ニコニコ大百科

ガスタービンに比べれば複雑な割にパワーは出ない、
蒸気機関に比べれば(燃料の)偏食がひどすぎる、
モーターに比べれば(特に高速型は)40%で超高効率と喜ぶ程度に無駄の多い動力機関

だが…
超繊細な機構を爆発で駆動するという相反する要素に燃えるのか、
音と振動、排気の臭いに生命を感じるのか、
それともピストンの上下動が色んな意味で男の本能をくすぐるのか

とにかく人の心にまで火を入れ、動かせるのはレシプロエンジンだけなのさ

ケーニグセグがカムシャフトのないエンジンを市場に投入すると、自動車番組で報じられたぞ。

https://www.titech.ac.jp/news/2020/046821.html
スーパーリーンバーンと筒内水噴射で熱効率50%のエンジン実現へ。

V型エンジン。
話者によって定義が異なるカオスなエンジン。
クランクピンを2つのエンジンが共有していなければならないという人、クランクシャフト共有で十分という人、クランクシャフト共有すら必要なく「配置された外観がVっぽければいい」という人まで様々。
180度V型エンジンは最後の物には該当しないので余計に厄介。
クランクピン共有の定義では、2つまでのピストンがクランクピンを共有していれば良いとされる。
一見奇数配置が不可能に見えるが、実際にはクランクピンごとに2-1-2等と言った形でコネクティングロッドを接続すれば、恐らくクランクピン共有という定義上でのV型である。
なお、外観がvにならないのでバンクをずらしながら並べる事は許されないっぽい(昔はシリンダーが独立している場合が多かった時期もあり、現代ではデメリットが大きいがクランクピンごとにずらす事は一応可能である)。

狭角V型
クランクピン共有派が、2列バンクだがクランクピン共有がない物を呼び分けた物。バンク角が狭い物が多い事からこう呼ばれるが、2ストロークなら高い確率でクランクピン共有はない。恐らく2ストロークが希少になった時期からの呼び名なのだろう。たぶん。
シリンダーヘッドを2つのバンクで共有する事が必須という説もある。
当然だがクランクシャフトが2つある場合はこれに該当しない。

W/Y型6気筒エンジン……であってる?
https://en.wikipedia.org/wiki/Rumpler_Tropfenwagen

６位と１位はなんだこれは（困惑）
https://www.youtube.com/watch?v=bBrUrgNf5y8

対向ピストン機関
水平対向エンジンを、真横に並べてみよう。
次に隣り合っていない方のシリンダーを削除してみよう。
それ。
クランクシャフトが2本存在し、それぞれにつながれた向かい合うピストンが同じシリンダーを共有する形式。
理論上、これで直列だけでなく、V型等も作る事が出来る。
V型の場合クランクシャフトは3から4(2軸式の場合のみ)本。
おや?
クランクシャフト一つを共有したV型に、余ったクランクシャフトがありますねえ……

対向ピストン機関補足
シリンダー1つにつきピストン2つ、クランクシャフト2つが必要。
そしてこれで「単気筒」なので、ここから更に様々なレイアウトに変化する。
一般には直列型にされる。
が、片方のクランクシャフトだけを共有させて、V型や水平対向にしてみたりも不可能ではない。

逃げなきゃ……この界隈から……逃げなきゃ……
飯塚〇三……全部俺らのせいにされる……すべて……
自動運転で……ううぅぅうぅうぅ……

ABC Mosquito
単列星型「6」気筒エンジン……え、偶数なの!?
「点火タイミングばらつき出るから偶数の星型は上手く飛ばない」という仮説が正しいかどうかの賭けで開発された実験作。
まあ、研究としては間違ってない。

ユンカース ユモ 223
対向ピストンエンジンのクランクシャフトを共有させて、三角形の配置にすれば効率よさそうじゃね?
と思ったが三角形にするのが技術的に難しくて、諦めて四角形にしたドイツの24気筒エンジン。
1つしか生産されずソビエト連邦に接収された。

