OTAHEN アンセムとは、「アイドルマスター シンデレラガールズ」(デレマス)の楽曲である。
概要
曲名 | OTAHEN アンセム |
---|---|
作詞 作曲 編曲 |
BNSI (佐藤貴文) |
ギター | 後藤貴徳 |
コーラス | 佐々木恵梨 |
試聴 | YouTube |
りあむにとってはキャラクターボイス実装(2019年7月31日)以来、初のソロ曲となる。
2020年4月22日発売のCD3枚組セット「CINDERELLA MASTER 055-057 早坂美玲・藤原肇・夢見りあむ」のうち「057 夢見りあむ」に収録されている。同日に配信販売も開始された。
CD・配信ともに「STARLIGHT MASTER for the NEXT! 07 Gaze and Gaze」と同日発売である。
「あんずのうた」を生んだ(※作詞は八代雄太と合同)佐藤貴文の起用が発表されていたことで否が応でもある種の期待が高まっていたが、2020年4月8日配信の「CINDERELLA PARTY!」内で初めて試聴版が放送され、その衝撃的な歌詞に全てのプロデューサーが困惑した。P-MODELの「美術館で会った人だろ」に酷似するイントロから始まり、隙間なく盛り込まれたコールやMIX、そしてサビでよりにもよって「お願い!シンデレラ」のパロディ「お願い、死んでくれ 夢は夢で終わってくれ」、その傍らで時々クラシック曲のフレーズが盛り込まれて妙なところでりあむの育ちの良さを感じさせる等々のカオス極まりない楽曲に仕上がっている。カエダーマ大作戦もといオタクソロ(ガチ恋口上)まであり、なんならオタクに代わってりあむがコールする。
試聴配信された当初は正式な歌詞表示がなかったため、「死んでくれ」説、「知ってくれの空耳だよ」説など入り混じった推測と議論を呼び、そしてCDが発売されて正式に歌詞カードには「タヒんでくれ」と表記されていることが明らかとなった。何度となく出てくる「死」は全部「タヒ」表記である。
なお、この「タヒんでくれ」、他の視聴者やファンに言っているわけでも、当然プロデューサーに対して言っているわけではない。りあむは誰より「アイドルを尊い」と信じて疑わないアイドルである。そして逆にりあむ自身は全然尊くないと思っており、特になにかしたわけではないはずなのに総選挙3位、ユニットCD、そしてソロCD発売とトントン進んでいる環境に困惑し、どうにも出来ないこの夢みたいな状況に対するやりきれない思いの発露であり、つまりその対象はりあむ自身である。下記デレステMVではお願いしているというより切腹モーションにも見える。
この楽曲を作成するに当たり、佐藤貴文は実際の地下アイドルオタクから取材をしており、そのエッセンスをとりこんでいる。また、「実際の地下アイドルシーンの最前線、その斜め下に投下できる楽曲を狙った」とコメントを残している。チュパカブラの無茶振りでおかしくなったわけではない
なお、演奏者クレジットには上記の「Guitar」「Chorus」に並んで「Otaku」がある。
「Otaku」を務めたのは「BNSI TO」と表記されているが、このTO(いわゆる「Top Otakuの略」のことだろう)が実際誰なのかは今のところ不明。
うん、CALLーーーー💩!!
スターライトステージ
曲タイプ | パッション | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
難易度 | DEB | REG | PRO | MAS | MAS+ | LIG | TRI |
9 | 14 | 19 | 26 | 29 | 9 | 17 |
2020年4月28日(火)に追加された。ストーリーコミュ第60話「Enjoy my Life!!」を閲覧すると、ライブでプレイ可能になる。2020年6月25日にSMART譜面も実装された。
3作セット発売だった「CINDERELLA MASTER 055-057」の中では、ナンバリング上は最後ながら最初に実装される形となった。
直後にはイベント楽曲で「オタク is LOVE!」が登場したため、オタクつながりでコミックマーケット98合わせだったのではないかと言われることも。
ストーリーコミュ第60話「Enjoy my Life!!」について
ストーリーコミュは『プロフェッショナル 仕事の流儀』を彷彿とさせる演出を用いてりあむに密着取材する内容で、久川凪・久川颯・黒埼ちとせ・白雪千夜がVTRにコメントする形で出演する。またコミュの終盤に砂塚あきらと辻野あかりが登場する。りあむはプライベートで観客として参戦したアイドル現場で、周囲に煽られやけくそ気味に(プロデューサーに無許可で)遅刻したアイドルの代理を務めたのだが、その遅刻したアイドルが実はあかりだったのである。結果的にあかりのフォローをした形にはなったものの、無断出演についての責任は免れず、反省文を書かされる羽目となった。
りあむを含めた登場アイドル7名は、デレマス7周年記念として2018年12月から翌年3月にかけて実装された新アイドルである。楽曲実装時点ではあかりとあきらの2人はCVがないため2人の台詞はボイスなしでストーリーが展開しており、デレステストーリーコミュでは初めてボイスの付いていないアイドルが登場することとなった。なお、この2名は「第9回シンデレラガール総選挙」の「ボイスアイドルオーディション」にてCVがつくことが決まったため後のアップデートで実装される可能性がある。
なおコミュをスキップしようとするとあらすじが出るが、このコミュの場合は少し違っていて…。
MVについて
ストーリーコミュ楽曲としては初の3人MV。歌詞のシーンに合わせて目まぐるしく変わる照明、ガニ股ダンス、「うん CALL」に合わせてバックスクリーンに映し出されるデフォルメされたう○こうんころうって言ったやつ表出ろ、……とこれでもかと言わんばかりにりあむらしさを強調した構成になっているのだが、いかんせんアクションがアクションだけに「自分の担当に踊らせたくない」とまで言わせる仕上がりとなっている。そんなわけで、「コラボでデレステに実装される外部キャラに、デレステPからの洗礼として本MVを踊らせる」というネタ動画もちょくちょく上がっていたり。最上静香やジュリアはともかく、歌唱経験アリの星街すいせいはなかなか強いな?
