くいなの家の階段 とは、漫画『ONE PIECE』に登場する、ロロノア・ゾロの幼馴染:くいな の命を奪った階段である。
アニメでは19話「三刀流の過去!ゾロとくいなの誓い!」で登場。
概要
危うく斧手のモーガンに処刑されかかるロロノア・ゾロの回想での出来事
約11年前の事、ゾロは満月の夜に、2000回戦って一度も試合で勝ったことのない親友「くいな」に、真剣での勝負を申し込む。そして当然のように敗れてしまったゾロだったが、くいなは、女である自分をいずれゾロが追い抜くであろうことを語る。ゾロはそれに対し「おれか お前が世界一の剣豪になるんだ!! どっちがなれるか競争するんだ」とくいなを叱咤激励する。
…だが翌日。
「ゾロ!! 大変だ!! くいなが!! 家の階段で転んで…死んだ!!!」
くいなは若くしてあっけなく命を落としてしまう。
唐突に親友を失った悲しみ、ライバルに永遠に勝ち逃げされた悔しさ、夢を叶えられ無かったくいなの無念―それらの感情を纏め、ゾロはくいなの愛刀「和道一文字」を受け継ぎ誓うのだった
「おれ あいつのぶんも強くなるから!!!
天国まで俺の名前が届くように世界一強い大剣豪になるからさ!!!」
…という無常観の漂うエピソードで、くいなも数コマの登場でありながら、第一回の人気投票では10位に食い込む人気キャラになっている。
アニメでは「刀の研ぎ石を探して蔵の階段から足を滑らして…」と少し理由が付けたされている。
人間は…なんて脆いんだろうね…ゾロ…
しかし、このエピソードは、5話という初期も初期の話なため、その後の世界観とのズレから、わりと昔からファンの間でネタにされてきた話でもある。
まず、シモツキ村の一心道場の、大人も含めて門下生で一番強いとされる幼少期のゾロに対し、くいなはなんと2001連勝するほどの腕前であり。この時点でくいなはわりと強い。
だがONE PIECEのキャラはちょっとした強者であるならば、覇気や悪魔の実といった特殊な力がなくとも、数メートルの距離を吹き飛ばされて何かに激突してもピンピンしているのが常である。
その為、「階段から落ちて死ぬ」という現実でも起こっているレベルの死因も「(子供とは言え)強者が階段から落ちたぐらいで死ぬのか…?」と思ってしまう読者も多い。
女は強くなれない?
もう一つ、よく話題に挙がるネタとして、このゾロの回想でのくいなの発言
「女の子はね 大人になったら男の人より弱くなっちゃうの…(中略)女の子が世界一強くなんてなれないんだって…パパが言ってた……!! ゾロはいいね男の子だから…私だって世界一強くなりたいよ!!」
これもビッグ・マムをはじめとする女性の強豪も跋扈する(比率で言えば圧倒的に男性優位だが)現在のワンピースでは疑問符も残る発言になってしまっている。
このセリフはくいなを心配したコウシロウの吹き込みなのか、くいな自身の過剰な思い込みなのかは不明。
アニメではコウシロウが「女性剣士には大きな壁がある」と発言し今のままでは道場も継がせる気は無く、くいなにも「女の子では世界一強くなることはできません」と面と向かって言っている。
ただしそれは、若干天狗になっているくいなを諌め”男”であるゾロへの対抗心を高め、より成長させる目的があり、実際それは成功してコウシロウ目線では女性剣士の壁を破り始めていたらしい(ゾロとのやり取りの後の特訓で少し驚いた様な表情もしている)ので順当に成長すれば強豪と言える剣士に育ったと思われる。
上記の二点から「実はくいな死んでない説」「=たしぎ説[1]」「死の理由を隠してる」など深読み考察がされている。
作品が進んで、ゾロの故郷のシモツキ村についてもいろいろな掘り下げが入るようになっており
今後の展開次第では、このエピソードももしかしたらひっくりかえる可能性もあるかも…しれない。
関連項目
脚注
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- なし
- 7
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