デルティック
対向ピストンエンジンのクランクシャフトを共有させて、三角形の配置にすれば効率よさそうじゃね?
というドイツが諦めた技術を本当に実用化したエンジン。
精密な設計故に整備性が悪いが、軍事用だけでなく機関車に積まれた事でも有名。9気筒と18気筒のみが生産された。

水平型エンジン
Flatと呼ばれるエンジン。よくスバルとかポルシェに付いてるアレ……ではない。それは水平対向エンジン。こっちはそれと180度V型を合わせた総称で、文字通り「内部構造が板みたいになるエンジン」の事。
良く勘違いされるので本当に注意して欲しい。

未記載が溜まってきたので一端纏めます。

W型、Y型
6気筒(Rumpler Tropfenwagen用エンジン)

星型（Radial）6気筒ベース
6気筒(ABC Mosquito)
12気筒(Curtiss H-1640 Chieftain用エンジン)現在「複列星型（Radial）」に掲載
24気筒、その他に記載されている6バンク星形配置24気筒(仮称)は恐らく、ユンカース ユモ 222の事。これはInline Radial(綺麗に並んだ星型)等と呼ばれる形式で、ウィキペディア英語版ではシリンダーヘッド以外は内部的にも星型なので4重星型と言って良い。Dobrynin VD-4Kという別種もあるので異論が出ても24気筒は消えない。

星型（Radial）9気筒ベース
36気筒(Lycoming XR-7755)

その他
Fairchild-Caminez Model 447(4バンク4気筒カムエンジン)
海外ではX型4気筒で通じるが、クランクピンではなくカムで動力を伝えるという決定的な違いがありX型とは分類しがたいエンジン。確かに見た目はX以外の何物でもないが、日本語の定義を作った人が把握していなかったので仕方ないね。

7気筒アキシャルピストンエンジン
アキシャルとはクランクシャフトに平行なエンジンという意味らしい。軸平行エンジンとでも言えば良いのだろうか。
例に挙げられた物はかなり高い確率でレシプロエンジンなのだが、困った事にアキシャルエンジンそのものはレシプロに限定されないっぽい。同義語であるバレルエンジンやZクランクエンジンも同様で、機械翻訳が間違っていなければ普通の気筒を代替する機構がある模様。

Inline
ずっと日本では直列エンジンの事と思われていたが実は違う。
元々はRadialに対するInlineであり、真っ直ぐに並んだ「バンク」を持つエンジンの総称。V型やW型、X型も全部Inline。
Radialをそのまま並べ、Inline化した物をInline-Radial等と呼ぶが、多重星型との境界は曖昧でその一種と考える人も居る。
直列エンジンの事だけを指すならStraight engineと呼ぼう。

バンク
V型のシリンダー列の事。直列なら1つ、V型や水平対向、U型なら2つ。星型エンジンは基本的に二重化してもずらすのでこの概念がないが、多バンク星型も存在する。

直列7気筒
オランダのO-21級潜水艦に採用されていた。
V型14気筒
船舶用に幾つか例があり、貨物船のSA-15に採用されていたとされる。
U型18気筒
ソビエト製エンジンに例があるとされる。DPN23/2H30かDRPN23/2H30のどっちか。
X型4気筒
Model 447とは別に、Revetec X4v1という試作エンジンが存在する。
X型12気筒
ロシアの戦車、T-14にて採用。

星型（Radial）7気筒ベース
56気筒
オーサ型ミサイル艇に採用されたインライン星型エンジン。Zvezda M504やZvezda M520であり、Zvezda M503の発展系。

その他
Звезда М507А-2Д(112気筒)
星型56気筒を元にU型やH型の如く並列化した結果、他を絶する多気筒エンジンが完成した。Десантные катера проекта 21820に採用されている。
船舶用エンジンの世界はまだまだ可能性に満ちているようだ。

