ロカカカとは、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の第8部「ジョジョリオン」に登場する禁断の果実である。
あなた・・・『覚悟して来てる人』・・・・・・ ですよね。 この記事を読むって事は、逆に「ネタバレ」を見せられるかもしれないという危険を、 常に『覚悟して来ている人』ってわけですよね・・・ |
概要
漫画「ジョジョリオン」に登場する架空の植物であり、同作のキーアイテム。
作中では従来のロカカカの果実とその果実が生る樹、そして後述する新ロカカカ、TG大学病院で実験中のLOCACACA6251の3種類が存在する。
樹のように見えるが、その実体は果実が生る多年草植物である。果実は表面にトゲのような突起が生えている見た目をしていて、憲助には「イチジクのよう」、密葉にも「いちじくみたいな味がする。でも、甘くない。苦味がある。」と評されている。
ロカカカを栽培して密売していた岩人間たちは、人間相手にロカカカの果実1個を数億円単位で取引している。また門外不出の存在と扱われているらしく、取引前と取引後に植木鉢の「重さ」を計量し厳重に管理され、(取引相手をのぞき)見た者知った者は何者であろうと必ず殺害する。
岩人間の存在が明らかになるまでは世界中のフルーツの記録がある東方ふるうつ屋にも記録がなく、家長の憲助さえもロカカカの見た目はおろか名前すら知らなかった。しかし八木山夜露の襲撃を退けたのち海外から戻ってきた東方家長男・東方常敏がロカカカと関わっていた事、岩人間との戦いで定助がロカカカによって誕生したイレギュラーな存在である事、そして定助が生まれ変わった直接のきっかけである「新ロカカカ」の存在などが判明し、ストーリーはさらなる動きを見せていく。
歴史
かつて大航海時代にニューギニア島が発見されたが、1938年にオーストラリア人によってニューギニア島の高地で、ロカカカと名付けられた樹は発見された。
ニューギニア島に5万年以上前から住んでいる原住民たちにとっても希少な果実であるらしい。
その後、第二次世界大戦が起きて日本軍がニューギニア島の半分を占領するとロカカカの情報は途絶えてしまう。
2009年、船医を務めていた吉良吉影によって岩人間とロカカカは偶然発見され、彼の母親である吉良・ホリー・ジョースターを治療するために空条仗世文と協力して岩人間からロカカカの枝を奪い、接ぎ木して新たなロカカカの樹を育てていった。
岩人間はロカカカと何か関わりがあるらしいが、その詳細は現状は不明。事実、ロカカカを食べると体の一部が岩に変わったり砂が出るなど、岩人間との関連を匂わせる描写もある。
田最環一派のように人間と取引を行い金儲けに利用する派閥と、明負悟や羽伴毅ほか「金儲け以上の目的を持つ」別の岩人間一派が存在するようで、現在東方家や定助たちと血眼になっての「新ロカカカ」争奪戦の様相を見せている。
効能
いわゆる「等価交換」の現象を食べた者の体内で起こし、果実を食べれば欲しいものを一つ得られる代わりに何か一つを失う、というものである。主に失う場所は頭部に現れることが多い。
かつてニューギニア島の原住民の間では、不妊に悩む女性がロカカカの果実を食べたら妊娠した反面、その女性の乳首からは砂が出た、と報告されている。また歯のない老人がロカカカを食べたら(飲み込んだら)、石の歯が生えそろったという観察情報もある。
その後2011年の杜王町では、下半身不随の老人がロカカカを食べたら自分の足で走れるまでに快復した代わりに目が岩に変わり視力を失った、腕を故障して再起不能となったマー君野球選手がマウンドへ復帰できるまでに奇跡の回復を見せた代償に下顎が岩と化して崩壊した、という現象も見せている。
このように、リスクを引き換えに食べた者のあらゆるケガや病などを治癒する力があるため、東方家に伝わる「東方家の長男は10歳になると死ぬ」謎の病を治す可能性として探し求めている。
大年寺山愛唱はロカカカのリスクを「どこに現れるかは予測できないが、主に頭部に現れる」と述べている。
またアーバン・ゲリラによると「ロカカカの等価交換は人間よりも岩人間によく合う」らしい。
羽伴毅によれば、一回の等価交換に必要な果肉量は125g以上(1個の約2/3以上)であり、その125g分の等価交換は病巣1か所にしか反応しなく、その場所が2か所以上の場合は病巣の深刻さや痛みの大きさで選ばれた部分が優先治療されるらしい。1回の等価交換に必要な時間は歯でかじってから平均3分21秒で完了し、美容や整形目的で病巣以外の場所を交換したい場合は、その場所で傷を付ければ交換は可能らしい。交換時には激痛はなく、麻酔は必要ない。等価交換される部位はまだ解明されておらず、謎な部分も多い。またロカカカは小さな傷でも生命に支障をきたす脳部との交換してしまうこともあるため、羽伴毅の技術で危険な交換を阻止しているらしい。
新ロカカカ
「ジョジョリオン」前日譚で吉良吉影と空条仗世文が大年寺山愛唱から盗んだロカカカの枝を、隆起した壁の目の場所で接ぎ木・植樹して、新たに誕生したロカカカの樹。壁の目近くの東方家の果樹園敷地内にただ1本だけ、存在する。どれがその樹であるかは東方家の植物鑑定人・豆銑礼にしか判別できない。
その効能は、等価交換のリスクが自分の体ではなく、周囲にいる誰かへと変化したというもの。男性同士なら睾丸の数も倍増する。
事実、田最環たちに襲われ瀕死の重傷だった吉良吉影はこれを食べ、体をどこも失わなかった代わりに傍にいた空条仗世文の体が崩壊し、両者は東方定助という新たな一個人として生まれ変わった。
つまり、この新ロカカカを口にすれば自分の体をどこも失う事なく、自分のケガや病気を快復できてしまうという代物となった。なぜこのような効能を持つように変化したのかは仗世文には「隆起した壁の目の特殊なエネルギーがロカカカに作用したからか」と言われている。
この「新ロカカカ」の存在を知った常敏や岩人間たちはこの新ロカカカを奪うために動き出し、また定助も東方憲助と豆銑礼の協力を得て新ロカカカの捜索に赴く。
LOCACACA6251
TG大学病院の明負悟グループが作り上げた薬剤。まだ未完成ではあるものの、動物実験や臨床試験では100%成功している。効能と副作用はロカカカと同じだが液体の状態である。他に違う所は不明。
名前の6251は著者の荒木飛呂彦先生の画集「JOJO6251」からと思われる。
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関連コミュニティ
関連項目
- ジョジョリオン / ジョジョの奇妙な冒険
- 果物 / フルーツ
- 岩人間
- 東方定助
- 東方常敏
- 東方つるぎ
- 豆銑礼(新ロカカカを鑑定できる、ただ1人の人物)
- ジョジョの奇妙な冒険 関連項目一覧
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