ニコニコ大百科

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なんだかんだで剛腕が一人いないと日本のアニメや映画には大資本がつかないのは、昔も今も一緒な気がします。
この人のおかげでものすごい作品が作れたというのも、また事実かもしれません。
アウトローに片足か両足突っ込んだような、壮絶な人ではあったのですが。

今のアニメ業界にこういう人っていないな
暴走迷走もするけど圧倒的な発想と行動力でひたすら目指したものに突き進む凄腕プロデューサー

「超弩級要塞マクロス」を「弩の字が難しいから」と言って
「超時空要塞マクロス」
にさせたのはこの人説があったはずなのだが　ソースが不明。

　ちなみに超「ドレッドノート」級の訳なので「超ド級要塞」の方が正しい。

>>2
ジブリの鈴木プロデューサーは結構似てるんじゃない？
同じく芸能系のプロデューサーを経験してるが故の作品の売り込みのうまさと、目指した物に向かって製作現場とひたすら激論を戦わせるスタンスはかなり西崎さんに近いと思う。

会議で人を集めて、意見を求めたり伝えるのが好きだったみたいね。
ヤマトの第一作では、毎週最低でも一回は必ず制作スタッフを集めて会議を開いていたらしい。
ガミラス人の肌の色を途中で変更したのも、この会議での案から決定されたこと。
スタッフが会議に呼びつけられたおかげで、作画やらに割ける製作時間がなくなって、だんだんスケジュール管理が破綻していったとか。

リアルデスラー

>>5
でもグループワークでその辺の意思疎通はむちゃくちゃ重要なんだよなあ・・・
スタッフ会議に時間割いたらスケジュール破綻させざるをえないって、業界としてどうなのと思う。

>>7
そこらへんは金子隆一（SFライター、故人）がインタビューで語ってたっけね
「グループワークで意思疎通を図る」んじゃなく、本当に「会議で人を集めて意見を伝える」のが好きだった様子
「ヤマト」で見出され「ブルーノア」でメインスタッフになるはずだった安彦良和がとうとうブルーノアの制作準備中に西崎の制作指揮にキレてサンライズのとある企画に移ってしまった
「そんな制作日数もコストもかかるようなカット切っていいのか？」と安彦が動画屋として疑問に思うことも「そんなもんなんとでもなる、やったれやったれ」でどんどんGoサイン出してしまうもんだから
何作っても最後の方になると現場から破綻していくという……

ただ、アニメをヤングアダルト層に向けて作るというコロンブスの卵的な発想を産みだし、それを口八丁手八丁で実際の製作にこぎつけて商業的にも成功させたというのはやっぱり偉大な功績なのよね

http://www.excite.co.jp/News/anime_hobby/20151104/Otapol_201511_etc.html
関わりたくないクズだけど、プロデューサーとしての功績や
アニメに対する愛はないが成功させようとする情熱は本物だし業界にこういう人間も時には必要なんだろうな
人間性は褒められたものじゃないが

>>4
確かに功罪だけ見るなら鈴木Pが近いかも

鈴木敏夫とは全く異質だな

鈴木敏夫は編集者出身だけあって、宮崎駿に高畑勲、押井守（天使のたまご）となんだかんだと作家を立てている

西崎はプロデューサーである自らが完全に主導権を握るタイプで、ハリウッドのプロデューサーシステムを踏襲していて、作家主義では全然ない

世を去る直前のインタでも、自分というものを相当前面に出したがる人だってのは見て取れました
いきなり「僕にとってはヤマトは西崎であり西崎はヤマトなんです」って

西崎が会議を開きたがっていたのは、他人からいい意見を引き出すのもあるけど、「個人が考えたアイディア」を「みんなで考えたアイディア」にさせるためでもあった。誰か一人が思いついたアイディアをそのまま使うと、あとで揉めた時に、その人が「『宇宙戦艦ヤマト』は俺が考えた」と言い出すのを避ける狙いがあったと。
松本零士がヤマトの第三艦橋のアイディアを西崎に提案したら、会議開こうと言って、何十人もいる会議で、細かい微修正を加えて決定になったそうだ。
実際、松本が「ヤマトの原作を自分だ」と主張して、獄中にいる西崎相手に裁判を起こした時も、判決で西崎を原作者と認定されたわけだが。まぁ、こういうことにも関しても、西崎は強かだったね。

