野狗子: Slitterheadとは、2024年11月8日に発売されたゲームである。
概要
ゲーム情報 | |
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ジャンル | アクション、アドベンチャー |
開発元 | Bokeh Game Studio |
販売元 | Bokeh Game Studio |
機種 | PS5 PS4 Xbox Series X/S PC |
発売日 | 2024年11月8日 |
対象年齢 | CEROレーティング:Z(18歳以上のみ対象) |
その他 | -- |
初代『SILENT HILL』や「SIREN」シリーズ、「GRAVITY DAZE」シリーズのディレクターとして知られる外山圭一郎が、SIEを退社後に立ち上げたBokeh Game Studioが手掛ける、同スタジオの第1作となるホラーゲーム。
記憶と肉体を失った「憑鬼」であるプレイヤーは、九龍と呼ばれる、人間に擬態しその脳を食べる「野狗子」が跋扈する夜の街で、化け物を殲滅するため戦い、その中でとある組織へ潜入し、自身と野狗子出現の謎を追う。
「GRAVITY DAZE」シリーズのスタッフが多く携わっている。
2021年12月10日に発表されて以来、長いこと音沙汰がなかったが、2024年6月にその詳細と発売日が決定した。
外山氏のファンからは『SIREN: New Translation』以来シリーズが途絶えている『SIREN』の精神的続編が待望されていたが、和風ホラーではなく中華風ホラーで、ジャンルも近接アクションアドベンチャーになっている。
他のプラットフォームが4K、60FPSであるのに対して、PS4版はフルHDの30FPSになっている。
音楽は「SILENT HILL」シリーズで知られる山岡晃が担当。
アジア独特の湿気まで伝わってくるような説得力を持つ九龍の造り込みもさることながら、ゲームプレイの最大の特徴は「憑依」できること。『SIREN』の視界ジャックを発展させ、視界を盗み見るだけでなく人の動きを完全に乗っ取るような能力を実現させたいという思いがあり、それがゲームデザインのコアになっているため、プレイアブルキャラクターがコロコロ変わる。
メインキャラクターと呼べる人物も複数いて、それらは普通のNPCとは一味違う性能を持つ。
アクションがメインだが、犬になって嗅覚を辿ったり、記憶の欠片を探したりなどのアドベンチャー要素もある。
野狗子は擬態ができるため、誰が野狗子なのかあぶりだす捜査パートも挟まれる。
難易度は全部で4つ。
オープンワールドではなくインターミッション形式のステージ制。
街がつくり込まれていて立体的な探索が可能で時間帯が夜に限定されていることから、似通ったタイトルとして『Ghostwire: Tokyo』が挙げられるが、あちらが人のいなくなった渋谷が舞台なのと比べると、『野狗子: Slitterhead』の九龍は人で溢れている。この行きかう人々が先述の憑依のリソースとなる。
「失われていくものへのノスタルジー」がテーマの一つで、外山氏の「見てみたかったなー、行ってみたかったなー」という、失われたものへの憧れが様々な形でゲームに落とし込まれている。
キャラクターに声がついている場面が限られていて会話は基本的に字幕で進行し、ステージの使いまわしが目立つなど、低予算で作られたことがありありと分かる箇所が少なくなく、メタスコアは60点台と振るわなかった。しかし、ユニークなシステムと盛り上がるのが少々遅いが引き込まれるストーリー、粗削りながら歯応えのあるアクション、生活感をはじめとした謎の造り込みなどからその尖った魅力に夢中になる人も多い。
用語
- 憑鬼……肉体と記憶を持たない魂のような存在。伝承から“夜梟”と呼ばれる。プレイヤーである憑鬼が覚えていることは野狗子を駆逐するという意志のみ。
- 九龍……ネオンが輝く、90年代の架空の中華圏の都市。
- 野狗子……人間の脳を食べて遺伝と記憶の情報を入手し擬態することが出来る妖怪。人間を捕食するときは擬態を解き蛹体となる。ダメージを負った際は宿主を変えることでやり過ごすことが出来るが、人体から離れたままでの長時間行動はできない。
- 憑依……戦闘でも探索でも重要となるシステム。憑依した人間の血や精神力を使用すること凝血武器での戦闘や高速移動などの多彩なアクションを繰り出すことが可能に。操作感はキャラクターごとに異なる。憑依した状態で3回殺されるとゲームオーバー。人の身体を使い捨てることが前提のゲームなため、どんどん入れ替わりながらプレイすることが推奨される。憑依可能なNPCは青い光で可視化されている。すべてのNPCに憑依できるわけではないが、その数は膨大。憑依ボタンを長押しすることで時間がスローになり、操作しているキャラクターの外に出て一人称視点で自由に周囲を浮遊して、新しいターゲットを探すことが可能。
- 鬼子眼(サイトジャック)……ある程度の距離まで近づくと野狗子の視界を盗み見ることができる。
- 稀少体……人間の中で憑鬼とのシンクロが強い者。それぞれ特殊なスキルを有している。
- 蛹体……擬態を解いた状態の野狗子。頭部が異形となり触手を伸ばして攻撃する。
- 完全体……身の危険を感じた野狗子が宿主の体液を吸い上げ膨張、巨大化し、本体が完全に露出させた姿。戦闘能力が飛躍的に上昇する。
- 記憶の欠片……文字通り憑鬼の記憶の欠片。入手すると失った記憶や能力を取り戻すことが出来る。
関連動画
関連リンク
- 野狗子: slitterhead公式ホームページ
- Steam:野狗子: Slitterhead
- 『SIREN』を手がけた外山圭一郎さんの新作ゲーム『野狗子: Slitterhead』のメタスコアが低い……けど、私にとっては好きな要素が詰まってた。これまで培ってきた倫理観がまるで役に立ちません
関連項目
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