弱さは罪だッ!
弱き者は去れッ!!
強き者のみが栄光を掴めるのだ!
卿らの勝利に期待する!
神崎ユウイチロウとは、アニメ「カードファイト!!ヴァンガードG」に登場するキャラクターである。
担当声優は子安武人。
これが概要だと・・・? 悲しいほどに弱いぞォォォ!!
ヴァンガード普及協会ユナイテッド・サンクチュアリ支部長。
初登場は第27話。全国大会予選のエキシビジョンマッチで、前大会優勝者の豊山と対戦することになった。
《たちかぜ》の基本的なコンボを披露され、5ダメージまで受けた神崎だったが・・・。
「泣いてる・・・」
―――落涙・・・ッ!?
唐突な落涙に騒然とする観客と視聴者。しかし、彼の奇行はむしろここから始まったのだ。
「弱い! あまりに弱い・・・! これが優勝者だと・・・!?
悲しいほどに弱いぞオオオオオオオオオオオオ!!」
対戦相手に対してとんでもない暴言を吐きながら、グレード3にライドから即Gユニットに「超越」する。
カードを盤面に叩きつける台パンを始めとした突っ込みどころ満載の超越から、圧倒的な力を見せつけ、相手を叩き潰した。
記事冒頭の台詞は、その直後の大会参加者に叩きつけた言葉である。
以降も何かあるたびにその濃い言動を撒き散らし、視聴者に「喋るだけで面白い」と言わしめるほどの存在感を誇っている。
そんな彼の治めるユナイテッド・サンクチュアリの実態については、彼の掲げるスローガンである「弱さは罪」の単語記事を参照のこと。
強さを至上とする苛烈すぎる制度の裏には、彼がかつて敗北した相手、そしてその敗北で垣間見た「奇跡のカード」を追い求める姿勢があった。
つまり、その境地を求めるがために、多数のユナサン支部所属の人間を絶対的勝利主義の下に落とし込んでいるのだが・・・。
弱さは罪とひたすら公言する彼だが、強い人間にはその強さを認めている。
それ故に、本部から出向している伊吹コウジも、腹に抱えているものがあるのを承知で取り立てており、
支部のやり方に異を唱えたトライスリーの3人との同時ファイト後も「望むならいつでも、俺が鍛えてやろう」と言い残していたりする。
弱さは罪。塵は塵に還るのが道理―――。
そして、ユナイテッド・サンクチュアリ支部のスペシャルマッチにて、「奇跡のカード」との出会いを果たしたファイトの相手が使用したギアクロニクルを使用していた新導クロノに興味を示し、その舞台にてファイトを申し込む。
伊吹が己の研究対象「ディペンドカード」を奪ったため停止していた研究機材の再起動という事態もあり、奇跡を垣間見る目的を果たせるのではないかと彼は考えていた。
それに対し、己の全てだけでなく、その場にいる人々の想いを背負い立つクロノ。その最後の、渾身の一撃がファイトシステム「GIAS」のトラブルがあった後にも関わらずクロノジェット・ドラゴンを現界させ、ヴァンガードもろとも神崎を殴り倒し、足場から水面に叩き落とされた。
弱さは罪・・・クロノの起こした奇跡に敗れずぶ濡れになった神崎は、己の象徴たる言葉に従い、ユナイテッド・サンクチュアリ支部長の地位を退く。
そして、奇跡に届くには己の力が足りないと思い知った彼は、自らを鍛え直すことを決意し、支部を去るのだった。愛馬でビル側面を駆け下りながら。
事後処理は伊吹が一時的に受け持ち、後任には雀ヶ森レンが着任している。
G1期の実質上のラスボスとしての存在だったが、敗北こそしたものの、別に彼が破滅したわけでもなく、退陣は自発的な物。むしろ彼が今まで追い求めていた「奇跡」を新導クロノの中に垣間見、晴れやかな気持ちで退場していった。ここまでの事態があっても一切ブレることなく終わったのはなかなかに珍しい。
余談だが、第31話で唐突に披露した乗馬はニコニコ生放送「週刊ヴァンガ情報局」によると趣味である。
後に同生放送にて、馬を三頭所持していることが明らかになった。白が「ヴンダーヘルシャフト(支配)」、茶色は「ヴンダーエーアガイツ(野心)」、黒は「ヴンダーアドウェント(降臨)」。
い て よ し !
