東方昭和伝第三部の年表単語

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～　『東方昭和伝』第三部「連盟脱退編」年表　～

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内閣	月日	日本の動き	世界の動き
犬養毅 ∥ 立憲政友会 ∥	昭　和　６　年　（１９３１年）
	第九章「最後の政党内閣」１／２
	12月13日	犬養毅内閣成立金輸出再禁止令が公布・施行され、日本は金本位制より再離脱
	12月15日		蒋介石下野　南京・広州の両国民政府が合併し、孫科（孫文の息子）政権成立
	12月17日	≪ 萱野工作 ≫ 犬養首相、萱野長知を中国へ派遣
	12月18日	関東軍、錦州へ進撃開始
	昭　和　７　年　（１９３２年）
	1月3日	関東軍、錦州を制圧
	1月8日		スチムソン・ドクトリンスチムソン国務長官、満州事変に対して不承認政策を通告
	第九章「最後の政党内閣」２／２
	1月5日	萱野工作、失敗に終わる
	1月8日	≪ 桜田門事件 ≫ 韓人愛国団員、天皇御車へ手榴弾を投げつける天皇、閑院宮参謀総長へ関東軍の成果を賀する勅語を与える
	1月9日	桜田門事件を理由とする犬養内閣総辞職願、天皇の慰留により却下される
	1月18日	上海で日本人の日蓮宗僧侶が中国人に襲撃される（1人死亡、2人重傷）
	1月25日		孫科政権倒れる
	1月28日		蒋介石を軍事委員会委員長、汪兆銘を行政院長（首相）とする、蒋・汪連立政権が発足
	1月28日	上海に戒厳令布告第　１　次　上　海　事　変　勃　発
	第十章「五・一五事件」１／２
	1月29日		満州事変・上海事変を国際連盟規約第10条及び15条で提訴
	1月31日	日本海軍第３艦隊及び陸戦隊（7000）上海に到着はじめて空母（鳳翔）が実戦参加する
	2月2日	政府、陸軍増派を決定伏見宮博恭王、海軍軍令部長に就任
	2月9日	≪ 血盟団事件 ≫ 民政党幹事長・井上準之助（前蔵相）、血盟団員・小沼正に射殺される
	2月20日	第１８回衆議院総選挙政友会３０１　民政党１４６　その他１９	上海戦線で日本軍の総攻撃開始
	2月22日	上海の戦闘で「爆弾三勇士」の突攻が発生
	2月24日	白川義則大将隷下の「上海派遣軍」派遣
	２月末	リットン調査団が満州入り
	3月1日	『満　洲　国』　建　国　宣　言
	3月3日	日本軍、上海での戦闘停止を宣言
	3月5日	≪ 血盟団事件 ≫ 三井合名会社理事長・団琢磨が血盟団員に殺害される
	3月9日		『満洲国』建国式典　旧清王朝皇帝・愛新覚羅溥儀が執政に就任（２年後、皇帝即位）
	第十章「五・一五事件」２／２
	3月24日	上海事変の停戦交渉開始
	4月3日	大川周明、海軍青年将校らにピストルと軍資金1500円を提供
	4月29日	海軍青年将校、大川より追加の資金提供　 5月15日決行を伝える	≪ 上海天長節爆弾事件 ≫ 白川大将死亡　重光駐華公使・野村吉三郎第３艦隊長官ら重傷
	5月5日	第１次上海事変の停戦協定調印
	5月10日	上海より日本軍の撤退発表
	5月15日	≪ 五・一五事件 ≫ 海軍中尉三上卓らが首相官邸に乱入、総理犬養毅を銃撃　深夜、犬養死亡内大臣官邸・政友会本部・三菱銀行・警視庁・変電所も襲撃される
	5月16日	臨時首相代理・高橋是清（蔵相）、内閣総辞職を決定 26日、犬養内閣総辞職
	第十一章「国際連盟脱退（前編）」１／２
	5月20日	政友会、鈴木喜三郎を第７代総裁に選出
	5月20日～23日	元老西園寺、政界・軍部有力者と相次いで会談
	5月23日	西園寺、後継首相に斎藤実・予備役海軍大将を奏薦　夕刻、斎藤大将に大命降下
斎藤実 ∥ 海軍・挙国一致 ∥	5月26日	斎藤実内閣成立
	6月29日	警視庁に特別高等警察部（特高）が設置される
	7月4日	リットン調査団来日
	7月21日		オタワ大英帝国経済会議大英帝国内におけるブロック経済（スターリング・ブロック）が形成される
