鯰(なまず、ナマズ)とは、淡水に棲む魚である。ヒゲがチャーミング。
<曖昧さ回避>
1.名古屋鉄道(名鉄)850系電車 - 愛称が「なまず」。関連動画参照
2.Namazu - 日本で開発された全文検索システム
概要
琵琶湖周辺では「へこき」とも呼ばれる。もっといい呼び名を与えてやれなかったものか……
ただ、琵琶湖周辺は自家消費用が主ではあるが、現在でも漁を行なう地域でもある。愛しているのならなおさらもっと良い名前をだな……
日本を含む東アジアに生息しており、養殖技術の発達により漁獲量はアジアで30万トン程度(養殖魚全体で145万トン)
日本に生息するナマズ3種はナマズ目ナマズ科に属するが、同目デンキナマズ科に属するデンキナマズはナイル川水系等に生息。デンキナマズは名前のとおり発電能力を有する。
また、一部で悪名高いカンディルはナマズの仲間。南米の熱帯地域に棲み、アンモニアに反応して尿道等から肉を食い破りながら体内に侵入するというゾッとする性質を持つ。
ナマズは雑食の魚が多い日本の淡水生態系において極めて少ない大型の肉食魚である。淡水での食物連鎖の頂点に位置する生物のひとつと見てよい。
週刊少年サンデーなど、小学館の雑誌のキャラクターとして鯰が描かれている。
体の表面がヌルヌルした粘液で覆われており、うかつに触るとエライ目に遭う。釣り上げるとだいたいタモが悲惨なことになる。
可愛らしいヒゲは感覚器の役目を持ち、これで餌を探して食べている。
なおナマズは味蕾の数が地球上の全ての生物の中で最も多い。なんと全身で味を感じることができる。
利用
普段食卓にはそうそう並ばない魚であるが、ややクセはあるものの白身で味が良い。小骨がなく肉量も多いことも食材としての価値を高めている。ただし種によって味に差がある。
日本では主に蒲焼きや天ぷらなどで賞味される他、鍋やたたきでも食べられ、蒲鉾に加工されることもあるらしい。「なまずのなます」になることもある。一応刺身でも美味しく食べることができるが、例によって淡水魚の生食は十二分に注意して行なうこと。
釣り
有名なのは「ポカン釣り」である。カエルを餌にして、水面をぴょこぴょこ叩くようにして動かすと、下からナマズががばああああっと喰らいついてくる。
他にハヤや金魚などを用いた泳がせ釣りや、ドバミミズなどによるぶっこみ釣りでも狙える。精肉でも釣れるとかどうとか。
また、ルアーにもよくアタックする。ミノーやスプーンも良いが、ナマズといえばフロッグやノイジー、ポッパーといったトップウォーターである。特に夜にはオススメ。
マズメを外した昼間でも釣ることは可能。スピナーベイトを低速で巻くのが良い。
地震
日本では、鯰が暴れると地震が起こるという迷信が長らく信じられて来た。江戸時代には安政の大地震以降に鯰絵が流行し、大地震から身を守るお守りとして重宝がられた。
実際にはナマズが地震を起こしているわけではないが、彼らは電気的な信号に対する感覚が鋭いらしく、地震が起こる前後でナマズが暴れている事例は本当に起こっているという。
ちなみに普段のナマズはまぬけ面で怠そうにヒゲを動かしつつぼけーっとしていることがほとんどである。
関連動画
関連静画
漢字として
- 意味
- ナマズ。
- 字形
- ナマズを指す日本の国字である。清末に中国に輸入され鮎(中国語でナマズを指す)と通用するようになった(〔漢辞海〕)。
- 音訓
- 訓読みは、なまず。
- 規格・区分
- 常用漢字でも人名用漢字でもない。JIS X 0213第二水準。
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関連項目
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- なし
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