『近畿地方のある場所について』とは、背筋によるモキュメンタリーホラー小説である。
概要
カクヨムにおいて2023年1月28日から4月20日まで連載された。なお作品と連動した背筋名義のTwitter(別途で作者の普段使いの告知用アカウントは用意されている)やカクヨムの作者の活動報告のイメージ画像も連動している。
ネット掲示板、雑誌記事、動画サイトのコメント欄、出版社に送りつけられた怪文書、インタビューテープの文字起こしなど様々な媒体の文章から真相を追っていく物語となっている。80年代から0年代までの世相も取り入れたモキュメンタリー(フィクションドキュメンタリー)ということになってはいるが、作者の告知用アカウントで一応執筆経緯を説明している。
書籍化され、2023年8月30日にKADOKAWAより単行本として発売された。単行本化に際してわかりやすいように加筆されたほか、おまけの袋とじ資料が特徴となっている。
表紙の画像は書籍化の際にロケーション・ハンティングを行い、作中現場に即したダムや工事用具や神社などを装丁や販促CMに使用している。販促CMは2023年1月に改めて第二弾が制作された。重版が重ねられ発行部数が10万部を超えるヒットとなっている。2024年12月現在シリーズ累計で発行部数30万部を突破している。
2023年11月19日に、1日2回公演でところざわサクラタウンのジャパンパビリオンホールAにおいて朗読劇が行われた。グッズ付きチケットが発売されていた。主催はKADOKAWA、脚本演出は早川康介。出演は声優の浅沼晋太郎、土田玲央、前野智昭、大地葉など。
漫画版が電撃コミック大王2024年1月号(2023年11月27日発売/KADOKAWA)から連載開始し、ニコニコ漫画やカドコミにおいて、2023年12月21日から配信開始。漫画版の作者は碓水ツカサ。2024年12月現在既刊1巻。
2024年12月11日に実写映画化が発表された。撮影は2025年1月から開始予定とし、公開は2025年を予定。ティザームービーも公開された。配給はワーナー・ブラザース。監督は作者の背筋もファンでリスペクトしているというモキュメンタリーホラーで実績のある白石晃士監督。プロデュースは日本テレビ放送網所属の櫛山慶が務める。
あらすじ
背筋と名乗るフリーライターはネット上に学生時代からの友人でオカルトのムックの編集者であった小沢が近畿地方のある場所へ取材に出掛けたきり行方不明となり、情報を求めているという書き込みをする。
背筋は、手掛かりとして小沢が何を追いかけていたのか、小沢が残した資料を小出しに公開していく…。
登場人物
- 語り部/背筋
- フリーライター。オカルト雑誌での編集経験もある。ホラー、オカルト好きでもありネットで知り合ったオカルト愛好家とオフ会に参加した経験もある。行方不明となった小沢くんを見つけて欲しいとネット上に告知し、資料を公開していく。
- 小沢くん
- オカルト好きの新人編集者。語り部の背筋とはオフ会で出会う。オカルトのMOOKの制作を会社から命じられて、業界の先輩である背筋に相談する。徹底的に過去の記事や資料をあさりネタを見つけ、近畿地方のある場所について特集することを決める。現地取材をしようとした際に行方不明となる。
用語
実写映画版
スタッフ
関連動画
レビュー
考察動画
販促動画(YouTube/KADOKAWA)
実写再現ドラマCM(YouTube/KADOKAWA)
作中の冒頭を再現した実写ドラマ、ナレーションは声優の浅沼晋太郎。→リンク
実写映画ティザームービー(YouTube/ワーナー・ブラザースジャパン)
関連漫画
関連リンク
関連項目
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