	7月31日		ドイツ総選挙でＮＳＤＡＰ（ナチス）が第１党を獲得
	8月25日	臨時帝国議会にて内田外相の「焦土外交」演説
	第十一章「国際連盟脱退（前編）」２／２
	9月15日	日満議定書調印　日本、『満洲國』を承認
	10月1日		リットン調査団、国際連盟へ報告通達
	10月24日	松岡洋右・日本首席全権、ジュネーブへ出発
	11月8日		合衆国大統領選挙で民主党のフランクリン・ルーズベルトが当選
	11月9日		ソ連、日満ソ不可侵条約締結を提議
	11月21日	リットン報告書を議論する国際連盟理事会始まる
	第十二章「国際連盟脱退（後編）」１／２
	12月6日	国際連盟臨時総会開催　中国、チェコスロヴァキア等の日本非難演説
	12月7日	大英帝国諸国の日本擁護演説
	12月8日	チェコスロヴァキア、スペイン、スウェーデン、アイルランド４か国代表共同決議案提出松岡洋右、「十字架上の日本」演説でこれに反対
	12月10日	英国、十九人委員会に米国・ソ連を加えた「和協委員会」設置を提案（日本政府は拒否姿勢）
	12月11日	森恪死去
	12月14日	松岡、和協委員会設置につき本国政府の再考を意見具申
	昭　和　８　年　（１９３３年）
	1月13日	内閣、熱河作戦を了承
	1月17日	内田外相、米ソ招請の和協委員会案拒否を決定
	1月26日	英国、米ソ不参加の和協委員会での日中直接交渉を打診
	1月30日		ＮＳＤＡＰ党首アドルフ・ヒトラーがドイツ国首相に就任　ヒトラー内閣成立
	1月30日	内田外相、和協委員会拒否を最終決定
	1月31日	松岡、至急電で外相の再考を意見具申　内田外相、拒否回答（2月1日）
	2月14日	連盟理事会、十九人委員会勧告を可決
	2月20日	日本政府、国際連盟脱退を閣議決定
	第十二章「国際連盟脱退（後編）」２／２
	2月23日	関東軍、熱河省への進攻を開始
	2月24日	国際連盟総会、『満洲国』不承認など対日勧告案を４２対１（棄権１）で採択日本代表団、議場を退場
	2月27日		ベルリン国会議事堂放火事件共産主義者に対する弾圧始まる
	3月1日		金融恐慌起こる
	3月4日		フランクリン・ルーズベルトが第32代合衆国大統領に就任
	3月5日		（ワイマール共和制下最後の）ドイツ総選挙 NSDAP288　社民党120　共産党81　中央党73 国家人民党52（ナチスの連立相手）バイエルン人民党19　その他14
	3月8日	内田外相、連盟脱退の詔書渙発につき上奏
	3月9日		緊急銀行救済法成立・施行
	3月23日		全権委任法成立ヒトラー独裁体制が事実上スタート
	3月27日	日本政府、連盟脱退を通告詔書渙発さる
	3月下旬	≪ 華族赤化事件 ≫ 岩倉公爵家令嬢靖子（元勲・岩倉具視曾孫）、八条子爵２男隆孟（1月逮捕）など、9月までに華族１０名が共産左翼活動の容疑で摘発される 7月、転向を拒否した岩倉・八条・森俊守（子爵家）を起訴 12月21日、保釈中の岩倉靖子が自殺翌昭和9年 1月25日、八条に懲役3年・森に懲役2年の判決、併せて華族より除籍
	5月1日	松岡洋右、ラジオで帰国演説

この期間の主な政府・軍部首脳

※　書記：内閣書記官長　参謀：参謀総長　軍令：軍令部長　内府：内大臣　枢密：枢密院議長

						参謀	軍令	内府	枢密
犬養毅内閣　　　1931年（昭和6年）12月13日～ 1932年（昭和7年）5月16日						閑院宮載仁親王	谷口尚真	牧野伸顕	倉富勇三郎
外務	犬養毅（～32.1）芳澤謙吉	大蔵	高橋是清	内務	中橋徳五郎（～32.3）鈴木喜三郎
陸軍	荒木貞夫	海軍	大角岑生	書記	森恪
斎藤実内閣　　　1932年（昭和7年）5月26日～ 1934年（昭和9年）7月8日
外務	斎藤実（～32.7）内田康哉（～33.9）広田弘毅	大蔵	高橋是清	内務	山本達雄		伏見宮博恭王
陸軍	荒木貞夫（～34.1）林銑十郎	海軍	岡田啓介（～33.1）大角岑生	書記	柴田善三郎（～33.3）堀切善次郎		伏見宮博恭王