導くぜ未来! 切り開け世界ッ!
ライド! 《クロノジェット・ドラゴン》ッ!!
出ましたぁ~! クロノさんのク・ロ・ノ・ジェットドラゴン~!!>
クロノジェット・ドラゴンとは、カードゲーム「カードファイト!!ヴァンガード」に登場するカードである。
「カードファイト!!ヴァンガードG」において主人公・新導クロノが一貫して使う切り札。
デザインと初期イラストは伊藤彰。再録イラストはたにめそが担当。
当記事では、関連ユニットである《クロノジェット・ドラゴン・G》についても解説する。
スペック
ノーマルユニット
クラン:ギアクロニクル 種族:ギアドラゴン
グレード:3 パワー:11000 クリティカル:1 シールド:なし
効果:自【V】【GB(2)】(あなたのVかGゾーンに表のGユニットが2枚以上で有効):このユニットがヴァンガードにアタックした時、そのバトル中、このユニットのパワー+5000し、相手はグレード1以上のユニットを手札から(G)にコールできない。
自【V】:【CB(1)】あなたのターン中、あなたのGユニットが【超越】した時、コストを払ってもよい。払ったら、相手のリアガードを1枚選び、相手はそのユニットを山札の下に置く。
「アルトマイル」が遺跡の中で出会った未知の存在。門のような装置を任意の空間に造り出し、仲間と見られる戦士達を召喚する他、「超越」を自在に引き起こす事ができるという。見た事も無い武装や、謎の力を行使する事から、少なくともこの世界の住人では無い事が予想されるが……。
時間と空間を操る未知の存在、“ギアクロニクル”の一員。クレイの時空間を修復する為に派遣された部隊のリーダーを務める。直属の部下達と共に、様々な世界の時空間を修復してきた立役者であり、今なお活動を続ける数少ない高位存在。部下の失態が発端となった此度の事件を重く受け止めており、自身の手で事態を収め、クレイの時空をあるべき姿に戻す事を誓っている。クレイの時空に負荷を与えないように力を抑えた結果、今の姿になったらしいが、「超越」の制御、ゲートの生成など、この状態でも人智を超えた力を行使している為、その真の力は計り知れない。
「新しい未来は、ここから始まる。」
概要
ダークゾーン所属クラン《ギアクロニクル》に所属する初めてのカードであり、トライアルデッキ「覚醒の時空竜」(2014年11月21日)に収録されているグレード3のカード。
また、同じくトライアルデッキ「鳴導の時幻竜」(2015年11月13日発売)においてイラスト違いで再録される。
トライアルデッキ発売と同時に実装された新要素「超越(ストライド)」を重点に置いた効果を所持している。
「超越(ストライド)」に関しては、Gユニットの項目を参照のこと。
このクロノジェット・ドラゴンは、Gユニットに関係する効果「超越ボーナス」と「ジェネレーションブレイク」の双方を持ち合わせた、言わば「超越」に入門するのに相応しいユニットである。
超越ボーナスはカウンターブラスト1消費で相手のリアガードを1枚山札に戻す効果。状況こそ選ばれるが、退却ではない万能除去であり、ドロップゾーンにユニットを溜めないため「双闘(レギオン)」主体のデッキに対しては非常に有効。
無論この除去効果は強力であり、厄介なユニットを即座に除去することで有利な状況を作り出すことも難しくない。
ただし、カードのサーチ・リクルートに長けるデッキであればすぐさま再展開されてしまうため、一概に退却より強力というわけではない。
また、あくまで超越した時の効果なので、超越に必要な手札がない、Gユニットが枯渇するなどといった状況で効果を使えない場面があるので注意。
しかし、超越により表側表示のGユニット2枚を溜めることができれば、このカードの「ジェネレーションブレイク」を発動することができる。
このカードのジェネレーションブレイクは、アタック時のパワーを+5000し、相手のガードを制限するというもの。
パワー+5000は通常のノーマルユニットのガード1枚分であるが、ガード制限効果との相乗効果で真価を発揮する。
