※この項目は物語のネタバレを含んでいます。それでもよろしい方は覚悟してご覧下さい。
コウガネとは、特撮ドラマ『仮面ライダー鎧武』の劇場版『サッカー大決戦! 黄金の果実争奪杯!』に登場する人物である。
『鎧武』本編にも数回登場している。
演:片岡愛之助(コウガネ / 仮面ライダーマルス) / 声:斧アツシ(仮面ライダー邪武)
新世界の…概要だ
サッカーが盛んな都市に変貌した沢芽市に迷い込んだ葛葉紘汰が出会った謎の男。
世界の支配者になるべく黄金のロックシードで仮面ライダーマルスに変身して仮面ライダー鎧武に襲いかかる。
正体はかつてオーバーロードが“知恵の実”(ロシュオが所持し、一部が極ロックシードになったもの)を超えるものを目指して作った人造人間。
誕生後、オーバーロード達の闘争心を刺激させ争わせるようになった上、そのせいで力が増大したため封印されてしまったが、サッカー世界の戦極凌馬の研究により復活してしまった。
凌馬「こうなったのも全部私のせいだ、アッハッハッハッハ、湊君、私のせいだ、フフッ」
封印が解かれたあとは角居裕也の姿に化け潜伏し、噛まれると“悪意の種”を植え付けられ闘争心を刺激されるイナゴを操り、アーマードライダー達を争わせ、彼らを“黄金の果実完成のための養分”として吸収した。さらにイナゴにより闇に染まった紘汰“鎧武・闇”を従える。
しかし最終的には全てのアーマードライダーを解放され、炎の自分の分身で彼らを消そうとするも、自分の能力でサッカーボールとなった仮面ライダー冠と、10人のアーマードライダーの協力によるパス、そして鎧武の渾身のシュートを喰らい、とどめに冠のオーラをまとった鎧武の無頼キックにより倒された。
紘汰は交戦時、コウガネに「お前なんか黄金の果実じゃねえ!!ただの金メッキだ!!」と言い放った。
確か、(テレビ出演は)こうすれば…よかったかな?
仮面ライダーマルスとして第37話に登場、貴虎と光実を探す紘汰を見ながら、「さて、戦いを始めるとしようか…」とクラックを開け、サッカー世界と化した沢芽市に向かっていった。
彼と関係しているとおぼしきイナゴ怪人も登場し、仮面ライダー鎧武、サッカー世界に迷い込んだ駆紋戒斗こと仮面ライダーバロンと戦いを繰り広げる。
さて、最終回を始めるとしよう…
なんとまだ生き延びて復活のときを狙っていたらしく、ヘルヘイムの危機が去り、紘汰達がいなくなった沢芽市にイナゴ怪人とともに襲来。ビートライダーズのダンスを見ていた少女に取り憑き、「仮面ライダー邪武」となって世界を再び破壊しようとする。
城乃内が変身した黒影トルーパーを返り討ちにし、龍玄を自分の憑代の少女を盾にして追いつめるも、突如現れた紘汰に眷属のイナゴ怪人を倒され、少女の身体から追い出される。
単独で邪武の姿となり戦うが、極アームズと龍玄のコンビネーションに追いつめられ、「何故、黄金の果実であるこの私が、貴様如きに!」と憤るが、かつて紘汰と対峙した時と同様「前にも言ったぞ、お前なんかただの金メッキだ!」と返され、最終的に龍玄と極アームズのダブルライダーキックに敗れ、ついに消滅した。
後述の変身名乗り音がまだ「黄金の果実」であることや、邪武のカラーリング、実際は醜悪なものなのに「黄金の果実であろうとすること」に拘るその姿はまさしく金メッキが剥がれ落ちた腐ったリンゴの化け物であった。
仮面ライダーマルス
彼が変身する劇場版限定仮面ライダー。バロン、グリドン、デュークと同じ洋風のライドウェア。
ゴールデンアームズ
身長:209.0cm
体重:117.0kg
パンチ力:18.5t
キック力:19.6t
ジャンプ力:ひと飛び19.0m
走力:100mを6.8秒
金のリンゴロックシードを戦極ドライバーに装着して変身する形態。アーマーはうさぎ状に切ったリンゴが意匠として使われている。カラーリングは金と赤。暗く呟いたような名乗り音とその後にバロンの名乗り音のようなメロディが鳴り響くのが印象的。
洋風の片手剣「ソードブリンガー」による剣撃、それを収納出来る大型盾「アップルリフレクター」による防御を主体とした戦闘スタイルを用いる。
最終決戦時には、炎をまとい、巨大な馬の形をとったり、サッカーゴールのようなオーラをまとい、複数の炎の分身を生み出したりした。
仮面ライダー邪武
