2002年度新人選手選択会議単語

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2002年度新人選手選択会議とは、2002年 11月20日に新高輪プリンスホテルで行われた第38回目のプロ野球ドラフト会議である。

概要

東京六大学リーグの奪三振記録を更新した和田毅（早稲田大学）をはじめ、投手では新垣渚（九州共立大学）、木佐貫洋・永川勝浩（亜細亜大学）、加藤大輔（神奈川大学）、野手では村田修一（日本大学）、後藤武敏（法政大学）など、「松坂世代」の大学生が多数指名された。この年行使された自由獲得枠は全員が大学生である。

高校生で最大の目玉は東北高校の150 キロ左腕・高井雄平で、本人は巨人を熱望していたが、巨人が自由獲得枠で木佐貫洋と久保裕也（東海大学）を獲得していたこともり、ヤクルトと近鉄の抽選の末、ヤクルトが交渉権を獲得し、入団した。

指名順	選手名	ポジション	指名球団
1巡目	高井雄平	投手	ヤクルト、近鉄

その他のトピック

目玉選手のひとりであった立教大学の多田野数人は、横浜ベイスターズの自由枠指名が確実と見られていたが、スキャンダルにより全球団から指名回避となった。その後渡米してメジャーリーガーとなった後、2007年大学生・社会人ドラフト1巡目で北海道日本ハムファイターズに指名され入団。
MLB通算16勝の鈴木誠（マック鈴木）をオリックスが2巡目で指名。メジャーリーガーのドラフト指名は史上初となった。ちなみにドラフト前にヤクルトが入団テストを行っており、ヤクルトが指名予定だったところをオリックスが強行指名したとされる。
中日7巡目指名の瀬間仲ノルベルトは、当時の日本人選手扱い条件のうち「日本居住5年以上」を充たしていなかったため、ドラフト指名された選手で初めて外国人枠扱いとなった（後にその条件が撤廃され日本人選手扱いになった）
オリックス・ブルーウェーブが2000年から行っていた「契約金ゼロ選手」の最後の指名が行われた年でもある（塩屋大輔、中島俊哉の2名が指名。中島は「契約金ゼロ選手」の中で最も長く現役を続けた）。

指名選手一覧

※太字は記事のある選手

セントラル・リーグ

読売ジャイアンツ

順巡目	選手名	ポジション	所属
自由枠	木佐貫洋	投手	亜細亜大学
自由枠	久保裕也	投手	東海大学
1巡目	（選択権なし）
2巡目	（選択権なし）
3巡目	（選択権なし）
4巡目	長田昌浩	内野手	東海大学付属望洋高等学校
5巡目	山本光将	外野手	熊本県立熊本工業高等学校
6巡目	矢野謙次	外野手	國學院大學
7巡目	入野久彦	捕手	福岡大学
8巡目	横川雄介	捕手	東京都立日野高等学校

ヤクルトスワローズ

順巡目	選手名	ポジション	所属
1巡目	高井雄平	投手	東北高等学校
2巡目	（選択権なし）
3巡目	館山昌平	投手	日本大学
4巡目	泉正義	投手	宇都宮学園高等学校
5巡目	大原秉秀	内野手	福知山成美高等学校
6巡目	片山文男	投手	日章学園高等学校
7巡目	高橋敏郎	捕手	石巻専修大学
8巡目	吉川昌宏	投手	ローソン
9巡目	小森孝憲	投手	東京農業大学生物産業学部
10巡目	久保田智	外野手	川崎製鉄千葉
11巡目	大塚淳	内野手	茨城県立土浦第三高等学校

中日ドラゴンズ

順巡目	選手名	ポジション	所属
1巡目	森岡良介	内野手	明徳義塾高等学校
2巡目	（選択権なし）
3巡目	櫻井好実	外野手	富山県立砺波工業高等学校
4巡目	植大輔	投手	龍谷大学
5巡目	長峰昌司	投手	茨城県立水戸商業高等学校
6巡目	小林正人	投手	東海大学
7巡目	瀬間仲ノルベルト	内野手	日章学園高等学校
8巡目	湊川誠隆	内野手	慶應義塾大学

阪神タイガース

順巡目	選手名	ポジション	所属
自由枠	杉山直久	投手	龍谷大学
自由枠	江草仁貴	投手	専修大学
1巡目	（選択権なし）
2巡目	（選択権なし）
3巡目	（選択権なし）
4巡目	中村泰広	投手	日本 IBM野洲
5巡目	久保田智之	投手	常盤大学
6巡目	三東洋	投手	ヤマハ
7巡目	林威助	外野手	近畿大学
8巡目	田村領平	投手	市立和歌山商業高等学校
9巡目	新井智	投手	ローソン
10巡目	伊代野貴照	投手	ローソン
11巡目	萱島大介	内野手	ローソン
12巡目	松下圭太	外野手	愛媛県立三瓶高等学校