斜板
2気筒
その他に2気筒斜板機関として記載。
4気筒(Taumelscheibenmotorとして確認)
WhisperGenの製品に実例があるとされる。
6気筒(Taumelscheibenmotorとして確認)
Tilkin-Motorradというオートバイに搭載されたとのこと。
14気筒(Taumelscheibenmotorとして確認)
エルスベット・エンジン博物館に収蔵された物で、航空用を目標としたが飛ばなかった。

総じて情報が少なく、その為2気筒以外は全部本当に斜板なのか不明。そもそも大体魚雷のエンジンに使うせいで残らないし、機密化されて知られないのも要因……と思ったが単に関心が薄いからだろう。
そもそも斜盤機関としてウィキペディア日本には記載されているが、斜板及びTaumelscheibenmotorと同一視すべきなのかも微妙。というのもTaumelscheibenmotorはswashplateとwobble plateを区別していないらしく、斜板はこれの訳として用いられる。
そして斜盤機関はswashplateの事と考えられ、元の文章が何語かも分からない斜板を同一視するのは危険であるからだ。

112気筒というハイパーインフレで驚いていた一方、少気筒でもやべー奴らが見つかった。日本も奇妙さでは負けてない、かも。

その他
4軸スクエア4気筒、4軸V型4気筒
クライスラーA57を日本も笑えなかった。スズキ・RS67に採用された「4軸」エンジン。1気筒辺りクランクシャフト1本って一体どんな利点があるんだ……

3軸スクエア3気筒
スズキ・RJ66に採用された物。スクエア?

英語のエンジン用語を機械翻訳便りで整理

Flat engine
水平エンジン。水平対向と180度V型の総称。

Fan engine
扇型エンジン。シリンダーを半円内に放射状に配した3バンク以上のエンジンを差す。現状単列(1バンクにつき1気筒)のもの以外に呼ばれた例は見つかってない、よってW型3気筒エンジンもこの一種。5気筒の物も製作されていたとされるが開発者は不明。

Semi-radial engine
半放射エンジン。Fan Engineと全く同じ意味。

Radial engine
放射エンジン。日本語では星型エンジンと呼ぶ。ぶっちゃけ単気筒もV型もH型も全部、クランク軸から放射状に気筒が配置されているという意味ではこれだが、対義語のAxial engineが普及しなかった為かその様な分類を本気で主張する人は居なかったらしい。
その為各気筒が均等に中心から配置されているエンジンのみを指すが、単気筒、180度V型、120度3バンクW型、90度X型は全て狭いRadialの条件を満たしており、これらをInline engine化せず多重配置するとMulti-row radial engineとなる。
現在ではこれに加え、マスターロッドとサブロッドを用いる形式でなければ星型とは認めない人も居り、これが最も狭い定義となる。それでも120度3バンクを二重化した複列星型6気筒エンジンが知られている。

Multi-row radial engine
多重放射エンジン。Multiの部分には任意の数が置かれ、Two、Twin、Four等が知られている。狭義ではInline radial enginesは含まれない。

Inline engine
並んだエンジン。広い意味ではバンクに2気筒以上を配置したエンジンの事であり、直列2気筒以上やV型3気筒以上を指す。狭義では直列、並列エンジンを指し、1990年代には既にこちらが一般的であった。

Inline radial engine
並んだ放射エンジン。Radial engineをInline engine化した物。広義のMulti-row radial engineの一種で、狭義では奇数の物のみを指す。

Star engine
星型エンジン。だが日本語の星型エンジンとは異なり広義のInline radial engineの一種。その内バンク数が偶数の物を指す。

Axial engine
平行エンジン。出力軸と平行に気筒が配置されたエンジンで通常のレシプロとは機構が大きく異なる。斜盤機関が代表的。

複数エンジン駆動
一つの装置に複数のエンジンを載せる事。「複数のエンジンで一つの回転体を動かす」事も行われており、これをU型やH型の一種と考える人も居る。とはいえ、基本的に改造ではなく搭載先で結合している為、単に複数のエンジンを積んだだけとして扱われることが殆ど。その為U型としてではなく直列型を2つと言った形で表現される事が多い。
エンジンを外すとバラバラになるならこれ。

