MOTHER2 ギーグの逆襲とは、1994年8月27日に任天堂から発売されたRPGである。
キャッチコピーは「おとなも こどもも おねーさんも」。
動画タグとしては「MOTHER2」「マザー2」が使われる。
海外では「Earthbound」というタイトルとなっている。
概要
オネットの町 |
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前作同様ゲームデザインには糸井重里が、音楽はムーンライダーズの鈴木慶一と様々なゲーム音楽に携わってきた田中宏和の二人の共作となっている。
CMにはSMAPの木村拓哉が出演しており、「ま~ざ~つ~」のフレーズと共に非常に印象的なCMとなっている(CM自体はこの他にも後2種類製作されている)。
SFCということもあり、色調や音楽が鮮やかになっている。また戦闘用BGMや街のBGMが複数作られている。
また場面によっては『音』がヒントになっており、説明書ではちょっと大きめの音量でプレイすることを推奨している。
ゲームのテキストはすべて糸井氏が監修しており、そのセリフの多さも大きな特徴の一つとなっている。
ゲームのヒントやアドバイスといったのセリフはもちろんのこと、ゲームとは全く関係のないただの世間話や糸井氏の遊び心あふれる愉快なセリフ、メッセージもたくさん含まれている。中には、期間限定であったり、特定のメンバーを気絶させることで初めて見ることができるメッセージも多数ある。
現在はNintendo Switch Onlineにて配信中。どこでもセーブや巻き戻し機能があるので、レアアイテムのコンプリートなども実機よりやり易くなっている。
本作を語るうえで忘れてはならないのが、岩田聡氏とのエピソードである。
開発当時、ゲームを構成するシナリオ、キャラクター、BGMなどの素材は揃っていたもののプログラムに組み込む際に苦労し、まともに動作しない状態が続いていた。一時期はプロジェクトが頓挫してしまうほどの窮地に追い込まれたが、その様子を見た岩田氏が「今あるものを活かしながら作ると2年ほどかかるが、一から作り直していいのであれば半年で作る」と発言、有言実行したことは有名で、氏の技術の高さを象徴するエピソードである。
ただできていた素材を組み合わせただけでなく、バックアップ対策も入念に行われており、本作ではよほどのことでもない限りバックアップデータが消失することはない(それでも消えてしまった場合のメッセージまで用意している)。海賊版への対策も同様で、正規の手順で起動させなかった場合に正常にゲームが進行しなくなる仕掛けを幾重にも用意している。その最後の砦がラスボス戦で発動することも知られている。 [1]
発売当時は数多くの攻略本や書籍が出版され、その中でもファミ通の『ひみつのたからばこ』や小説のMOTHER2(久美沙織著)等は現在は絶版になっており、電子書籍化の望みも薄いため、入手困難である商品も多い。
ストーリー
イーグルランドにある町オネットにすむ主人公ネスは、隕石の落下で目が覚める。その様子を見に行くと警察が包囲網を敷いており見ることが出来なかった。その後夜も更けて、隣人のポーキーがやってきて「弟のピッキーがいなくなったから、探すのを手伝ってくれ」と言ってくる。
先ほどの隕石の所へ行くと、ピッキーが座っている。
無事発見した為その場を離れようとすると、隕石から未来からやってきたと名乗る「ブンブーン」が現れ、これから起こる衝撃の内容と、それに対抗するための存在について語られる。
登場キャラクター
明日使えないムダ知識
- 小学館の公式ガイドブックに、前作からのファンということでスチャダラパーのトークが掲載されている。
- ゲップーのゲップ音は当時糸井重里事務所に勤めていた人のものを使用している。
(オナラとゲップがいつでも自由に出すことができる) - 小鳥の鳴き声と自転車の口笛は当時の糸井重里事務所のマネジャーによるもの。
- ビーナスの声はエイプの女性スタッフの人の声を使用している。
- ポーキー(ピッキー)のドアのノック音は横山ホットブラザーズのギャグ「お前はアホか」。
- 電話一本で駆けつけてくれるピザ屋とエスカルゴ運送にも、実は来られない場所がいくつか存在する。
