚をよほどの事がなければ一気に蹴散らせるってのはこいつの明確な強みだからな。他の例出すならスパロボで序盤のサイバスターが使えてサイフラッシュが一切制限されてないとどうなるかってのと同じなんだよ。
TDに敵味方識別型MAP兵器持ち込むとどうなるかってのとこいつ以降に事実上のMAP兵器が増えた事はバランス調整の難易度上げたって意味でも功罪あるかと。
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最終更新:2025/12/06(土) 17:00
最終更新:2025/12/06(土) 17:00
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