多カムシャフトエンジン
タンデム2気筒の2軸からクライスラーA57の5軸まで存在する。
複数エンジン駆動との決定的な違いがあるとすれば、エンジンメーカーが最初から多カムシャフト駆動を前提に設計もしくは製造している事。基本的に変速機より前に動力は統合され、そこに変速機が繋げられる。
エンジンを外すとくっついたままならこれ。

扇型5気筒
初期のエンジン開発において登場した物。クライスラーA57の複列30気筒とバンク数こそ同じだが、恐らく多クランク軸構成ではない。作者不明現存不明、存在したという情報だけがネットに漂っている謎に満ちたエンジン。

並列式V型16気筒(W型16気筒、ダブルV型16気筒)
Jimenez Novia用エンジン。
並列式V型24気筒(仮称)、W型24気筒として掲載されているアリソン V-3420やDB606の派生と言える形式。ワンオフスーパーカーの為に開発されており、クランクケースが完全に一体となっている。

Mathis Vega 42
6バンク7重星型とされるが、記事全体でバンク数が6だったり7だったりと安定しない。恐らく誤植が原因だが、一体どっちが真相なのかはまるで不明。とりあえず6×7=42気筒なのは確か。

三菱24WZ-31MC
W型24気筒と言われているがバンク数や形式が一切不明。そもそもW型エンジンは種類が多く、この程度の情報だけでは同定不可能。但し、時期から考えてダブルV型かY型の可能性が高い。

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
W型64気筒としてウィキペディアに載せられているけど、これ複数エンジン駆動では?載せた先で結合されるのは搭載レイアウトの一種であり、エンジンそれ自体の分類ではないとされるのが一般的である。

纏めている途中で発見が相次いだ結果増えたので、再度纏めます。

直列（Inline、Straight）、並列（Parallel）
7気筒(O-21級潜水艦用エンジン)

V型、L型、倒立V型、180°V型(Flat、Horizontally opposed)
14気筒(SA-15用エンジン)

水平対向(Boxer、Flat、Horizontally opposed)
英語名の追加のみ

星型（Radial）5気筒ベース(Inline radial、Multi-row radial)
英語名の追加のみ

星型（Radial）6気筒ベース(Inline radial、Multi-row radial、Star)
6気筒(ABC Mosquito)
12気筒(Curtiss H-1640 Chieftain用エンジン)現在「複列星型（Radial）」に掲載
24気筒(ユンカース ユモ 222及びDobrynin VD-4K)現在「その他」に「6バンク星形配置24気筒(仮称)」として掲載

星型（Radial）7気筒ベース(Inline radial、Multi-row radial)
56気筒(Звезда М520)

星型（Radial）9気筒ベース(Inline radial、Multi-row radial)
36気筒(Lycoming XR-7755)

星型（Radial）11気筒ベース(Inline radial、Multi-row radial)
英語名の追加のみ

二重星型（Double-row cross、Twin-row radial、Two-row radial）
8気筒(Zoche ZO 02A)

エンジン未掲載の纏めNo.2

W型(Inline radial、Single-row Radial)、ブロードアロー型(Broad arrow)、Y型
6気筒(Rumpler Tropfenwagen用エンジン)
24気筒(三菱24WZ-31MC)

U型、2軸式V型、W型、タンデム2気筒、スクエア4気筒
6気筒(スルザー・LDシリーズもしくはLDAシリーズ)
18気筒(DPN23/2H30もしくはDRPN23/2H30)

X型(Cross、Inline radial、Single-row Radial)
4気筒(Revetec X4v1)
12気筒(T-14用エンジン)

デルティック、Δ
独語名称の追加のみ

並列式V型、W型
16気筒(Jimenez Novia用エンジン)
24気筒(ダイムラー・ベンツ DB 610)現在「その他」に「並列式V型24気筒(仮称)、W型24気筒」として掲載

