クルド人(クルド語:کورد / Kurd、英語:Kurds)とは、中東の山岳地帯を中心に住む少数民族である。
概要
トルコ東部、イラク北部、イラン北西部、シリア北東部など、中東の山岳地帯を中心に広く住んでいる。現在の人口は約2500万~3000万人ほどといわれており、これは国を持たない民族としては最大規模の民族集団である。
彼らの伝統的な居住地域は「クルディスタン」と呼ばれており、近代の一時期、クルディスタン王国やクルディスタン共和国という国を建てたこともあったが、すぐ潰れてしまった。このため現在はトルコ、イラク、イラン、シリアなどの中東の国々にまたがって住んでいる。
オスマン帝国がトルコになった際、同化政策をとった為、クルド人は独自の国を作ろうという気運が高まったが、当然トルコやイラクなどが許さず、クルド人は現在も迫害されている。
こういった事情から、海外に安住の地を求めて亡命するクルド人も多い。日本にも何人か亡命しており、特に蕨市、川口市などの埼玉県南部を中心に、約数百人の在日クルド人が住んでいる。このため蕨市周辺は「ワラビスタン」とも呼ばれているとか。
またイラク戦争の際にはフセイン大統領の罪状の中にクルド人を虐殺した罪が含まれている。EUがなかなかトルコの加盟を認めないのは、クルド人問題とキプロスの問題があるからだという(少なくとも表向きは。実際には宗教や人種のこともあるだろうが)。
日本との関係
埼玉県蕨市には90年代から戦火から避難してきたクルド人が居住とコミュニティ作りを始めており、近年ではそれに伴う治安の悪化、軋轢などが表面化しつつあり問題になっている。
このことから、蕨市周辺はワラビスタンという通称で呼ばれることもある。
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