辞職後、馬を連れて山奥で修業に勤しんでいた神崎だが、クロノと明日川タイヨウは「カンパニー」の襲撃がきっかけで、事情を知るために彼を訪れることになる。
神崎の研究していたディペンドカードは、かつて彼の前で奇跡を起こした明神リューズによって贈られたものであることが判明。口では気難しいことを言っているが、カードに触れるのを自戒していながらついついタイヨウに世話を焼くなど、求道者としての現在の神崎は肯定的に描かれている。
ユニットの像を岩から彫り出すことを己のイメージの修行としていたが、最初こそ判別のしづらかったものが、新しくなるごとに著しく上達している。最終的にストライドゲートの騒動までには巨大な《覇道黒竜 オーラガイザー・ダムド》の像が完成したが、リューズの思想には共感できず、像に拳を落とす。
―――瞬間、ストライドゲートの影響があった可能性が高いとはいえ、像の中からカード抜きでそのユニットを召喚することに成功。このとき神崎当人は、砕かれた像の破片を飛び移って脱出している。修行の成果が出たようで何よりです。
そのストライドフォースは皆とともにクロノの力となった。
G続編「カードファイト!!ヴァンガードG NEXT」にも登場。
力不足を感じた東海林カズマが特訓をしたいと言っていたため、クロノとタイヨウがカズマを神崎のもとに連れて行くことに。神崎からは「二度と来るな」と言われていたが、クロノの料理スキルもあってか話に乗ってくれることに。
ストライドフォースによるユニット実体化の実績もあってか、カードに触れるのを自戒していた原因である迷いを乗り越えており、初回超越ターンでカズマを破る圧倒的な実力を見せつけた。
しかし特訓の途中で、行方不明になっていた星崎ノア=《星輝兵 カオスブレイカー・ドラゴン》が出現。自身と同様、ユニットに神崎を乗っ取らせるべく、神崎の分身である《覇道竜 クラレットソード・ドラゴン・リヴォルト》に強制ディフライド=心身乗っ取りを敢行させるが、神崎は己の精神力のみで強制ディフライドを捻じ伏せ拒絶に成功。さらに途中で伊吹コウジが助太刀に入ったことで事なきを得た。
一方、弾かれた「クラレットソード」の方は、公式小説「惑星クレイ物語」において、この強制ディフライド失敗によりレリクス側の戦力になり損ね、レリクスの地を彷徨う存在に成り果ててしまう。同話は公式小説がアニメと連携した最初の例であり、惑星クレイと惑星「E」の直接の関係が伺える最初の例となっている。
我が思想を理解できぬならば、ファイトで悟らせてやろう
使用クランはシャドウパラディン。「撃退者」関連が存在しない以外は問答無用のガチデッキである。
彼のデッキは、国家に反逆を唱え、以降悪逆非道を繰り返していたシャドウパラディン分家【クラレットソード】の部隊が軸である。そのためか、現環境では分家のカードと併用される【ファントム・ブラスター】要素は入っておらず、《暗黒騎士 エヴニシェン》が投入されている。
グレード1以下のユニットのスペリオルコール手段が非常に多く、自分のユニットを犠牲に強力な効果を発揮することができる。
ジェネレーションブレイクに依存している代わりに能力やパワーが優秀なユニットも多い。
代表的なユニットは《覇道黒竜 オーラガイザー・ドラゴン》。単語記事参照。
それを要する切り札として、《覇道黒竜 オーラガイザー・ダムド》も所持している。登場時点でのトライスリーではそれを引き出させることは叶わなかったが、スペシャルマッチにおいて遂にクロノの前に立ち塞がった。
その後、迷いを振り切った神崎は、新たに己の精神力で捻じ伏せた《覇道竜 クラレットソード・ドラゴン・リヴォルト》をメインヴァンガードとして起用。クラレットソードの超越共鳴《覇道真竜 クラレットソード・ヘルヘイム》を切り札としており、初回超越から圧倒的な連続攻撃で、初回超越時点でカズマを一蹴した。
他者の影響から脱せず、己が関連動画を惑う者に! 未来など掴めぬわァァァ!!
関連項目の門は、いつでも空いているぞ
- カードファイト!!ヴァンガードG / カードファイト!!ヴァンガードG NEXT
- カードファイト!! ヴァンガード
- 弱さは罪
- 子安武人
- 明神リューズ(あのお方)
- 伊吹コウジ(部下だったが後に離反される。その後の関係は不明だったが、GNEXTでは彼に助けられる)
- 新導クロノ(興味を示す)
- 東海林カズマ(クロノとタイヨウの紹介により、彼に特訓を施す)
- 大山リュウタロウ(別支部の支部長。明確に嫌悪感を抱かれており、彼の手により支部長総会を進められる)
- 雀ヶ森レン(後任)
- ユナイテッド・サンクチュアリ支部所属ファイター
- 星崎ノア / 星輝兵 カオスブレイカー・ドラゴン(強制ディフライドのターゲットとして狙われた)
- シャドウパラディン(使用クラン)
- 覇道黒竜 オーラガイザー・ドラゴン / 覇道黒竜 オーラガイザー・ダムド
- 台パン
- シリアスな笑い / カードゲームではよくあること
- テラ子安
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