相手はグレード1以上のユニットを手札からガードに使用することができないため、手札2枚で確実に攻撃を防ぐ極めて優秀な防御手段であるグレード1の「完全ガード」は手札から使用することができない。
そのため、手札に存在するグレード0を使うにしても、リアガードのグレード2にインターセプトしてもらうにしても、このカードの攻撃を防ぐために多くのリソースを使ってしまう。超越できない状態でも相手を追い詰めることができ、場合によってはフィニッシャーにもなれる強力な効果である。
ただし、あくまで手札からのガードを制限するため、制限のないグレード0以外にも、先述のようにリアガードに存在するグレード2によるインターセプト、《旭光の騎士 グルグウィント》の効果による山札からのガード等の抜け道が存在する。
その上、Gユニットにもガードに使う用途の「Gガーディアン」が登場し、限定的なガード制限の立場は極めて厳しくなる。とはいえ、このカードの場合関連Gユニット《クロノドラゴン・ネクステージ》により、アタック後このカードの状態でスタンドすることになるので、ヴァンガードの2連撃となれば話は別と成る。
また、この効果はジェネレーションブレイク(2)であり、普通にこの効果を使う場合2回超越した後でないと使用できない。超越するたびにアドバンテージがとれるとはいえ、最速で超越2回をこなしたとしても使用可能ターンは10ターン目以降と遅いのは無視できない。
当初は全クランで使用可能なGユニット《スノーエレメント ブリーザ》による補助が必要だったが、現在は《時空獣 アップヒーバル・ペガサス》により簡単に達成でき、また先述の《クロノドラゴン・ネクステージ》の効果使用時このカードで追撃することになるので効果の使用頻度も非常に高くなった。
以上の効果を持ったクロノジェット・ドラゴンは、超越を主体とするギアクロニクルにとって非常に強力なヴァンガード要員であるが、これまでのトライアルデッキの目玉ユニット(例:「超次元の勇者」収録の《超次元ロボ ダイカイザー》)とは違い、同時発売のロイヤルパラディンのトライアルデッキも含めこれ以降の商品の仕様として、最初からトライアルデッキ1箱に2枚収録されている。
その上、現在必須カードの完全ガードも2枚収録されており(強力な効果を持つ新たな完全ガードがパックに収録されるようになったが)、Gユニットも1種2枚収録。トリガーも通常の4種とは別に効果つきのものが収録されている。ヴァンガードGはトライアルデッキを2箱買うだけで十分戦えるデッキに仕上がるのだ。「覚醒の時空竜」のGユニットは扱いの難しい浪漫砲であるため、最初に手を付けるなら「鳴導の時幻竜」と1箱ずつ購入してデッキを構築するといいかもしれない。
それだけの内容が揃って、値段はわずか100円上昇に留まっている。実際安い。「鳴導の時幻竜」以降のトライアルデッキは、このような変化により、初心者への敷居が大幅に下がったといっても過言ではない。正直もっと早くここまでのものを出してもらいたかったものである
このカードは後述のカードが登場するまでは唯一の「クロノジェット」「クロノジェット・ドラゴン」名称を持つカードであった。
Gユニットは先述の通りハーツの名称を引き継ぐため、Gユニットに超越しても「クロノジェット」サポートを使用することができる。
現状《時空獣 アップヒーバル・ペガサス》は効果に「クロノジェット」のハーツカードを、《クロノドラゴン・ネクステージ》は「クロノジェット・ドラゴン」を要求するため、このカードを用いなければ真価を発揮することはできない。
名称カテゴリに指定されているため、今後「クロノジェット~」と名のついた関連ユニットが登場する可能性はある。そして・・・。
《クロノジェット・ドラゴン・G》
ノーマルユニット
クラン:ギアクロニクル 種族:ギアドラゴン/十二支刻獣
グレード:3 パワー:11000 クリティカル:1 シールド:なし
効果:永【V】あなたのターン中、Gゾーンの表のカード2枚につき、このユニットのパワー+5000し、あなたの<十二支刻獣>のリアガードすべてのパワー+1000。