ストーリーコミュ実装当初のデモプレイでは千夜と凪がバックダンサーとなっていたが、アップデートにより編成があきらとあかりに変更されている。ストーリーの流れ的に今この2人がそこにいるのはやや不自然では
この楽曲のステージはパッションタイプのソロ楽曲でありながら、「お願い!シンデレラ」と同じ「ステージ シンデレラ」が採用されている。また、観客(オタク)を強調する曲の性質上、カメラが客席から見上げるシーンなども存在する。
そして観客(オタク)がモデル付きで踊る。そして観客の歌に合わせてりあむがコールする。「俺らの課金で俺らが実装された」。
振り付けを担当したyui氏のツイートから「実際に踊るとなかなか息上がります」と報告されている。実際のライブではどうなるやら…
譜面について
MASTERが全体的に高速フリック処理が多く、イントロやアウトロ、サビにロングアイコンを十字にまたぐフリックを処理しなければならないところが点在する。特に端末手持ち+親指2本プレーの場合初見ではどうしていいか全くわからない譜面構成だが、「ロングを押している間はその指でフリック処理できる」「ロングはタイミングさえ合えばどこで離してもいい」「フリックの補助線に判定はなく無視可能」という仕様を駆使し、ロングを押さえたままジグザグに指を動かすという方法で処理が可能。最初のフリック1点を別の指で取るという方法をとってもいい。
ただ、いずれにせよ処理が忙しくなり、レベル26では詐称か。フルコン難度も高め。簡易的だが同種のギミックのある「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!」のMASTERが参考になる…かもしれない。
お絵カキコで大体のとり方を描いてくれた方が居たのでここに掲載する。
↑こちらは両手で取るパターン。
↑こちらは片手で取るパターン。
2021年5月3日より、アルバムCにてMASTER+が実装された。MASTERと比べてロングをまたぐフリックは無くなったものの、縦連や細かいフリック・スライド操作が増え全体的に忙しくなっている。そしてうんCALLに合わせて落ちてくるうんこスライド…MAS+になってもやっぱりりあむだった。
Massive New Krew Remix
2022年4月2日-3日開催のライブ「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICAL WONDERLAND TOUR!!! M@GICAL WONDERLAND!!!」の会場限定販売のCD「TO D@NCE TO TOO!」に、Massive New Krewの2人がRemixしたOTAHEN アンセムが収録された。
過去に#ユニ募の2人の初歌唱曲「Brand new!」や2人の初ソロ曲「#HE4DSHOT」「トキメキは赤くて甘い」の作編曲を担当しているMassive New Krewだが、りあむへの曲提供は今回が初となった。
ちなみに、リミックスではあるが「Massive New Krew」名義でデレステに楽曲が収録されるのは本曲が初。
2024年9月12日(木)(りあむの誕生日)にはデレステに本Remix譜面が実装された。とくにMASTER譜面は最高レベルの28に強化されており、イントロのフリックも健在なので心して挑もう。さらにMAS+は前半のフリックラッシュと縦連・"オタクソロ"地帯もMAS以上に強化された体力譜面。同じくTO D@NCE TO TOO!からの収録である「あんずのうた -ノるあんず2000(DJ過重労働)Remix-」に匹敵する高難度譜面となっている。
なお、デレステ収録範囲は1番AメロBメロから2番サビを経てオタクソロまでとなっている。
曲タイプ | パッション | ||||
---|---|---|---|---|---|
難易度 | DEB | REG | PRO | MAS | MAS+ |
9 | 14 | 19 | 28 | 30 |
ライブ演出
ライブでは「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Happy New Yell!!!」で披露され、DAY1のソロ曲のトリを務めた。
色々と特徴的な楽曲であるが再現度は高く、まず例のこれはひどい振付はアイドル星希成奏によってほぼそのまま再現された。また、観客にフォーカスする演出も行われ、AR技術を利用して観客席からフキダシを過剰なまでに噴出し、しまいにはうんCALLまで降り注いでくるという徹底したものであった。