少女に憑依したコウガネが変身するアーマードライダー、ライドウェアは冠に似たものが使用されている。
ダークネスアームズ
身長:209.0cm
体重:117.0kg
パンチ力:18.5t
キック力:19.6t
ジャンプ力:ひと飛び22.0m
走力:100mを6.2秒
戦極ドライバーと黒のリンゴロックシードで変身する形態で、マルスや冠と同じ形状のアーマーが装備される。名乗り音がマルスと同じだが、暗く邪悪なメロディが鳴り響く。色といい、同じリンゴといい、名乗り音といい、ここまで来れば金メッキが剥がれ落ち、本性が丸見えと言えよう。
メットパーツは「邪」の文字をアレンジしたバイザーが使用されており、アンダースーツはマルスのものと違い白いものが使用されている。鎧武オレンジアームズと同じ無双セイバーと「ダーク大橙丸」をアームズウェポンとする。スペック上はマルスと遜色ない性能を誇る。
劇中では多対一で城乃内の変身した黒影トルーパーを倒したものの、龍玄にはイナゴ怪人と二人がかりでも負けそうになっており、いくら迷いを捨てた光実が強いとはいえあまり強い印象は無い。黄金の果実を手にした紘汰の極アームズには全く及ばず、必殺技を片手で止められていた。
イナゴ
取り憑くと闘争心を昂らせ、人の中にある悪意を呼び覚まさせる邪悪な青いイナゴをコウガネは従えている。
取り憑かれると凶暴化する上、その状態で戦うと枯れたヘルヘイムの森の蔦におおわれ、その身体をロックシードに吸収され、さらにコウガネに吸収される。
マリカ「食べる?」
戦闘にも使用され、鎧武に取り憑かせ、紘汰の中の悪意を呼び覚ませたり、イナゴ達を集め、黒馬の形に変えたり、前述のイナゴ怪人になることができる。
余談
演じた片岡愛之助は歌舞伎役者で、かつて仮面ライダー歌舞鬼という歌舞伎モチーフのライダーがいたが、演者として歌舞伎俳優は初なので「歌舞伎界初の仮面ライダー」と話題になる。
ちなみに片岡は「半沢直樹」で有名になり、その時はマルスではなくオカマルサとして主人公の前に立ちはだかり、金のリンゴロックシードではなく、ヘマした部下の黄金の果実♂を握りつぶしていた。
本作によって語られるオーバーロードことフェムシンムは、コウガネによって闘争心と悪意を増幅させられ、争わされ、滅亡の危機に瀕した。
ラピスはコウガネによって狂わされたフェムシンム達の様子をずっと覚えており、その中に本編に登場したロシュオ・デェムシュ・レデュエがいた(そしてその様子が現代の戒斗、光実、貴虎と重なる)。コウガネがいなかったらもしかしたら劇中のオーバーロードは残忍な性格を表さず、デェムシュは戒斗のような強さを追い求める孤高な人物、レデュエは白ミッチのように退屈であっても優しい人物、ロシュオは目覚めぬ大切なものを思いつつも、枯れず貴虎のように理想を追い求め続ける人物だったのかもしれない。そう考えると、オーバーロード達は悲しい種族に思える。
劇場版に登場した人物(姿は違うが)が最終回に登場することは珍しいものであるが後日談であるため、鎧武の物語としてのラスボスは駆紋戒斗/ロード・バロンと考えるものがいるだろう。だが、闇から復帰し、新たな始まりを迎える呉島光実の物語としてのラスボスがコウガネという考えも有り得る。
公式配信動画ならともかく、関連動画如きではどうする事もできんよ
関連項目だと!?何故だぁああああっ!
仮面ライダー鎧武の登場人物 | |
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仮面ライダー | 葛葉紘汰 - 駆紋戒斗 - 呉島光実 - 呉島貴虎 初瀬亮二 - 城乃内秀保 - 凰蓮・ピエール・アルフォンゾ - ザック - ペコ 錠前ディーラー シド - 湊耀子 - 戦極凌馬 武神鎧武 - 葵連 - ラピス - コウガネ 朱月藤果 - アルフレッド - 狗道供界 - シュラ |
インベス | ビャッコインベス - ヘキジャインベス オーバーロードインベス デェムシュ - レデュエ - ロシュオ - デュデュオンシュ |
謎の人物 | オルタナティヴ舞 - DJサガラ |
その他 | 高司舞 - 葛葉晶 - 角居裕也 - シャプール |
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