『ヤマトよ永遠に』とは、アニメブームの火付け役となったと言われる『宇宙戦艦ヤマト』の1980年公開の劇場用映画第3弾である。
当作品はテレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト2』の放映終了後にテレビ放映された、テレフューチャー単発作品『宇宙戦艦ヤマト新たなる旅立ち』の続編である。今作の続編として『宇宙戦艦ヤマトⅢ』がある。
概要
『新たなる旅立ち』から1年後、巨大な物体が地球に向けて飛来してくるところから物語は始まる。
地球の防衛網を突破して地上に降り立ったのは地球の人類全てを滅ぼす威力を秘めた重核子爆弾だった。そしてほぼ同時期に地球防衛軍の無人艦隊は謎の黒色艦隊に撃破され、そのコントロール施設も破壊され、地球は降下してきた敵兵団に占領されてしまう。
古代進元戦闘班長以下、旧ヤマト乗組員は初代艦長沖田十三の眠る英雄の丘に集合し、そこで相原義一元通信班長の持つ通信機でイカルス小惑星の真田士郎元技師長と連絡をとり、大統領専用機を使いイカルスに向かうが、その途中、銃撃を受け負傷した森雪元生活班長は地球に残る事となる。イカルスに到着した古代達を真田士郎と改造強化されたヤマトとコスモタイガー隊隊長であった加藤三郎の弟、加藤四郎[1]、それに真田の17歳の姪、真田澪と新艦長の山南[2]であった。
地球に向かうつもりの古代らに地球防衛軍長官・藤堂から重核子爆弾の起爆装置のある敵の本星へ向かうよう依頼される。ヤマトは敵の追跡を振り切り、敵・暗黒星団帝国の本星を目指す…。
真田の姪、真田澪ことサーシャ[3]は古代の兄、古代守と惑星ガミラスと二重連星を成す惑星イスカンダルと運命を共にしたイスカンダル最後の女王、故スターシアの一粒種であった。[4]
前作での「古代!私を撃て!」の名言を残したデスラー総統が、お昼のメロドラマの様にスターシアに想いを寄せていたのが発覚した様に、本作品でも、地球に残る森雪と占領軍の敵役、美青年将校アルフォン少尉との古風なよろめきドラマ風な展開があったり、サーシャに「おじさまっ♥!」と呼ばれて、迷惑そうでも、実はまんざらでも無さそうな古代進の姿が見られる。 [5]
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関連項目
脚注
- *加藤四郎は兄の加藤三郎にそっくりであるが、眉毛が兄の細めのゲジゲジ眉異なり普通の眉毛という、微妙に細かな描き分けがされていた。
- *姓・苗字の設定はあっても名の設定はない。
- *原作者の一人、松本零士がサーシャとは、スラヴ民族男性名と聴いて失望した逸話があるが、スラヴ民族女性名にもサーシャがある。
- *『新たなる旅立ち』で赤ん坊だった彼女がたった1年で地球人年齢17歳程に成長したのは母スターシアのイスカンダル人としての血筋故と言う、『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズの暦年齢三歳児高校生長門有希も吃驚の、無理矢理な設定であった。キャラクターデザインもヤマト乗組員の中では少し雰囲気の違った物が与えられていたが、スターシアの妹サーシャが森雪と瓜二つで、スターシアが森雪を妹と間違えると言うエピソードがあった様に、『森雪との外見上のキャラ被り』を配慮しての事であろう。[要出典]
- *年上のミドルティーンアイドル歌手を応援する当のアイドル本人より年下の少年達ファン達がロリコン呼ばわりされた時代である。肉体的精神的年齢が17歳相当であっても未成年は未成年で暦年齢的には幼児のサーシャから慕われた古代進も、少女クラリスから「おじさまっ!」と慕われた『カリオストロの城』のルパン三世同様、『ロリコン疑惑』を大いに掛けられた。
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