1つはネスの心の世界マジカント、2つめは地底大陸。 - OPにはM・D・シーガーという外国人アーティストがギターを弾いている。
(M・D・シーガーの正体は任天堂の宮本茂プロデューサー) - ドコドコ砂漠にいる「スロット3人組」がサイコロとカードで遊ぶゲームが商品化している(現在は絶版)。
その説明書にて判明するが「ともだちの大塩平八郎(おおしおへいはちろう)」が「ポンチョ」と言う名前で登場している。差し替えられたのではなく、解説によると「本人はともだちである上、おおしおへいはちろうですなどと冗談を言っています」。と紹介されていた。 - 壁抜けバグや崖抜けバグ、テントバグなど多数のバグが見つかっており、TAS動画やRTA動画ではストーリーを大幅に省くことができることから「思い出スキップサンド」と言われることがある。
- 小説やコミカライズ、アンソロジーなど様々なメディア展開が存在し、設定がゲームと違っていたり、一部のファンによっては黒歴史と称されることもある。小説のポーラがエロすぎる。
この他にも多くの小ネタ、ムダ知識がMOTHER2に存在する。
こういった小ネタやムダ知識の多さもMOTHER2の大きな魅力の一つである。
ガッツについての知識
MOTHER2の戦闘は他のRPGと違う点がいくつかある。その1つがHPとPPがドラム式となっていて、例えばHPではこれが0に相当するダメージを受けてもその間に回復すればキャラクターは力尽きることを防ぐことができる。もしくはダメージを受けても戦闘終了時にはドラムの数字の減少は止まる(逆に回復は止まるどころか、即適切な値まで上昇するので安心!)。また、この残りHPと大ダメージの関係で重要なのがガッツというパラメータである。このガッツが多いと、残りHP以上のダメージを受けてもHPが1で止まることがある。そしてニコニコ動画でのプレイ動画ではドラムの減少が止まるという現象が起こる(特に戦闘終了時)と、「今ガッツ発動した!」「してない!戦闘終了したから止まっただけ」などという非常にどうでも良い論争が行われることがある。しかし、いくら日常ではどうでも良い論争とはいえ、正直者が涙目になるようでは可哀想なので今一度HPが残ったパターンをここで整理しておく。
残りHP以上のダメージを受けたが「致命的(ちめいてき)な」というメッセージが出されずに残りHPが1残った場合
これは単にガッツが発動しただけである。
残りHP以上のダメージを受けて「致命的なダメージ」というメッセージが出され、すぐに戦闘終了し、HPが残った場合(自爆する敵を最後に倒したときによくある)
この場合、単に戦闘終了したからドラムが止まっただけである。
ちなみにHPが0になっても気絶のメッセージが出る前に戦闘が終了すれば、HPが1だけ回復するケースもある。
残りHP以上のダメージを受け、「致命的な」というメッセージが出されずにすぐに戦闘終了し、HPが残った場合
この場合もHPの減少がストップした原因は戦闘終了というものだが、「致命的な」というメッセージが出されていないので、例え戦闘終了しなくてもHPは1でストップする。
要するに「致命的な」というメッセージが出されたかどうかである。ガッツが発動するかどうかは、ドラムが減少している時ではなく、ダメージを受けた瞬間に決定されるというわけである。
お絵カキコ
関連動画
関連コミュニティ
関連リンク
関連項目
- ゲームのタイトル一覧
- MOTHER
- MOTHER3
- 土星文字
- ムーンサイド
- フランクリンバッヂ
- おとのいし
- グレオレマシーン
- おまえのばしょ
- スーパースターマン → おうじゃのつるぎ
- イナクナリナサイ
- 大乱闘スマッシュブラザーズ
- 大乱闘スマッシュブラザーズDX
- 大乱闘スマッシュブラザーズX
- 糸井重里
- 鈴木慶一
- 田中宏和
- 岩田聡
- 宮本茂
脚注
- *違法コピーにクリエイティブな天罰を下す9つのゲーム (GIGAZINE 2016年04月07日 07時00分)
- *ただし、作中のとあるNPCの台詞には「ニッポン」や「トーキョー」、「かつまん」等の地名が出てきている。
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