ChuSingura46+1

「仇討ちこそ！我が悲願！」

Chusingura46+1―忠臣蔵46+1―

　　　　　　　　　　　　　　　　　脚本：葉山こよーて　原画：ぬい　BGM制作:井原恒平（鳥有）

「Chusingura46+1」（以下Chusingura）とは、Inreから発売された18禁サウンドノベル、もしくは同人サークル「れいんどっぐ」が同人イベントで発売した同名タイトルの作品である。

概要

　Chusinguraは、忠臣蔵の名で有名な史実『元禄赤穂事件』を題材に美少女ゲーム化したサウンドノベル作品。
　美少女ゲーム化するにあたって赤穂浪士の主要人物の大半が女性化されており、またストーリーの根幹にファンタジー要素やラブコメを盛り込んでライトな作風に仕上げている。
　しかし作中での史実に基づくバックボーンには美少女ゲームとは思えないほどの造詣があり、コメディを基調にしながらも元禄赤穂事件の歴史的背景の説明や顛末を描写しながら、赤穂浪士という決して少なくない登場人物たちを章ごとにピックアップして掘り下げて描いている。
　またシナリオだけにとどまらず、ライターと原画マンが共同で殆どの制作部分を手がける中で動きの多い演出スクリプトや豊富な立ち絵もストーリーの引き立てに一役買っており、いわゆる泣きゲー・熱血ゲーの要素も強い。
　自社でのジャンル表記は『燃え萌え時代劇サウンドノベル』。 

　発売後しばらく同タイトルの知名度は低かったが、レビューサイトでの好評（ErogameScapeの2013年度ランキング統計２位獲得など）や１章を丸々プレイできる体験版などが話題になり、口コミで徐々に広まりをみせている。
　元々は同人サークル「れいんどっぐ」が同人イベントで発売した３作品（全３章）に加え、新たに描き下ろしの完結編である４章、５章を加えてパッケージ化したもの。

れいんどっぐ名義で発表されているChusingura作品は以下の通り。

• 第1作『假名手本忠臣蔵編』 - コミックマーケット80（2011年8月13日）※Chusinguraに収録
  
• 第2作『江戸急進派編-Edo radical faction』 - コミックマーケット81（2011年12月31日）※Chusinguraに収録
• 第3作『百花魁編』 - コミックマーケット82（2012年8月11日）※Chusinguraに収録
• 第4作『小夜の小さな蕾。お兄ちゃん、そこはダメダメ！』 - コミックマーケット85　※Chusingura発売後に発表されたロリコン向け舞台裏作品のため未収録

物語

元禄14年（1701）年三月十四日。

勅使饗応役の任を仰せつかっていた播州赤穂藩主・浅野内匠頭が高家筆頭・吉良上野介を江戸城、松の廊下で斬りつけるという前代未聞の事件が発生した。

その知らせを聞いた五代将軍・徳川綱吉は激怒し、浅野内匠頭を即日、切腹、浅野家には城地没収、お家断絶を命じる。一方の吉良には何の御咎めもなかった。

一夜にして三百人の家臣は路頭に迷い、非業の死を遂げる者もいた。

それでも、亡君の仇を討つべく立ち上がった四十六人の浪士たち、そして、謎のタイムスリップで現代から江戸時代の赤穂に来てしまった主人公の深海直刃（ふかみすぐは）。

赤穂浪士の運命に翻弄されつつも、浪士と共に仇討ちへと驀進する様を描いた時代劇サウンドノベルゲーム。

主な登場人物

深海直刃（ふかみ・すぐは） 
　本作の主人公で、現代に生きる少年。優れた剣道の才能をもっていたが、ある事件をきっかけに剣道をやめて以来、オタク趣味と非モテを姉にいじられながらも平凡に暮らしていた男子学生。
　姉の付き添いでやってきた泉岳寺での御神籤で大々凶を引いた後、日食と共に赤穂義士墓地の前で発作に襲われて気絶。その後、直刃が知るものとは少し違う、女性が武士として存在する江戸時代の赤穂へとタイムスリップしてしまう。
　赤穂藩の武士の家に住む同姓同名の深海直刃に成り代わってしまった直刃は、後に松の廊下事件を受け、朝野家のお家取り壊しを機に赤穂事件に深く関わっていく事になる。

大石内蔵助（おおいし・くらのすけ） 
　播磨国は赤穂に住む、藩と呼ばれる母体を運営する赤穂藩筆頭家老の女性。
　趣味に興じる快楽的な言動や他人任せの自堕落な仕事ぶりから「昼行灯」と呼ばれ嘲笑されていたが、松の廊下事件をきっかけに徐々にその秘めたる才覚を露わにする。
　普段は童女のような姿でのほほんとしているが、一度スイッチがはいると艶やかな美女に姿を変える。
　メインヒロインの一人。

堀部安兵衛（ほりべ・やすべえ）
　赤穂浪士最強と名高い剣術を誇る女武士。「高田馬場の決闘」と呼ばれる戦いに助太刀する形で活躍し勇名を馳せ、浅野家からの強い願いにて召し抱えられる。
　絵に描いたような武士道精神を持つ人物で、武士としての心構えや礼節を重んじながらも、いざとなれば命を捨て抜身の刃となるような苛烈な一面も持つ。
　メインヒロインの一人。