楽曲とARが色々と凄まじすぎて見逃しがちだが、その凄まじい状況でりあむ声のまま歌唱もダンスも驚異の安定性を発揮していたというのは特筆に値する。
しかし、本楽曲はホントの意味で観客とコールが不可欠であるにもかかわらず、本ライブはこの曲の発表と共に始まったコロナウイルスの影響で初披露が無観客という状況になってしまい、他のアイドル(生田輝/朝井彩加/松田颯水/深川芹亜)がコール部分をやることになってしまった。炎上不可避である。
この際、最終盤の「チェーンジ!」から松田颯水がヒャッハー化し、その声が非常によく聞こえていた。
BDでは全曲で唯一、マルチアングルとnon-ARの両方が収録されている。
また、なんとこの楽曲自体より#ユニ募のほうの出番(Take me☆Take you)に気を取られていたこと、このヒドイ曲を一緒にやってくれた他の演者への限りない謝辞など、良くも悪くも自分そっちのけで他の演者(アイドル)に敬意を払い賞賛を送る星希成奏(夢見りあむ)のコメンタリーも収録されている。
その後の披露も、「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th ANNIVERSARY M@GICAL WONDERLAND TOUR!!! TROPICAL LAND」DAY2ではライブ直前に会場のある沖縄県で新型コロナウイルス等まん延防止等重点措置が適用されたことを受けて再び無観客開催となり(コール役は新田ひより/杜野まこ)、「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS LIKE4LIVE #cg_ootd」DAY2ではついに初めての観客前での披露となったものの、コロナウイルス感染防止措置として観客のコールが禁止されることに(コール役は小市眞琴/鈴木絵理)。
その上、その直後に星希成奏が急性リンパ性白血病を公表、そのまま活動休止となってしまった。
そして、時は流れて2024年6月1日。
その間にコールが解禁され、星希も一命を取りとめ復活、「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS UNIT LIVE TOUR ConnecTrip!」東京公演でついに完全体と化した💩が披露された。
星希氏はりあむらしい含みを持ったあの笑顔を見せ、ダンスというか強烈な煽りを放ち、その上で相当暴れてるように見えるのに声のほうは楽曲に合わせて多彩に変化し乱れないというアイドルの技を披露、ある意味において変わらぬ姿を見せていた。
それ以上に会場側の盛り上がりが凄まじく、焦らしに焦らされた鬱憤と、帰ってきたりあむを出迎えたい尊みが融合したオタクどもの滾る血潮が臨界点を突破。その上、元々タヒぬ程申し訳ないという想いと推しを押しまくる性質があるこの曲全てが強烈な文脈と化すバグが発生、一糸乱れぬ壮絶な怒号と轟音が響き渡る「客からCD音源以上」の核爆発を起こし、星希氏も感慨深い表情でそのコールを聞いていた。
その後に登場したのは赤崎千夏(日野茜)であった、いろんな意味で他の人では爆熱状態の会場に耐えられなかったというのが近い。実際、その次の梅沢めぐ(辻野あかり)はこの異様な空気から被曝しており、その後のMCでおずおずと「『ち』派?『こ』派?」と聞いてしまったことで大火傷を負い、富田美憂(砂塚あきら)と星希氏自身が除染作業に追われるはめになっていた。
大変エモかった一方、星希氏自身はその後のデレラジで「りあむに色をつけてはいけない」と話していた。先にもあった通り、アイドルを大事にするりあむの一番透明な部分が一番似ているのかもしれない。
余談だが、りあむすぎて気づきにくい、何なら一部演者も忘れているが、星希氏は💩と言う度にそこそこ抵抗感があり、意地と根性でやり切っている節がある。前例が色々と特殊すぎただけで、アイドルとは本来清浄な存在であり、決してグロテスクな面が前面に出るようなものではなかったはずである。
関連動画
MV
ストーリーコミュ
譜面解説動画
関連リンク
関連項目
- アイドルマスター
- アイドルマスター シンデレラガールズ
- CINDERELLA MASTER
- Claw My Heart … 早坂美玲
- あらかねの器 … 藤原肇
- お願い!シンデレラ
- タヒる
- 仕事の流儀MAD
- アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ
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