ソースが思い出せないが
うろつき童子の性描写を巡って
倫理委の連中に脅しをかけて、ほぼモザイクなしで販売させた話は
真偽はともかく、この人らしいと思った

仕掛け屋としての黒さと辣腕は、むしろアントニオ猪木のソレに近いかも
あっちは更にカリスマ増々で、それこそ松本御大と喧嘩別れした次の瞬間、
もう別の企画でニコニコ握手してるみたいな荒業っぷりだがｗ

そうなんですよ。アニメという手段を用いていますが「山師」ですよね

>>13
その一方で「ヤマトよ永遠に」で、制作スタッフが森雪とアルフォンのベッドシーンを入れようとしたら「何考えてるんだ！」と怒ってやめさせたとか。
西崎の中では、雪が古代以外のキャラと性関係を持つことは許せなかったようだ。
その名残かなんかで、当時のアニメ雑誌に雪とアルフォンのラブシーンのカットが載ってた。「スタッフが悪ノリして描いた」とのコメントも添えられて。

>>9
とても面白くて、何度も読み返した。
特に印象に残っているのが安彦良和氏の
「世間的にはアニメなんか隅っこ産業で、恥ずかしながらやるもんだと思っていたからね。でも西崎さんを見て、いい大人が本気でやってもいいんだと思わされた。真剣にアニメに取り組んでもいいんだとね」

安彦氏も富野氏も、凝り性ゆえに羞恥心が人一倍強いと思う。
西崎氏の傍若無人で傲慢・恥知らず・自己中心的な情熱が、安彦氏や富野氏の羞恥心を消し去り、
西崎氏への反発・嫉妬・対抗心がその後の飛躍の大いなる原動力になったとしたら、
西崎氏の善悪定かならぬ、あの野蛮で不逞で一途な情熱が、業界には必要だったのだと思う。

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その名前でこの記事を汚すのは不愉快ですらある。

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今のヤマトの感じ見たらキレそう

「メーテルリンクの青い鳥」作った経緯も気になるところ。
メーテルリンクは第2次大戦時にドイツと同盟国だった日本に映像権渡さないように遺言残したのをアニメ化しちゃうんだから。

剛腕だけど、ほめられる人ではないね。
今もこの手のヤクザがいるのだろうか。

オフィス・アカデミーで美女秘書を囲ってハーレム作ってたり、東京ムービーにリムジンで乗り付けてヤマトに大塚康生を参加させようと億単位でヘッドハンティングしてきたりと良くも悪くもヤクザ気質のプロデューサー

ただこの人が居なければヤマトも生まれなかったであろうという

うろつき童子の作者曰く
「銃で気に入らない人を脅した」そうな
ガチのヤクザだｗ

逮捕歴あるのかよ…
没後にこうも色んなエピソードが流れて着弾したがホント酷え
当時知らなかったとはいえ関わってしまったアニメ会の方たちは泣くしかないな

手塚治虫は富野監督と西崎Pが大嫌いだったそうな。
そりゃあハゲにはトリトンを勝手に改変されるし、西崎にはトリトンの版権をぶん取られたわけだから手塚先生が怒るのも仕方ないよなあ…。

なお、そのハゲもヤマトで西崎Pと喧嘩別れした模様。

「古き良き時代の名プロデューサー」みたいに持ち上げる人もいるけど、
実際は当時の緩々だった権利意識を最大限悪用した外道だし
持ち上げてる人は人の上に立つ仕事は向かないだろうな。

「宇宙戦艦ヤマトをつくった男　西崎義展の狂気」
を読めば、西崎義展と言う人間のとんでもなさがわかる

毀誉褒貶さまざまあるが、この人がこだわったからヤマトの音楽があそこまで凄くなったのもまた事実。