エルグランセニョール(El Gran Senor)とは、1981年生まれのアメリカ産・アイルランド調教の競走馬である。
主な勝ち鞍
1983年:デューハーストステークス(G1)、愛ナショナルステークス(G2)、レイルウェイステークス(G3)
1984年:英2000ギニー(G1)、アイリッシュダービー(G1)
父Northern Dancer、母Sex Appeal、母父Buckpasserという血統。
全兄に英愛スプリントで活躍した*トライマイベストがおり、祖母ベストインショーから連なる牝系には本馬の姪のフサイチパンドラをはじめ十指に余る量の活躍馬がいる良血馬。馬名は父の管理調教師であったホレイショ・ルロ師の愛称を取ったものである。
戦績は8戦7勝2着1回。英2000ギニー、愛ダービー、デューハーストSとGI3勝を挙げたものの、よりにもよって敗れたレースが欧州クラシック戦線で最も格が高い英ダービー(勝ち馬は幼馴染の*セクレト)のため、結果だけみればノーザンダンサーの産駒としてはよくある一流馬程度という評価かもしれない。
ただしそれは相手を全く考慮しない場合である。同期にサドラーズウェルズ、ダルシャーン、レインボウクエスト、*セクレト、チーフシンガーらがいた豪華世代における欧州2歳チャンピオン、および欧州年度代表馬である。相手関係を考えればニジンスキーと並んでノーザンダンサー産駒の中でも最強と言えるかもしれない。兄の*トライマイベスト同様に脚元が弱く、愛ダービー後に脚部不安を発症してキングジョージや凱旋門賞に挑む前に引退したのが惜しまれる。
特に評価が高いのが1984年の英2000ギニーである。この年の英2000ギニーは1971年のブリガディアジェラード・ミルリーフ・*マイスワローの3強対決に匹敵すると一時は言われたほどレベルが高いレースで、チーフシンガーやレインボウクエストらに快勝している。また前哨戦で同厩のサドラーズウェルズを破っており、同馬が愛2000ギニーなどの裏路線行きになるきっかけになっている。
当然期待をかけられて種牡馬入りしたが、受胎率が悪く期待ほど成功しなかった。とはいえ多い年でも年間40頭程度だった数少ない産駒の勝ち上がり率は高く、英愛2000ギニーを連覇した*ロドリゴデトリアーノなどの一流馬も出ている。*ロドリゴデトリアーノは日本に種牡馬として輸出され、エリモエクセルやスーパーホーネットを出している。
また母父としては割と優秀でグランドスラムらが出ており、特にトゥソードは*エンパイアメーカーを出し、その子孫にアメリカ三冠馬のアメリカンファラオが出ている。日本でもアドマイヤサンデーの繁殖成績が優秀。アドマイヤサンデー自身はオークス11着、阪神牝馬S2着と重賞未勝利ながら、産駒はジャングルポケットとの配合で3頭(フサイチホウオー、トールポピー、アヴェンチュラ)の重賞馬を出している。
| Northern Dancer 1961 鹿毛 |
Nearctic 1954 黒鹿毛 |
Nearco | Pharos |
| Nogara | |||
| Lady Angela | Hyperion | ||
| Sister Sarah | |||
| Natalma 1957 鹿毛 |
Native Dancer | Polynesian | |
| Geisha | |||
| Almahmoud | Mahmoud | ||
| Arbitrator | |||
| Sex Appeal 1970 栗毛 FNo.8-f |
Buckpasser 1963 鹿毛 |
Tom Fool | Menow |
| Gaga | |||
| Busanda | War Admiral | ||
| Businesslike | |||
| Best in Show 1965 栗毛 |
Traffic Judge | Alibhai | |
| Traffic Court | |||
| Stolen Hour | Mr. Busher | ||
| Late Date | |||
| 競走馬の4代血統表 | |||
クロス:War Admiral 4×5(9.38%)、Hyperion 4×5(9.38%)、Discovery 5×5(6.25%)
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最終更新:2025/12/26(金) 08:00
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