烏は主を選ばないとは、阿部智里による小説、およびそれを含む「八咫烏シリーズ」のアニメ版のタイトルである。
このタイトルは原作小説ではシリーズ第2巻にあたるが、本項ではアニメ版を含めた「八咫烏シリーズ」全般について記述する。
八咫烏(やたがらす)シリーズは、2012年から文藝春秋にて刊行されている阿部智里による小説。2014年からは順次文春文庫で文庫化されている。
シリーズ1作目『烏に単は似合わない』は第19回松本清張賞受賞作で、阿部のデビュー作。阿部は本作で松本清張賞を史上最年少で受賞した。2024年4月現在、同シリーズは外伝を含め12冊が刊行、累計200万部の大ヒットを記録しており、2024年には第9回吉川英治文庫賞を受賞している。
松崎夏未によるコミカライズも2018年より「コミックDAYS」(講談社)にて連載されている(後述)。
人の姿に転身することができる八咫烏たちが暮らす異世界「山内」を舞台にした平安風の和風ファンタジー。
第1巻『烏に単は似合わない』は宮廷での若宮のお后選びを舞台にしたミステリーで、第2巻『烏は主を選ばない』からは第1巻でなかなか姿を現さなかった若宮とその従者の雪哉を主人公に、若宮が1巻の出来事の裏で何をしていたのかが描かれる。そして第3巻『黄金の烏』からは若宮と雪哉が「山内」という世界そのものの謎に迫る物語に転調していく。2017年の第6巻『弥栄の烏』で第一部が完結し、現在は第二部が刊行中。
1巻と2巻以降で全く作品の雰囲気が異なり、かつ1巻と2巻が表裏一体の物語であるため、これから原作を読む人はとりあえず2巻まで読むのをオススメしたい。
タイトル | 発行年 | 部数 | |
---|---|---|---|
1作目 | 烏に単は似合わない | 2012年 | 第一部 |
2作目 | 烏は主を選ばない | 2013年 | |
3作目 | 黄金の烏 | 2014年 | |
4作目 | 空棺の烏 | 2015年 | |
5作目 | 玉依姫 | 2016年 | |
6作目 | 弥栄の烏 | 2017年 | |
外伝 | 烏百花 蛍の章 | 2018年 | |
7作目 | 楽園の烏 | 2020年 | 第二部 |
外伝 | 烏百花 白百合の章 | 2021年 | |
8作目 | 追憶の烏 | ||
9作目 | 烏の緑羽 | 2022年 | |
10作目 | 望月の烏 | 2023年 |
2024年のアニメ版『烏は主を選ばない』は表裏一体である原作1巻と2巻を合体し、再構成したものになる[1]。
八咫烏の一族が住まう異世界・山内。
美しくも風変わりな若宮に仕えることになった八咫烏の少年・雪哉が、
日嗣の御子の座をめぐる陰謀の渦に巻き込まれていく──。
2018年より松崎夏未の作画で、原作第1巻のコミカライズ『烏に単は似合わない』が「コミックDAYS」にて連載開始。2020年まで連載され、単行本は全4巻。
その連載終了後、間を置かず続いて原作第2巻のコミカライズ『烏は主を選ばない』が「コミックDAYS」にて連載開始し、2024年4月現在も連載中。既刊5巻。
2024年4月よりテレビアニメが放送。アニメーション制作は「BLEACH」のぴえろ、監督は「ゆるキャン△」(~SEASON2)の京極義昭、シリーズ構成は今作がアニメ初参加となる山室有紀子。
2023年3月29日には、一部シーンや設定等の中にコミカライズ作品を参考にしているものが含まれていたとして、協議の上「デザイン原案・演出協力」としてコミカライズの著者である松崎夏未が参加することが発表された。
放送局 | 放送開始日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
NHK総合 | 2024年4月6日 | 土曜 | 23:45~ |
2024年4月10日(水)12時00分配信 | ||||
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FOD | dアニメストア | dアニメストア for Prime Video | バンダイチャンネル | Hulu |
U-NEXT | アニメ放題 | Lenimo | アニメタイムズチャンネル | Amazon Prime Video |
DMM TV | ||||
2024年4月11日(木)0時00分配信 | ||||
J:COM STREAM 見放題 | みるプラス | TELASA |
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最終更新:2024/05/01(水) 17:00
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