大石主税（おおいし・ちから） 
　大石内蔵助の娘。母親に溺愛されている。真っ直ぐで強気な性格で、誇り高い武士に憧れる。
　昼行灯などと呼ばれる母親を内心歯がゆく思っており、内蔵助を反面教師として立派な武士になろうと志すあまり、やや空回りや暴走をする事も。
　普段は落ち着きがありすました態度をとっているが、実は蛙や蜘蛛、幽霊などが大の苦手。幼名を松之丞（まつのじょう）。
　メインヒロインの一人。

矢頭右衛門七（やとう・えもしち）
　勘定方の父親を持つ矢頭家の娘で、四姉妹の長女。赤穂藩では父に習い経理の仕事を学んでおり、剣術はからっきし。胸の方もからっきし。
　同じ家でこの時代の深海直刃と家族のように育ってきたが、兄ではなく幼馴染のような関係。
　よく転び、よく泣き、よく笑う。舌っ足らずで、〇〇さんがしゃんになっていたりと、体つきを含め幼さが目立つ少女。
　メインヒロインの一人。 

キャスト

今作では赤穂浪士をはじめ多くのキャラクターが登場するが、殆どの声優が兼用をしておらず、一役の声優は26人、二役が10人、三役が2人おり、モブなどを担当している声優がスタッフを含め10人いる。

赤穂浪士

・大石 内蔵助（おおいし くらのすけ）	CV：有栖川みやび
・堀部 安兵衛（ほりべ やすべえ）	CV：桐谷華
・大石 主税（おおいし ちから）	CV：ひなき藍
・矢頭 右衛門七（やとう えもしち）	CV：春河あかり
・不破 数右衛門（ふわ かずえもん）	CV：かわしまりの
・間 新六（はざま しんろく）	CV：海原エレナ
・武林 唯七（たけばやし ただしち）	CV：桃也みなみ
・奥田 孫太夫（おくだ まごだゆう）	CV：佐藤千幸
・早水 藤左衛門（はやみ とうざえもん）	CV：桃井いちご
・磯貝 十郎左衛門（いそがい じゅうろうざえもん）	CV：杉原茉莉
・片岡 源五右衛門（かたおか げんごえもん）	CV：白月かなめ
・奥野 将監（おくの しょうげん）	CV：芹園みや
・高田 郡兵衛（たかだ ぐんべい）	CV：鈴田美夜子
・毛利 小平太（もうり こへいた）	CV：民安ともえ
・萱野 三平（かやの さんぺい）	CV：ひうらまさこ
・三村 次郎左衛門（みむら じろうざえもん）	CV：柳英一朗
・橋本 平左衛門（はしもと へいざえもん）	CV：日野あたる
・寺坂　吉右衛門（てらさか　きちえもん）	CV:

その他重要人物など

・浅野 内匠頭（あさの たくみのかみ）	CV：上田朱音
・浅野 阿久里（あさの あぐり）	CV：雪村とあ
・矢頭 長助（やとう ちょうすけ）	CV：沫瀧ひろ秋
・矢頭 るい（やとう るい）	CV：ヒマリ
・矢頭 小夜（やとう さよ）	CV：秋野花
・矢頭 絹（やとう きぬ）	CV：白雪碧
・矢頭 無垢（やとう むく）	CV：天神祭
・橋本 お初（はしもと おはつ）	CV：雪都さお梨
・山田 浅右衛門吉行（やまだ あさえもんよしゆき）	CV：一色ヒカル
・綿屋 拓実（わたや たくみ）	CV：樫野樹
・毛利 時房（もうり ときふさ）	CV：篠原ゆみ
・おきん	CV：あじ秋刀魚
・お梅（おうめ）	CV：鈴谷まや
・多門 伝八郎（おかど でんぱちろう）	CV：白雪碧
・屋治助（やじすけ）	CV：あじ秋刀魚
・袴田 雛子（はかまだ ひなこ）	CV：雪村とあ
・垣見 五郎兵衛（かきみ ごろべえ）	CV：杉原茉莉
・深海 鐺（ふかみ こじり）	CV：ヒマリ
・土屋 主税（つちや ちから）	CV：上田朱音
・近衛 忠徳（このえ ただのり）	CV：堀川忍
・近衛家・家臣（このえけ・かしん）	CV：大庭弐勤
・菜夏（なな）	CV：ヒマリ
・土世田	CV：
・永沢	CV：
・三和	CV：
・佐東	CV：
・陶山（すやま）	CV：小倉結衣
・赤坂（あかさか）	CV：大庭弐勤
・吉良 上野介（きら こうずけのすけ）	CV：堀川忍
・清水 一学（しみず いちがく）	CV：御苑生メイ
・色部 安長（いろべ やすなが）	CV：白雪碧
・山吉 新八郎（やまよし しんぱちろう）	CV：小倉結衣
・猿橋（さるはし）	CV：天神祭
・徳川 綱吉（とくがわ つなよし）	CV：佐倉江美
・柳沢 吉保（やなぎさわ よしやす）	CV：陸奥出流
・荻生 徂徠（おぎゅう そらい）	CV：水上司郎
？？？	CV:夏乃香

関連コミュニティ

関連項目

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関連リンク

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