石破茂とは (イシバシゲルとは) [単語記事]

石破茂（いしばしげる）とは、日本の政治家である。

概要

1957年 2月4日生まれ。鳥取県出身。2020年現在、現衆議院議員（11期目）、選挙区は鳥取1区。自由民主党に所属し、防衛大臣、農林水産大臣、地方創生・国家戦略特別区域担当大臣などを歴任した。

略歴

1980年　慶應義塾大学卒業、三井銀行(現・三井住友銀行)に入社して銀行員として働く。
1986年　父親の死を受け、自由民主党で出馬し当時最年少で初当選。安全保障政策、農林水産分野に明るい。
1993年　自民党離党、新生党・新進党に参加。小沢一郎、細川護熙、羽田孜らの下で最大野党の一員となる。
1997年　自民党に復党。
2002年　第一次小泉内閣の防衛庁長官で初入閣。福田内閣で防衛大臣を務める。
2008年　自民党総裁選に立候補。総裁選は麻生太郎が制し麻生新内閣では農林水産大臣を務める。
2009年　政権交代により農林水産大臣はあの赤松広隆が就任。石破は自民党政調会長となった。
2012年　自民党総裁選に立候補も安倍晋三との決選投票の末敗れる。安倍新総裁の下で幹事長に就任。
2014年　役員改選・内閣改造に伴い幹事長を退任。第二次安倍改造内閣で地方創生担当大臣に就任。同年12月に発足した第三次安倍内閣でも留任。
2015年　自民党石破派発足
2016年　 8月に地方創生・国家戦略特別区域担当大臣を退任。
2018年　自民党総裁選に立候補。再び安倍晋三に敗れる。
2020年　自民党総裁選に立候補。菅義偉に敗れる。その後、10月に自身の派閥（水月会）の会長を辞任。
2021年　 12月、自身の派閥を解消して緩やかなグループに移行すると決定。

2024年 10月に第102代目の内閣総理大臣に任命される。

逸話

●慶大２年在学中に、昭和51年度全日本学生法律討論会において第一位を獲得している。

●日本テレビ系列金曜 20時より放送されている『太田光が内閣総理大臣になｔ（ｒｙ』において、太田総理や、山本一太議員の永遠のライバルと紹介されたことがある。

●故中川昭一議員から「石破といえばプラモデルしかない」と言わしめる^[1]程の政界屈指のモデラーであり、ロシア国防大臣が来日した時にはロシア海軍空母『アドミラル・クズネツォフ』のプラモデルを二日徹夜して組上げ贈った。太田光からはアメリカ空軍の戦闘機 F-22のプラモデルを贈られている。

●自民党議員たちと仲が良いのは勿論だが、他党の政治家では前原誠司と仲が良い。一部で意見が割れるところもあるが、安保・防衛問題では双方の意見が一致。また、鉄道やプラモデルの話題でも盛り上がるという。更に、前原の両親の出身地は、京都市ではなく、鳥取県境港市であることも偶然である。

●石破が2008年の自民党総裁選に名乗りを上げたのは、前原との軽い会話が原因だったとする報道がある。以下、その時の会話。

・前原「石破さん、(総裁選に)出馬したらどう?私が推薦人になりますよ」

・石破「じゃあ、民主党代表選に前原さんが出馬したら、私が推薦人になってあげるよ。けど、僕は麻生太郎幹事長が大好きなんだよね。オタク対オタクの戦い？秋葉原で麻生さんが『オタクのみなさん!』と呼びかけたら、僕が横で『ハ～イ』と手を挙げたりして…」と、出馬を軽い冗談程度に済ませていた。

・だが、横でそれを聞いていた同僚の自民党議員が、津島派から石破を擁立させよう、と提案。津島派の幹部たちに口説かれた石破はついに、総裁選出馬を決めたという。(msn 産経　 2008年9月6日付より)

●2008年12月30日より、政治家をモチーフにした商品で知られる「大藤」から石破氏をモチーフにしたまんじゅう『希望戦士・イシダム』が発売される事となった。同商品にはおまけとして政治家のキャラクターがプリントされた缶バッジが１個付く。

●2013年 7月21日の参議院選挙では選挙活動に明け暮れた結果日焼けして顔が真っ黒になり、その顔のまま選挙速報のインタビューに応じ、「焦げたアンパンマン」としか形容出来ないその姿で視聴者を驚かせた。松崎しげるかよ

●2024年 11月11日の首相指名選挙中に居眠りをしてしまい、隣に居た林芳正官房長官に睨まれていた。ただ、これについて「睡眠時無呼吸症候群を発症しているのではないか？」と心配の声も上がっていた。睨んでいた林氏曰く「風邪気味で風邪薬を服用していたと聞いている」との事。

ゲル長官

非公式愛称・通称の『ゲル長官』『ゲル』に付いて。防衛庁長官時代に2ch 軍事板などの掲示板において使われ始めたもので、当時の大抵の日本語入力システムでは「いしばしげるちょうかん」を漢字変換すると『石橋ゲル長官』と変換候補が提示されてしまう事に由来する。

この『仮面ライダー』の悪の組織ショッカーの大幹部『ゾル大佐』のような語感の妙と、本人のキャラクターとの親和性もあり、ネット界隈におけるニックネームとして定着した。

その後、2007年に防衛庁が防衛省に昇格して肩書が防衛大臣となったり、翌年の麻生内閣において担当部署が農林水産省に変わったりで、彼は長官という役職ではなくなってしまったが、「ゲル」という愛称は健在である。

余談であるが、化学で「ゾル(Sol)」は液体に固体・液体・気体が分散している状態を指す。代表的な物は微細な固体粒子である乳脂肪が分散している液体､「牛乳」である。そして、「ゲル(Gel)」は英語では「ジェル」と呼ばれる様に､液状のゾルが分散している物質の影響で、「豆腐」､「こんにゃく」､「ゼリー」､「寒天」の様に固体の物性を得たゾルの一種である。故に､ショッカー幹部中でも「組織人の軍人然とした堅物」ゾル大佐の上を行く「堅物」の石破=ゲル長官=茂と言えるかも知れない。何れは『ゲルショッカー』の様な大組織の首領に収まるのだろうか？今後も目を離せない政治家である事は確かである。