嵐に備えよ
空を切り裂くのは稲光
草原を翻弄する突風
山々も安寧ではいられない
そんな嵐がやってくる理由なき天変などあろうか
記録や口伝の中に残る
前兆と戒めを読み解き備えよ
ビートブラックとは、2007年生まれの日本の競走馬である。青毛の牡馬。
黒い馬や逃げ馬を淀の3200でバカにし過ぎると手痛いしっぺ返しを食らうと言うことを示した。
概要
父はサンデー産駒で母が名マイラーという事くらいしか売りがない…と言ってしまうとアレだがそのくらい地味な存在であるミスキャスト、母はブライアンズタイム産駒で現役時代5勝を挙げたアラームコールという血統。まあ、言っちゃうと地味の一語である。母がスペシャルウィークの天皇賞(秋)前併せ調教で先着したのがごく一部で有名なくらいか。
2009年10月にデビュー戦を迎えたが、4着。その後も11着2着2着5着3着とイマイチ感溢れる走りを繰り返すが、7戦目でようやく勝ち上がる。ちなみに、ここまで全てダート戦である。次走の500万下もダート戦を選んだが完敗。ここで陣営は芝路線へ転向。初戦で3着と好走し、この後は芝の中長距離を軸にローテを組むことになった。
勝ち味に遅いところはあったが、菊花賞前に1000万特別を突破。菊花賞へ向かうと13番人気と軽視されたが先行して粘りこみビッグウィークに突き放され、ローズキングダムにこそ差されたが3着と好走。この走りで彼以外勝利すらままならず廃用の憂き目に遭っていたミスキャストは種牡馬復帰となった。
彼もこれで自信を付けたか1600万下は1戦で突破。しかし重賞戦線では決め手にかけるところがあり凡走続き。オープンの大阪・ハンブルクカップは勝ったが京都大賞典で2着したのが精々の、よくいるズブいだけのステイヤーであった。
2012年も連対すらままならず、阪神大賞典では暴走したオルフェーヴルにすら完敗する有り様であった。しかし天皇賞(春)ではゴールデンハインドと競り合いながらの大逃げとなりゴールデンハインドがバテ出すと独走態勢に入り、オルフェーヴルを意識しすぎて凍りついた後続を尻目にまんまと押し切ってなんとGI制覇。
単勝15960円はGIの単勝配当史上3位のレコードであり、もちろん春天のレコードである。鞍上の石橋脩騎手もGI初勝利。管理調教師の中村均師もマイネルマックス以来のGI勝利であり春天初勝利。
中村師の父も調教師としてヤマニンウエーブで勝っており親子制覇、さらにミスキャストはこれが種牡馬としての重賞初勝利。
とにかく記録まみれなメモリアルな勝利だが、超高速馬場で前にいる馬が絶対有利ということや、後方がオルフェーヴル警戒で前を見ていなかったというもありいわゆるひとつのフロックとも言えなくもない。
その評価を覆すべく頑張ったが次走の宝塚記念ではオルフェーヴルにキッチリ借りを返され、以後のGIでも結果で言うといいとこなし。残念。秋は京都大賞典取り消しでリズムが狂ったこともあってうまく運びきれなかった面は否めない。
2013年も現役続行し京都記念にて4着だったが、その後屈腱炎を発症。翌2014年の大阪杯で復帰するも8着に終わり、屈腱炎を再発し引退となった。その後、京都競馬場にて2023年春まで誘導馬を務めた。
京都競馬場の公式サイトによれば番長ポジションであるらしく、趣味は学生弄りで得意技はテケテケ歩きなんだとか。もしかして、「俺は天皇賞馬で、ここであの三冠馬を負かしたんだ!」と誘導馬達に誇っているのかもしれない。
そして2023年12月。主戦の石橋騎手はオルフェーヴル産駒のアイアンバローズでステイヤーズステークスをビートブラックさながらのマイペース逃げ切り勝ち。当時ビートブラックでオルフェーヴルを降した騎手が、今度はオルフェーヴルの産駒で長距離重賞を制してみせた。この走りにビートブラックを重ねた競馬ファンも多かったようで、同日のSNSでは同馬がトレンド入りを果たしている。
誘導馬引退後は宇都宮の馬事公苑で乗馬になっていたが、2024年2月13日、乗馬中に骨盤を骨折、そのまま死亡した。
血統表
ミスキャスト 1998 鹿毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ノースフライト 1990 鹿毛 |
*トニービン | *カンパラ | |
Severn Bridge | |||
シヤダイフライト | *ヒッティングアウェー | ||
*フォーワードフライト | |||
アラームコール 1996 黒鹿毛 FNo.22-a |
*ブライアンズタイム 1985 黒鹿毛 |
Roberto | Hail to Reason |
Bramalea | |||
Kelley's Day | Graustark | ||
Golden Trail | |||
*インワンズジョイ 1990 黒鹿毛 |
Rainbow Quest | Blushing Groom | |
I Will Follow | |||
Kaweah Maid | General Assembly | ||
Janina | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Hail to Reason 4×4(12.50%)
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関連項目
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