斜板(Swashplate、Wobble plate engine)
2気筒現在「その他」に「2気筒斜板機関」として記載
4気筒(WhisperGen製スターリングエンジン)
6気筒(Tilkin-Motorrad用エンジン)
14気筒(Museum der Elsbett-Motoren収蔵)

エンジン未掲載纏めラスト。
こんなにあったんだなあ……

その他
3軸スクエア3気筒(スズキ・RJ66用エンジン)
4バンク4気筒カムエンジン(仮称)(Fairchild-Caminez Model 447)
4軸V型4気筒、4軸スクエア4気筒(スズキ・RS67用エンジン)
扇型5気筒(仮称)
7気筒アキシャルピストンエンジン
1軸式U型8気筒(仮称)(All-British Car Company製エンジン)
八重星型双子112気筒(仮称)(Звезда М507А-2Д)

まだまだ増えるぞ(白目)
3+4二重半放射7気筒(仮称)(R.E.P.製エンジン。ロベール・エスノー＝ペルトリ個人のブランド)
WW型(仮称)24気筒(Argus As 5)星型に似ているが、上下にW型を繋いでおり星型エンジンとは異なる
二重星型20気筒(アンザーニ製10+10のインライン星型)
星型8気筒(Farcot製エンジン、詳細な気筒配置不明につき分類不能)
扇型(仮称)、4気筒(MAB製航空機エンジン)、6気筒(Farcot製エンジン)

エンジン分類で重要な要素
これらにはある程度影響力の大小はあるが絶対ではなく、著者により何を重視して分類するかは変わる。

バンク数
バンクには2つの定義がある。
一つはクランクピンを共有する気筒群の事。星型エンジンにおける二重、三重の重に相当する。
もう一つは気筒の列。即ちInlineの事。ここではこちらを採用する。
直列エンジンで1つ、V型エンジンや水平対向エンジンで2つ。
原則として星型エンジンは気筒数=バンク数であるが、インライン星型のみ例外となっている。
エンジンの外観を決定する重要な要素である。

バンク配置
バンク数の次に重要なのがバンクの配置。
水平線より上に配置する正立……とでも言うべき配置や、水平配置、そして上下逆の倒立が代表的だがこれらはあまり重要ではないだろう。
寧ろ多バンクエンジンにおいて重要で、2バンクなら180度でFlat、それ以外はV型。平行だとUに分類される。
3バンク以上だと各バンクが180度以内に収まるならFan、隣り合うバンク間の角度が概ね等しいなら星型と呼ばれる。
中でも3バンクはFan意外にW、180度以上ならYとも呼ばれ、デルティックのΔという物もある。
4バンクではFlatを二段にしたH、放射状にしたX(角が等しい必要はない)、180度以内に納めたWがある。

クランクシャフト数
現代のエンジンではクランクシャフトが一本なのが当然と思えるが(ブガッティ製W型に2軸説があるぐらい)、少数ながら複数クランクシャフトのエンジンも存在しており、歴史を遡るとかなり多い。
一般的なU型で2つ、最大でクライスラーA57の5つが知られている。

クランクピン
エンジンにはピストンとクランクシャフトを繋げるコンロッドという部品があり、このコンロッドを動かす為にクランクシャフトの一部がズレている。
このズレた部分をクランクピンと呼ぶ。
多バンクエンジンにおいてクランクピン共有は重要な要素とされ、クランクピンを複数のコンロッドで共有していなければV型やX型ではないとする分類もある。

マスターコンロッドとスレーブコンロッド
星型エンジンではコンロッドに別のコンロッドを繋げる事で、クランクピンを短くするのが一般的である。
同じバンク配置でも、クランクピンを共有しない、共有する、マスターコンロッドとスレーブコンロッドを使うという方法で分かれており、それで分類を変える人も居る。
実際、マスターコンロッドとスレーブコンロッドを利用した合計180°以下の3バンクのエンジンに対し、星型エンジンを変形させたような物として異物と捉える人も居る。

クランクピン位相
現在の定義における水平対向エンジンは2気筒毎に1組とし、それが180°ズレた位相のクランクピンに繋がっていなければならない、