宮城蔵王キツネ村とは、宮城県白石市にある動物園である。
「蔵王キツネ村」と省略されて呼ばれる場合が圧倒的。
概要
1990年(平成2年)開園。
名前の通り、キツネの展示を中心に据えた国内でも珍しい動物園である。
園内の放牧エリアには常時100頭近いキツネが放し飼いされており、直接触れ合うことができる。
また入場チケット売り場でキツネ用のエサが販売されており、手渡しでエサを与えることもできる。
※確実にしたいなら休日に。「平日はスタッフの数が少ないので餌付け体験、ふれあい体験はお断りさせていただく場合があります。」とのこと。
飼われているキツネの種類は以下の通り。
キツネたちについて
人間への慣れ具合はキツネたちによって異なり、
全く近づいてこず、追いかけるとあからさまに逃げ出すツンツンキツネや、
エサを持っている間は群がってくるが、エサが無くなると分かるとすぐ離れていってしまうデレツンキツネ等、
様々な個性を見せてくれる。ただし飼育員さんには全員デレデレである。正直羨ましい。
人間に体を触られたり、カメラを近づけても逃げない程度に人間に慣れているキツネは
放牧エリアの手前の区画でリードをつけて飼われており、心ゆくまで触れあいが可能だ。
蛇足だが、冬季に訪れれば、冬毛を纏って更にもふもふ度が増したキツネたちを堪能できる。
冬季定休日と、道路の除雪状況の確認を忘れずに。
交通アクセス
高速道路利用の場合、東北自動車道の白石インターチェンジから降りて約25分。
鉄道利用の場合はJR東日本・東北本線の白石駅が最寄り駅になり、さらにそこから車で30分程度。
新幹線の場合はJR東日本・東北新幹線の白石蔵王駅から同じく車で30分程度の距離にある。
青春18切符のシーズン外は高速バスで仙台まで行き、
JR乗り換えで白石まで行くのが料金的に最良のルートと思われる。 (仙台駅から白石駅は東北本線の普通電車で60分程度)
白石駅・白石蔵王駅からキツネ村までの路線バスか市民バス、車はレンタカー(レンタカーは白石蔵王駅周辺のみ集結)かタクシーを使うことになるが、タクシーだと料金が片道4000円弱とかなりかかるのでバスか相乗りか、レンタカーを借りて周辺の観光がてら行くのが良いかも。
2024年からタケヤ交通バスによるJR東日本東北新幹線の白石蔵王駅発・JR東日本東北本線の白石駅経由宮城蔵王キツネ村行きの路線バス(白石蔵王山麗循環線)が開設され停車するようになった。市民バスが土日運休のため利便性が向上している。キツネ村以外の経由停留所は鎌先温泉と弥治郎こけし村。キツネ村休園日の水曜日運休。運航は1日2便2往復(始発停留所の白石蔵王発は10時発と13時発)。予約不可のため停留所に並んだ先着順優先。積み残しも発生しているため早めに並んだ方がいいかもしれない。
運航形態が月ごとに変わることがあるため公式サイトを確認のこと。往復割引券が車内で購入でき、白石蔵王駅・白石城城下広場・白石駅東口からそれぞれ1000円で利用できる。館内で一時間と少し程度の滞在後、宮城蔵王キツネ村発の復路便(12時発/15時発)が出発する運航形態になっている。(2023年まで同社が社会実験として運航していた青根温泉経由でキツネ村まで運航していた白石蔵王山麗アクセス線とは行き先の短縮化の他停留所が白石駅東口から白石駅正面バスプールに変更されたり、乗車料金が数百円低廉になるなどの違いがある。)
なおタケヤ交通の運行開始前から運行している、白石城下広場発で白石駅に停車する白石市民バス(きゃっするくん)の福岡線でも火曜日・金曜日のみ運行のキツネ村に停車する便が朝夕二本ある。(2025年現在)
ただし白石市民バスの福岡線は弥治郎こけし村が終点の片道運行のため、白石駅に再度バスで行くためには朝便の次は7時間後の夕便を待たねばならず、白石駅に向かう帰宅時にはタクシー利用が自然となる。(夕方便はタクシー確定)料金は一般200円。そのため帰りはタケヤ交通のバスの利用の選択肢となるだろう。
開園時間
定休日は毎週水曜日。
9:00~17:00(冬季16:00)
※最終入場時間は閉園時間の30分前。
料金
入場料:大人(中学生以上)1500円(現金払いのみ) 小学6年生まで無料
キツネのエサ:一袋100円(現金払いのみ)
※無料駐車場(25台)あり
エキノコックスについて
蔵王キツネ村では、以下のようなエキノコックスに対する防疫体制を布いて施設内の衛生を保っている。
場内駆虫消毒・・・月1回
生体口径駆虫処理(エサに駆虫薬を混ぜる)・・・月1回
道路等殺菌消毒・・・毎日
特別駆虫処理・・・年2回
土壌の改良、消臭剤の散布・・・毎日
加えて、キツネ村の狐たちは同施設内で養殖された個体である。
キツネについて語る際、エキノコックスを避けて通ることはできない。
確かに、野生のキツネに対してはエキノコックスの寄生を留意する必要がある。
しかし、人間の手で十分に管理されたキツネを撮影した動画に対して
過剰反応ともとられかねないコメントを書き込むのは如何なものか。
関連動画
キツネ好き達の聖地といっても過言ではなく、そこそこの数の動画が投稿されている。
関連項目
関連リンク
- 宮城蔵王キツネ村飼育日記
(公式ブログ) - 宮城蔵王キツネ村飼育日記
(2015年までの旧ブログ) - 宮城蔵王キツネ村ホームページ
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