アンルシアとは、「ドラゴンクエストX」に登場するキャラクターである。
![]() |
この項目は、ドラゴンクエストXのレンダーシアストーリーのネタバレを含んでいます。 シナリオ未クリアの方はご注意ください。 |
レンダーシア大陸の北端に位置する国「グランゼドーラ王国」が誇る勇者姫で、カールのかかった金髪と立派なおでこ、口元のホクロが特徴の少女。
盟友として彼女の助けとなることこそが、冥王ネルゲルを倒した主人公(ドラゴンクエストX)に与えられた使命である。
なお、ドラゴンクエストX 2ndパッケージ「眠れる勇者と導きの盟友」のレンダーシアストーリー第1章において、この名前で呼ばれる人物は2名存在している。この項目では、そのふたりをそれぞれ「アンルシア姫」「勇者姫アンルシア」と呼称し、分けて説明する。
グランゼドーラ王国に君臨する「アンルシア」。
常に自信に満ち溢れた表情を浮かべており、紫色を基調とした服装と銀のカチューシャに身を包み、腰からは美しい意匠の剣をさげている。キャッチコピーは「紫電なる復讐者」。[1]
いまだ勇者としては覚醒していないが、「必ず覚醒してみせる」と宣言する。自分と瓜二つの姿をしている記憶喪失の少女・ミシュアに対しては、最初は不審に思いつつも、勇者へと覚醒する鍵になると確信し、城への滞在を許可している。
その正体は、大魔王マデサゴーラが創りだした"勇者のレプリカ"。とある目的のため、勇者の力を手に入れることが彼女に与えられた使命だった。その遂行のためには非道な手段をもいとわず、王国の暗部では、人体実験などで多数の人間が命を落としていた。
ミシュアこそが勇者の力を手に入れるための鍵だという確認を深めたアンルシア姫は、ミシュアを幽閉し、人体実験を行おうとする。
「ミシュア」という仮の名前で呼ばれていた記憶喪失の少女。その正体はグランゼドーラ王国の姫である"本物の勇者"。キャッチコピーは「純潔のバトルプリンセス」。[2]
その表情は凛として美しく、白と赤を基調とした服装と銀のカチューシャに身を包み、腰からはアンルシア姫と同じ意匠の剣をさげている。
本作における勇者は、アストルティアへ魔界から魔王が侵入すると、それに呼応して人間の中から勇者が誕生する仕組みとなっており、勇者姫アンルシアもまた、大魔王マデサゴーラがアストルティアへと侵攻を開始すると同時に生を受けた運命の子であった。しかし、彼女は両親から自分が勇者であるということを知らされずに育てられ、影武者である兄・トーマが勇者であると教えられてきた。自身の秘密を知ったのは、魔元帥ゼルドラド率いる魔王軍の襲撃時であったが、その際、トーマは魔元帥ゼルドラドの凶刃からアンルシアをかばって戦死してしまう。
兄を守れなかった自身に対し、深い絶望と自責の念に襲われたアンルシアは、悲しみのあまり自らの記憶を無意識のうちに封印してしまう。落ち延びた先のメルサンディ村にかくまわれた彼女は、記憶喪失の少女「ミシュア」としてしばらくの時間を過ごすこととなる。
そしてその後、彼女はメルサンディ村を訪れた主人公と邂逅を果たす。さらに英雄ザンクローネの言葉により記憶の一部が呼び起こされ、それを頼りにグランゼドーラへの帰路を辿りはじめる。
グランゼドーラへたどり着いた彼女は自分そっくりの姿をした"アンルシア姫"と相まみえ、彼女の野望のために囚われの身となってしまう。だが謎の男クロウズの助力や、主人公の導きを経て、記憶を取り戻すことに成功。自らの弱さを捨て、ついに勇者として覚醒する。
偽物のアンルシアは、勇者として覚醒したアンルシアの力を奪おうとするものの、失敗。やむなく「創世の邪洞」へと主人公たちを誘い出す。
創世の邪洞の最奥部で待ち受ける彼女は、そこで"創世の魔力"と呼ばれる強大な力をその身に取り込み、変身。「魔勇者アンルシア」という魔物の姿となって襲いかかってくる。