時翔 - 自【V】あなたのターン中、あなたの<ギアドラゴン>か<十二支刻獣>のGユニットが【超越】した時、手札から1枚まで選び、(R)にコールし、あなたのリアガードを1枚まで選び、タイムリープさせる。
(バインドし、山札からグレード+1をコールし、シャッフル。ターン終了時、コールされたユニットを山札の下に置き、バインドされたカードをコール)
トライアルデッキ「真生の十二支刻獣」で登場する新たな「クロノジェット」。これにより2種の「クロノジェット」をデッキに組み込めるようになる。
こちらの超越ボーナスは前身である上記カードとは違い条件付きのものになっており、対象は<ギアドラゴン>ないし<十二支刻獣>が含まれていなければならない。たとえば十二支刻獣サポートでも<ギアコロッサス>に属する《機械仕掛けの神 デミウルゴス》に超越しても効果を得られない。
代わりにコスト要らずとなっており、超越するだけでタイムリープが可能となる。手札からコールしてからのタイムリープであるため妨害に強く、確実に任意のリアガードを呼ぶことができる。
効果自体ももちろん強烈で、グレード0から《スチームメイデン メラム》を呼ぶことで効果により好きなグレード0にメラムを変換できたり、《スチームバトラー ウル・ワタル》からタイムリープさせた完全ガード《スチームキーパー ラバシム》を手札交換しつつ手札に加えるというやりたい放題ができる。
ジェネレーションブレイクの代わりに搭載されているのは、Gゾーンの表のカードの数に依存した強化能力。純粋に自身のパワーラインが上がるほか、十二支刻獣のパワーラインを地味に上げてくれるため、場を整えて連続攻撃を狙いやすい。
完全ガードには弱いがジェネレーションガードにはこちらのほうが強く、永続効果なので《クロノドラゴン・ネクステージ》から使う分にも都合がいい。
なお、パワーアップ効果はそれぞれGゾーンの表のカード2枚につき1回ずつ強化が重なる。例えば、Gゾーンの表のカードが6枚だと、ヴァンガードのパワーは+15000、リアガードの十二支刻獣は+3000。
このカードは登場時期の関係からか、原型と違い「十二支刻獣」にも同時に属する。そのため、自身の効果を始めとした十二支刻獣サポートを受けることが可能。《クロノジェット・ドラゴン》の方は受けられないため、適用範囲内・範囲外はきっちり覚えておきたい。
メディアミックスにおける活躍
アニメ「カードファイト!!ヴァンガードG」、伊藤彰氏による短編漫画、平和(ひらかず)ライチ先生による月刊ブシロード連載「カードファイト!!ヴァンガードG ストライドジェネレーション」の全てにおいて、主人公・新導クロノの分身として活躍している。
これまでのアニメのデッキとは違い、G1期でクロノがライドしたグレード3はこのユニットのみ。初めてこのカードにライドできなかったのは、クロノ自身に迷いがあると指摘されたG2期15話の「新導クロノvs新田シン」戦である。クロノの迷いを示すかのように、この時はダメージゾーンに3連続でこのカードが落ちている。
一方このカードから繋がるGユニットは多数存在し、「己の分身であるクロノジェット・ドラゴンを印象付けながら、Gユニットを入れ替えることで新切り札の販促を欠かさない」という、超越のシステムを活かした図式が生まれている。
実はアニメにおいて、このカードはクロノにとって己の分身ではなく「相棒」という存在であり、ヴァンガードにおいて珍しい関係になっている。
このカードの秘密については、《クロノ・ドラン》の単語記事に記しているので、そちらを参照されたし。
冒頭の台詞は12話以降のライド時の台詞。3話では「魂を震わせる、新世界へ導け! ライド! 《クロノジェット・ドラゴン》!!」。
アタック名は「疾風魂撃(しっぷうこんげき)」。クロノジェット・ドラゴンはドラゴン系モンスターにしては小さい体躯だが、脚部のローラーや背部のブースターを活かした軽快な格闘戦が特徴である。
さらっと使われているが、28話の「クロノvs馬場タケル(2戦目)」で《時空竜 エポックメイカー・ドラゴン》に超越した際に超越ボーナスが初めて使われ、タケルのリアガードをデッキの一番下にボッシュート送っている。
