たこやきマントマンとは (タコヤキマントマンとは) [単語記事]

たこやきマントマンとは、絵本作品、またはそれを原作とするアニメのことである。原作は高田ひろお・作／中村泰敏・絵。

アニメ版

いのちかけます正義のまんまる！
たこやきマントマン！

概要

1998年～1999年に放映された、児童向けアニメ作品。
地球ののどかで平和な田舎のたんぽぽ村で起こる事件を、正義のヒーロー5人組たこやきマントマンが解決するという王道ストーリー。
最初から最後まで明るく、毒っ気を感じられない。シナリオも簡潔であるため、子供と一緒に観て楽しめるアニメである。

なお、シリーズ構成と脚本のほとんどをシュール・ナンセンスな作風で知られる鬼才・浦沢義雄が担当している。この記事のために筆者が改めてアニメの初期数話を確認したところ、セリフ回しの所々に浦沢節が確認されたものの、シナリオの超展開は見受けられなかった。もしもこのアニメの視聴者で展開に違和感を感じたことのある場合は当記事の掲示板までご一報ください。

登場人物

たこやきマントマン

たこ焼き神様によって生み出された、たこ焼き頭の5人組。
コンビネーションを駆使した多彩な技を持ち、個人でも強力な技を持っている。7話以降はたこやきのおじさんからもらったソースレーザーも使って戦う。
たんぽぽ村の平和のために日夜活動している。平和なときや休むときはたこ焼きのサイズと姿になって、たこ焼き機の中に納まっている。登場時の決め台詞は「命懸けます正義のまんまる！たこやきマントマン！」、悪い奴を倒したときの決め台詞は「悪い奴らをぱっきゅんこ！」。決めポーズはちょっと激走戦隊カーレンジャーっぽい。

たこやきマントマンレッド（声：雪野五月）
紅ショウガを多く入れて生まれた、たこやきマントマンのリーダー。リーダーシップにあふれた、頼れるリーダー。
得意技はベルトのバックルから発射する「紅しょうがクラッシュ」。ソースレーザーのアタッチメント技は「紅しょうがあつあつブラスター」
たこやきマントマンブルー（声：山口勝平）
青のりを多くかけて生まれた。青のりって名前は青だけど実際は緑色なんじゃ…。泣き虫だがメンバー一番の勉強家。
得意技はベルトのバックルから発射する「青のりバスター」。ソースレーザーのアタッチメント技は「あおのりどっかんバズーカ」。
たこやきマントマングリーン（声：水田わさび）
長ねぎを多く入れて生まれた。関西弁でしゃべる。
得意技は長ねぎを紐状のもので結んだ「長ねぎヌンチャク」。ソースレーザーのアタッチメント技は「長ねぎびりびりキャッチャー」。
たこやきマントマンイエロー（声：みぎわ通）
天かすを多く入れて生まれた。歯をむき出しにした笑顔がトレードマーク。
得意技はベルトのバックルから発射する「てんかすビーム」。ソースレーザーのアタッチメント技は「あげだまボヨヨンハンマー」。
たこやきマントマンピンク（声：那須めぐみ）
おかかを多くかけて生まれた。紅一点で、女の子らしいことをするのが大好き。
得意技はベルトのバックルから発射する「おかかフラッシュ」。ソースレーザーのアタッチメント技は「おかかスパッドブレードウィンクぎり」。
たこやきのおばちゃん（声：谷育子）
田舎のたんぽぽ村でたこ焼きを売り続ける、おばちゃん体形のおばちゃん。たこ焼き一筋で生きてきた。
たこ焼きを作る腕前は非常に高く、評判は宇宙まで届くほど。
たこ焼きの神様に祈りをささげたところ、たこ焼きマントマンが誕生した。
本名はヨーコというらしい。ユーコという双子の妹がいるが、姉の立派さに反比例し妹は全財産を競馬で使い果たすとんでもないクズである。子供向けアニメとはなんだったのか。
たこやきのおじさん
 おばちゃんの師匠。新開発のたこ焼きソースを全国のたこ焼き屋に配って旅をしている。
たこやきマントマンの攻撃を古いと断じ、彼らに新兵器・たこやきレーザーを与えた。

宇宙の人々

バオバオ大王（声：小林清志）
宇宙征服を企む、自称地獄のクソ坊主。
宇宙征服の前にたこ焼きを食べて腹ごしらえをしようと地球に飛来し、たこ焼きのおばちゃんの店のたこ焼きを無銭飲食しようとするも、たこやきマントマンに阻止される。
以降、宇宙船で地球の近くに滞在しつつ、たこ焼きを狙っておばちゃんの店に何度も姿を現す。
特技は「ゴモットモお経」。人間等への恨みを持つ無機物をそそのかす呪文のようなもので、それを聞いた無機物が怪獣化し、人間を襲い始める。
点点（てんてん）（声：間宮くるみ）
バオバオ大王の弟子の茶坊主ロボット。大王と共に宇宙船に住んでいる。
大王の命令には忠実…と思いきや、大王に黙って地球へたこ焼きを食べに行ったりもする。
大王にこき使わている節があり、誤ってゴモットモお経を浴びた際には逆に大王をこき使った。
パトラ（声：渡辺美佐）
宇宙魔女。
縁日星の住人達
毎日がお祭りの星に住む人たち。騒ぎ過ぎたために、迷惑に思った周囲の星から罵声が飛んできて、挙句に家具なども飛んできた。家具投げちゃお！投げられた中にあった雑誌でたこ焼きのおばちゃんのことを知り、縁日星へスカウトすべく定期的にエージェントを送り続ける。リーダーはヤキソバジュウジュウマン（声：小形満）。

たんぽぽ村の住人達

お姫様（声：鈴木砂織）
お城に住む、たんぽぽ村のお姫様。とてもワガママなのだが、それについては自分でも自覚がある。
お城に一緒に住んでいる大臣と乳母に全幅の信頼を置いているが、彼らが城を乗っ取ろうとしていることには気が付いていない。
大臣（声：田原アルノ）、乳母（堀越真己）
お城に住んでいる、お姫様の世話係。実は二人で城を乗っ取ろうとしている。
ユキオ君（声：鈴木砂織）
魚の男の子…というか半魚人？両親と一緒に陸の家に住んでいる。
元々は海に住んでいたが、そのころにオオダコにいじめられたため、タコが大の苦手になった。
たこ焼きも苦手なのだが、たこやきマントマンの活躍を見て以降、タコ嫌いを克服しようと頑張るようになる。
ユキオ君のパパ（声：小形満）とママ（声：鈴木砂織）
ユキオ君と一緒に住んでいる、魚。…半魚人じゃないの？
パパはドジョウのような髭を生やし、ママは唇が厚い。
たこ焼きのおばちゃんからは「魚の奥さん」と呼ばれ、電話には「はい、魚です」と答える。魚は苗字なのだろうか？