広島東洋カープ

順巡目	選手名	ポジション	所属
自由枠	永川勝浩	投手	亜細亜大学
1巡目	（選択権なし）
2巡目	吉田圭	投手	帝京高等学校
3巡目	（選択権なし）
4巡目	鞘師智也	外野手	東海大学
5巡目	松本高明	外野手	帝京高等学校

横浜ベイスターズ

順巡目	選手名	ポジション	所属
自由枠	村田修一	内野手	日本大学
自由枠	土居龍太郎	投手	法政大学
1巡目	（選択権なし）
2巡目	（選択権なし）
3巡目	（選択権なし）
4巡目	加藤武治	投手	三菱ふそう川崎
5巡目	吉村裕基	内野手	東福岡高等学校
6巡目	北川利之	内野手	川崎製鉄水島
7巡目	飯田龍一郎	投手	育英高等学校
8巡目	河野友軌	外野手	法政大学
9巡目	堤内健	投手	日本大学
10巡目	武山真吾	捕手	享栄高等学校
11巡目	木村昇吾	内野手	愛知学院大学

パシフィック・リーグ

西武ライオンズ

順巡目	選手名	ポジション	所属
自由枠	後藤武敏	内野手	法政大学
自由枠	長田秀一郎	投手	慶應義塾大学
1巡目	（選択権なし）
2巡目	（選択権なし）
3巡目	（選択権なし）
4巡目	小野寺力	投手	常盤大学
5巡目	春日伸介	内野手	和歌山県立田辺高等学校
6巡目	上本達之	捕手	協和発酵

大阪近鉄バファローズ

順巡目	選手名	ポジション	所属
1巡目	坂口智隆	外野手	神戸国際大学附属高等学校
2巡目	（選択権なし）
3巡目	筧裕次郎	捕手	明徳義塾高等学校
4巡目	阿部健太	投手	愛媛県立松山商業高等学校
5巡目	宇都格	投手	鹿児島県立川内高等学校
6巡目	横山徹也	捕手	福知山成美高等学校
7巡目	大西宏明	外野手	近畿大学
8巡目	下山真二	外野手	日本生命
9巡目	井戸伸年	外野手	元住友金属鹿島

福岡ダイエーホークス

順巡目	選手名	ポジション	所属
自由枠	和田毅	投手	早稲田大学
自由枠	新垣渚	投手	九州共立大学
1巡目	（選択権なし）
2巡目	（選択権なし）
3巡目	（選択権なし）
4巡目	溝口大樹	投手	北九州市立戸畑商業高等学校
5巡目	大野隆治	捕手	日本大学
6巡目	森本学	内野手	シダックス
7巡目	田中直樹	内野手	沖学園高等学校
8巡目	稲嶺誉	内野手	東京農業大学生物産業学部

千葉ロッテマリーンズ

順巡目	選手名	ポジション	所属
1巡目	西岡剛	内野手	大阪桐蔭高等学校
2巡目	（選択権なし）
3巡目	浅間敬太	投手	敬愛学園高等学校
4巡目	神田義英	投手	川崎製鉄水島
5巡目	鈴木貴志	投手	王子製紙
6巡目	金澤岳	捕手	横浜高等学校
7巡目	酒井泰志	投手	いすゞ自動車
8巡目	早坂圭介	内野手	横浜商工高等学校

日本ハムファイターズ

順巡目	選手名	ポジション	所属
1巡目	尾崎匡哉	内野手	報徳学園高等学校
2巡目	（選択権なし）
3巡目	鎌倉健	投手	愛媛県立川之江高等学校
4巡目	武田久	投手	日本通運
5巡目	小谷野栄一	内野手	創価大学
6巡目	紺田敏正	外野手	国士舘大学
7巡目	池田剛基	内野手	北海道鵡川高等学校
8巡目	鶴岡慎也	捕手	三菱重工横浜硬式野球クラブ

オリックス・ブルーウェーブ

順巡目	選手名	ポジション	所属
自由枠	加藤大輔	投手	神奈川大学
1巡目	（選択権なし）
2巡目	鈴木誠	投手	元カンザスシティ・ロイヤルズ
3巡目	（選択権なし）
4巡目	前田大輔	捕手	神戸製鋼
5巡目	菊池俊夫	内野手	仙台育英学園高等学校
6巡目	長田勝	外野手	神港学園神港高等学校
7巡目	塩屋大輔	投手	亜細亜大学中退
8巡目	中島俊哉	外野手	九州国際大学

プロ野球ドラフト会議前後表
2000年代	2000年　 2001年　2002年　2003年　 2004年　 2005年　 2006年　 2007年　 2008年　 2009年
2010年代	2010年　 2011年　 2012年　 2013年　 2014年　 2015年　 2016年　 2017年　 2018年　 2019年
2020年代	2020年　 2021年　2022年　2023年