世界の最小政治クイズ(英語: World's Smallest Political Quiz)とは、マーシャル・フリッツ(リバタリアンの活動家)が設立したAdvocates for Self-Government(アドボケート・フォー・セルフ・ガバメント、邦訳by記事主:自治の擁護者)が発案したクイズである。
概要
いわゆるポリティカル・コンパス
のリバイバル版である。
このわずか10問のクイズによって、回答者は自身の政治的立場を確認することが可能である。
回答者はリバタリアン、リベラル、セントリスト(中道主義)、コンサバティブ(保守)、ステイティスト(統制主義)のどれかに分類され、さらにそれらの傾向を数値化されたものを知ることも出来る。
さぁ。試してみよう。[外部リンク(英語)
]
設問の和訳
何度かに渡り設問は改定されたが、現在用いられているもののみを列記することにする。
それぞれの問題に対し、回答者は同意、Maybe(はっきり決めていない、など幾つかの訳し方がある)、反対の三択から選択する。
個人的な問題
- 行政は言論・出版・メディアまたはインターネットを検閲すべきでない。
- 兵役は志願制であるべきだ。徴兵制であるべきでない。
- 合意している成人に対してセックスに関する法律があってはならない。
- 成人が麻薬を所持・使用するのを禁じる法律は撤廃すべきだ。
- 国家によるIDカードは存在してはならない。
経済的な問題
- 企業の優遇や救済措置を無くすべきだ。
- 国際自由貿易に対する政府の障壁を無くすべきだ。
- 社会保障は民営化すべきであり、人々の退職後の生活は個人にまかせるべきだ。
- 行政の福祉は民間のチャリティで肩代わりすべきだ。
- 税金と行政の支出を半分以上削るべきだ。
それぞれの政治的立場に対する解説の和訳
上記サイトでクイズを受けたあとに表示される各政治的立場に対する解説の文言を翻訳する。
これらの解説はクイズを受けたもののみに提示される文章であるという性質から、ここではマウスドラッグによって文字色を反転しなければ観覧できないようにしておく。
リバタリアン
個人的な問題と経済的な問題について最大限の自由を求めます。彼らはきわめて"小さな政府"を望み、行政の権限は、個人を暴力や強要から守ることに限定されるべきと考えます。リバタリアンは自己責任を大事にし、行政の官僚システムや税金に反対し、民間のチャリティを促進し、多様なライフスタイルを容認し、自由市場と市民の自由をサポートする傾向があります。
リベラル
基本的に個人的なことに関しては選択の自由を好みますが、経済的なことについては行政の強固なコントロールを支持する傾向があります。基本的に彼らは恵まれない人々を助けるために行政の出資による"セーフティ・ネット"を支持し、ビジネスを厳格に規制することを好みます。リベラルは環境保護法制を好み、市民の自由と表現の自由を大切にし、平等の促進と多様なライフスタイルを守るための行政の活動を支持する傾向があります。
訳者注)無用な混乱が広がると感じたので最後に述べますが、リベラルは左派という言葉で置き換えることができます。
セントリスト(中道主義)
経済や個人の振る舞いに対する行政のコントロールに関して、中間的な立場に立ちます。問題により、行政の介入を支持することもあれば、個人の選択の自由を支持することもあります。中間主義者は、常に開かれた心を持つことにプライドを持ち、「政治的過激派」に反対し、問題に対して、彼らの表現によるところの「現実的な」解決方法を強調します。
コンサバティブ(保守)
経済的自由を好む一方で、しばしば「伝統的な価値観」を壊そうとする個人の振る舞いを規制する法律を支持する傾向があります。彼らはビジネスにおける行政の行き過ぎた介入には反対しますが、道徳や家族の価値を守るための行政の活動には賛成します。保守派は通常強い軍隊を支持し、官僚主義と高い税金に反対し、自由市場経済を好み、強力な法の執行を支持します。
訳者注)無用な混乱が広がると感じたので最後に述べますが、コンサバティブ(保守)は右派という言葉で置き換えることができます。
ステイティスト(統制主義)
経済と個人の振る舞いについて、行政が大きな力を及ぼすことを求めます。彼らはしばしば、経済的自由と個人の自由は、今日における現実的な選択肢かということに疑いを持っています。統制主義者は自由市場経済を信用せず、高い税金と中央による計画経済を支持し、多様なライフスタイルに反対し、市民の自由の大事さを疑う傾向を持っています。
訳者注)これらから、"大きな政府派"と言い換える事ができます。
関連項目
- 4
- 0pt

