『スーパーロボット大戦R』は2002年8月2日にバンプレスト(現バンダイナムコゲームス)より発売されたGBA用ソフトである。 略称は「スパロボR」。ジャンルはSRPG。
概要
『スーパーロボット大戦A』に続くGBAスパロボ2作目であるが前作と物語上の繋がりは無い、完全新規作品となっている。タイトルの"R"は「Reversal」の意。
新規参戦作は『劇場版 機動戦艦ナデシコ-The prince of darkness-』『GEAR戦士電童』『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』の3つ。さらに携帯機スパロボでは初めて『機動新世紀ガンダムX』が参戦した。
主人公は男を選んだ場合、ラウル・グレーデン、女を選んだ場合フィオナ・グレーデンとなる。OGシリーズでは双子の兄妹という設定になっているが、本作では選択した片方しか登場しない。また、主人公をサポートするキャラとしてラージ・モントーヤとミズホ・サイキの2人が登場する。選んだ性別によって、一部のシナリオ、主人公機の最終形態などが異なる。
参戦作品
赤文字=スパロボ初参戦 ●=機体のみ参戦 ●=携帯機向けスパロボ初参戦 カッコ付き=機体が参戦しているが参戦リストにはクレジットされていない作品
システム
システムは前作『スパロボA』と比べ、より最近の物に近くなっている。最も大きな変化は戦闘計算式が『α』以前のものから『α外伝』以降のものに変わったことだろう。気力やキャラステータスによるダメージ値の上下が抑えられ、またパイロットステータスから「反応」の数値が削除され、「防御」の数値が加わった。
援護攻撃・援護防御のシステムも変更され、発生するための条件であった「信頼度」は無くなり、援護を使うか使わないかの選択や使用武器などが自分で選べるようになっている。
武器改造も一つ一つの選択式ではなく一括改造方式に改められた。それに伴い、Gガンダム勢のシャイニングフィンガーなどの一部武器の攻撃力が武器改造依存に変更されている。
戦闘アニメのカット、インターミッションのメッセージスキップ、敵フェイズでのセーブ、など携帯機向けのシステムも採用されている。
そのほかいろいろ
- 本作はタイムスリップで過去へと戻り、「過ちを起こした世界」を改変していく、という内容になっている。ちなみにタイムスリップ前の世界は、『ガンダムW』のデキムのクーデターが成功してリリーナが処刑されていたり、『逆襲のシャア』のネオジオンや『劇場版ナデシコ』の火星の後継者が蜂起していたりとかなり混沌としている。タイムスリップ直前にはラー・カイラムやナデシコCが撃沈され、ブライトやルリが死亡をほのめかされてるなんてことも。デュミナスさんタイムスリップさせてくれてありがとう(本気で)
- 上記のような設定のため、主人公らが過去に戻ったせいで歴史が改変され、「技術の前倒し」が発生する。後の時代の機体が登場する、というのはスパロボでは珍しいことではないが、TV版のアキトがブラックサレナに乗るのを見られるのはRだけ!となっている。
- UCガンダム勢に合体攻撃が追加されている。νガンダムと量産型νガンダムFの「ツイン・フィン・ファンネル」、キュべレイMk-Ⅱ同士の「ツイン・ファンネル」、ZガンダムとZZガンダムの「ダブルメガランチャー」が追加。どれも使い勝手が良い。パイロットの掛け合いも充実しているので乗せ換えは結構面白い。
- 二回行動が廃止されたためか、UC系のモビルスーツはビームライフルが軒並みP武器となった。ただしウィングゼロカスタムはAとほぼ同じ仕様であり、二回行動の廃止と相まって弱体化している。
- 月の有無を判定するシステムがないため、サテライトキャノンが撃ち放題。ただしターン経過によるチャージは存在し、もちろん気力制限も厳しめであるが。ウイングゼロのツインバスターライフルをダブルエックスのツインサテライトキャノンで牽制しようとするという珍しいイベントも存在する。
- ラスボスは自分の生まれた理由を知らず、自分の名前を間違って覚えているうっかりさん。部下にロリ2人とショタを連れている。
- 最強のユニットは主人公機でもラスボスでもなく、「ジェニス改エニルカスタム」である(バグによって周回プレイするたびに機体の改造度が上限なく上がっていくため)。
- 一部のキャラにキャラクター崩壊が見られる。有名所だとクワトロ。登場直後の「分かった、あいつらを倒せばよいのだな」の台詞や、「百式のメガバズーカランチャーで敵を殲滅する」といった「機体名+武器名」を強調する言い回しは長らくネタにされた。
- 主人公勢は過去に飛ばされた当初、「過去の歴史に干渉したくない」との考えから、他の版権キャラ達との深い関わりを拒んでいる。そのせいかバンプレストオリジナル、特に主人公達の絡んだクロスオーバーは少ない。これに加え上記のようなキャラ崩壊があることも影響し、「プロットは評価できるものの、シナリオやクロスオーバー自体の出来は微妙」という評価が定着している作品となっている。
- しかし、「基地から発進し、基地に帰還する」「戦闘の前に日常描写がある」といったスーパー系を強く意識したシナリオを評価する声もある。ほとんどのスパロボが「戦艦で各地を転戦する」という、ガンダムを意識したシナリオなので、本作の基地や日常といった光景はひと際目立つ。これ以降も自部隊が基地を持つスパロボが発売される事があるものの、ここまで徹底されているものは無い。
- また、他のスパロボには登場しない原作のゲストキャラクターの登場も、このRの大きな特徴になっている。例として、『ガンダムX』のデマー(コルレルのパイロット)ら3人のニュータイプ候補者、『グレートマジンガー』の生田信一郎(戦闘獣ゲルニカス)、『ダイターン3』のコマンダー・エドウィン、コマンダー・ネンドルなどが挙げられる。
- GBAで発売されたスパロボAがAポータブルとしてPSPでリメイクされた際に、主人公機の戦闘デモはOGsのものが使われた。OGsにはRの主人公機も登場している事から、Aと同様のリメイク(Rポータブル)が期待されている。
- 主人公機はスパロボでも珍しい換装機能をフル活用した機体であり、男女ともに形態はほぼ共通しているが、最終フレームのみ異なってる。曲をとってダサい方にするか、機体をとってラウルマンステージを聞くか・・・
関連動画
関連項目
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