また、言及こそされていないが、12話の「クロノvsハイメ・アルカラス」において、2回超越した後にクロノジェット・ドラゴンが攻撃しているため、ジェネレーションブレイクは駄目押しで発動していたものと思われる。この効果が実際に説明されたのは第44話「クロノvs明日川タイヨウ(3戦目)」において。この時は《クロノドラゴン・ネクステージ》の効果でバトル中にヴァンガードがこのカードに変化して2回目の攻撃を行っていたためである。
続く第45~46話の「クロノvs神崎ユウイチロウ」戦では同様の手順でフィニッシャーとなったが、その際クロノの特異なイメージのせいかファイトシステム「GIAS」なしで自力の実体化を果たし、神崎を殴りつけている。
前シリーズとは違い、ヴァンガードGが「ギアースクライシス編」に突入してもメインヴァンガードとしての扱いは継続。
なお「ギアースクライシス編」においては、《クロノドラゴン・ネクステージ》からヴァンガードに戻った時の攻撃が「疾風魂撃・連衝破」となっている。
伊藤彰氏の短編漫画では、《クロノドラゴン・ネクステージ》への超越直前にこのカードとの対話イメージが挿入されている。この時のこのカードは、やたらと口調が荒く、一人称「オレ様」二人称「オマエ」でしまいには「ガハハハハ」と笑いだす。一方、アニメでは登場はしても喋ることはない。
また、アニメではこのカードのSD版とも思わしき生物が存在し、過去に伊吹コウジがそれと対面している。その生物と共に居た人物は確かに《クロノジェット・ドラゴン》を所持していたが、果たして―――?
このカードの名称は、使用者である新導クロノと同じ響きを持つ。
そのためか初期はライドするのに羞恥からの抵抗を覚えることがあり、対戦した多度ツネトらに散々からかわれた。
ニコニコ動画においては、そのせいでクロノジェット・ドラゴンにライドするたび「出ましたーwwwwwwwwwwwwwww」など草を生やした弾幕が一斉に流れる。もう許してやれよ。原作者が直々に「もっとツネト達には煽ってもらいたい」って言ってたけどな!?
月刊ブシロード2015年6月号にて、伊藤彰氏によるクロノジェット・ドラゴンの製作秘話が明かされている。それによるとモデルは「十二時辰」の「竜の刻」。十二時辰とは時間を十二支に当てはめたモノ(例:ウシミツ・アワー丑三つ時)であり、額の飾りは「竜の刻」である午前7~9時を示している。
後にこの十二支刻を元にした「十二支刻獣」に属するユニットが「ディペンドカード」として次々と登場している。サポートカード《クロノ・ドラン》も属しており、その効果や外見からこのカードとの関連性が強いと思われる。
その「ディペンドカード」が明神リューズにより奪われたことで、「ディペンドカード」が一《クロノ・ドラン》と関連するこのカードも《クロノドラゴン・ネクステージ》ごと絵柄が消滅している。しかしクロノは十二支刻獣を取り戻せばこれらも帰ってくると信じており、伊吹コウジの決死の一手により再びそれらは戻ってきた。
G3期最終回で《クロノジェット・ドラゴン・G》が初登場。G4期「ヴァンガードGNEXT」においてはこちらをメインヴァンガードとしているが、「クロノジェット」複数種類を要求するカードの登場により、新旧「クロノジェット」が並び立つ場面も多い。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- カードファイト!!ヴァンガードG / カードファイト!!ヴァンガードG NEXT
- カードファイト!!ヴァンガード
- カードファイト!! ヴァンガードのユニット一覧
- 十二支刻獣(関連性の強い種族。「G」が所属しサポートカード化している)
- クロノ・ドラン
- クロノドラゴン・ネクステージ
- Gユニット
- 新導クロノ
- 青天の騎士 アルトマイル(同じ「超越共鳴」を持つユニットかつアニメメインキャラの分身)
- ラナンキュラスの花乙女 アーシャ(同上)
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