一撃殺虫!!ホイホイさんとは、田中久仁彦の漫画作品、およびそれを原作としたPS2ゲームソフト、およびプラモデルシリーズである。
概要
アスキー・メディアワークスの電撃シリーズで連載のショートページコミック。台所に出没する黒いアレなどと戦う小型ロボ「ホイホイさん」を巡るいろいろな人々を描いた作品。一見萌えマンガと思われがちだが、少なくともマンガ版については割と硬派な内容のプチSFコメディである。
以下の2つの連載作品がある。
- 一撃殺虫!!ホイホイさん
2001年~2004年まで電撃大王にて連載。単行本全1巻。単行本の初版限定特典としてアニメDVDが制作された。 - 一撃殺虫!!ホイホイさんLEGACY
2007年~2011年まで電撃黒「マ)王と掲載誌統合により電撃マオウに移行して連載。2011年9月号より長期休載に入り未完。
ストーリー
20XX年、全ての害虫はあらゆる薬品に耐性をもってしまい、人々の生活に危機が訪れた。これに対しマーズ製薬社は、害虫を直接攻撃する超小型害虫駆除ロボット「ホイホイさん」を開発・発売する。ホイホイさんは大ヒットし、KINRYU社の「コンバットさん」などの後発商品までもが登場した。この物語は、ホイホイさんを溺愛するユーザーやマーズ製薬の開発者たちが織り成す人間ドラマである。
登場ロボット(インターセプタードール)
いずれのロボットも自我などは一切なく、あくまで害虫駆除の道具として描写されている。
ホイホイさん(声:釘宮理恵)
マーズ製薬が開発した自立型害虫駆除ロボット。銃器や刀、鈍器などを振りかざし、全自動で害虫を駆除する。外見はメイド服を着た少女の様であり、服装や武器などのあらゆるカスタマイズが可能となっている。本来の用途以外での人気も高く、ファンによって様々なカスタマイズパーツも作られているようだ。基本的に無表情・無言だが、笑顔・イヤ顔などの別パーツに加え、「ほひひっ」などと釘宮ボイス(アニメ版・ゲーム版)でしゃべる追加パーツも販売されている。税抜き29,800円。お近くの薬局でどうぞ。
コンバットさん(声:田中理恵)
マーズ製薬のホイホイさんに対抗し、KINRYU社により開発された害虫駆除ロボット。コンバットスーツに身を包んだ軍人少女仕様となっている。ユーザーの指示を音声で認識することができ、更に害虫駆除の成果を音声で報告する機能がある。返答は「サー、イェッサー」。ホイホイさんと同時に使用すると、ホイホイさんを害虫とみなして攻撃するという問題がある(わざと?)。
ペストXさん
ホイホイさんの開発者である古屋敷がアメリカで開発した害虫駆除ロボット。ホイホイさんとの互換性が高い。製品レベルでコンバットさんを異様に敵視している様子。専用のバイクと合体することが可能。
登場人物
- 油壷(声:森久保祥太郎)
ホイホイさんにハマってしまっている社会人。あらゆるカスタマイズパーツを買うため、給料の大半をつぎ込んでいる。もっとも、コンバットさんにも簡単に転んでしまうあたり、浮気性な面もある。きみ子のことが気になっているようだが…。
なお、現実世界でのホイホイさんファンのことを油壷くんと呼ぶケースがままある。
- 出羽きみ子(声:那須めぐみ)
油壷の家の近所の薬局で働く若い女性。京都弁がチャームポイント。服なども手作りしてしまうほどの人形好きだが、ホイホイさんには苦い思い出があり、ホイホイさんの欠点を克服したというコンバットさんを購入する。
- 不死川睦美(声:中原麻衣)
通称むーちゃん。きみ子の友人で、かなりのインターセプタードールオタク。かなりマナーが悪いいい加減な人物のようで、オークション転売・価格の不正吊り上げ・友人のタダ働きなどやりたい放題。
- 店長(声:田中完)
きみ子の働く薬局の店長。仕事には厳しいが、優しさもある。
- 古屋敷(声:大塚明夫)
ホイホイさんを開発したマーズ製薬社員。こちらもホイホイさんには異常なほどの愛情を注いでおり、端から見ると危ない人物である。ホイホイさん関連のトン デモ企画を連発するが、彼がホイホイさんを開発したことを考えると、ホイホイさん自体がトンデモ企画だったのかもしれない。
- 矢崎
古屋敷の部下で、現実に即したホイホイさん企画を提案する。コイツのせいで全国の油壷君はホイホイさんプラモデルを5色に塗り分けねばならなくなった。
ゲーム
コナミよりPS2で2003年にゲーム化されている。ゲームとしての評価はともかく、冒頭のアニメシーンや豪華声優による差し替え可能なボイスで、一部に高い人気がある。なお、限定版が発売されており、フィギュアが販促品として付属した。
プラモデル
2009年9月、コトブキヤより「一撃殺虫!!ホイホイさんLEGACY」レーベルで、1/1スケールプラモデルが発売された。各部が可動する原作 仕様のキュートなデザインに人気沸騰、瞬く間に店頭から消え去った。その後再生産が行なわれている。田中久仁彦によるパッケージイラストも素敵。この第1 弾が好調なセールスだったため、ホイホイさんプラモデルシリーズとして2010年3月には重戦闘バージョンが、4月にはコンバットさんが発売となり、さら にペストXさんまでラインナップされ、ホイホイさんファミリーが非常に充実したシリーズとなっている。
ヴァリエーションである、「ホイホイさん重戦車ナイトメアVer」や「ホイホイさん着せ替えセット」「オボロ・オボロ影牙」などマニアックなアイテムまで商品化されており、一部のアイテムは遅筆で有名な田中久仁彦氏のパッケージイラストが間に合わなかったほどである。
超合金
そして、なんとバンダイからは超合金シリーズとして超合金ホイホイさんが登場。塗装済み一部ダイキャストの完成品ともあってお値段は少々張るものの、初回 特典に表情パーツ「笑って!ホイホイさん」が付属し、プラモデル同様、造形もとてもキュートなこのホイホイさん。プラモデル製作が苦手なヒトでも、机の上 に気軽にホイホイさんなアイテムである。
関連動画
関連静画
関連項目
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