|
||
|
人間の体型こそ維持しているものの、その容姿は爬虫類と昆虫を掛け合わせたようなものへと変容している。手には、ドクロの意匠をあしらった禍々しい剣を持つ。
この魔勇者アンルシアとの戦いが、レンダーシアストーリー第1章のラストバトルとなる(続く第2章以降については、それぞれの節目でラストバトルが存在する)。
魔勇者アンルシアが使用する数々の攻撃の中で、第2形態から使用する「創世の魔力」という設置型の技がとりわけ強力であり、この技から逃げられるか否かで難易度が大幅に変化する。第一章のシナリオ実装後しばらくは、サポート仲間がこの技から逃げないAIパターンとなっていたため、ソロプレイヤーたちからはもっぱら「運ゲー」と呼ばれるほどの高難易度と化していた。現在は、サポート仲間のAIが改良され、設置型の技から距離を取るようになったため、難易度が緩和されている。
第1形態では、体表である甲殻が緑色をした状態となっている。この第1形態との戦闘中に流れるBGMは、通常のボス戦と同じ「渾身の力を込めて」。
手にした剣による単体への斬撃と、対象の周囲に雷の矢を降らせる呪文「ジゴデイン」で攻撃してくる。特にジゴデインは300近くのダメージをくらうため、アクセサリー「ビーナスのなみだ」や料理「ストームタルト」などで雷耐性を強めたり、「魔結界」などで魔法耐性を強めるのが有効。
一方で、この形態の攻撃は単調であるため、対策がしっかりとできていればそれほど手強い相手ではない。…というよりも、ここで苦戦すようであれば第2形態以降相手の勝利は難しい。
主人公に傷を負わされ、パワーアップした第2形態。緑色だった甲殻が金色に変化している。この第2形態との戦闘中に流れるBGMは、ドラゴンクエスト6の通常ボス戦「魔物出現」。
ここから勇者姫アンルシアが参戦する。彼女はLv20でHP480、MP400、耐性も万全という恐るべき性能を誇る。パーティーの誰かが死ぬと積極的にザオリクを唱えてくれるため非常に頼りになるが、後述の第3形態戦での役割を考えると、彼女の回復・蘇生に頼った戦い方をするのは得策ではない。
第2形態の魔勇者アンルシアは、第1形態と比べHPが格段に増えており、長期戦になる可能性が高い。攻撃方法も第1形態のものに加え、主人公たちにかかっている良い効果を打ち消す「いてつくはどう」と、設置型の技「創世の魔力」を新たに使ってくる。「創世の魔力」は、地面に魔法陣を3つ敷き、一定時間後、その上に乗っている者全員へ300超のダメージを与えてくる大技である。サポート仲間のAIパターンが改良された現在では、サポート仲間も魔方陣から距離を取るようになっているが、設置された3つの魔方陣の配列によっては、脱出が間に合わず直撃してしまう場合もあるため、油断は禁物である。
なお、前述の魔結界など、主人公たちに強化効果が付与されていると、魔勇者アンルシアは頻繁にいてつくはどうを使用してくるため、ジゴデインと創世の魔力の使用頻度を下げるために、わざといてつくはどうを使わせるという戦法も有効となっている。
主人公たちと勇者姫アンルシアによって倒された魔勇者アンルシアが、「闇のころも」を身にまとって復活した姿。この第3形態との戦闘中に流れるBGMは、ドラゴンクエスト5の通常ボス戦「不死身の敵に挑む」。
攻撃手段は第2形態と同じだが、この「闇のころも」をまとっている状態だと、魔勇者アンルシアの繰り出す全ての攻撃のダメージが2倍となり、逆にこちらから与えるダメージは10分の1にカットされてしまう。
当然このままでは勝負にならないが、アンルシアが「勇者の光」という技を使用し、闇のころもを解除してくれる。闇のころもが解除された魔勇者アンルシアは一定時間行動停止状態となり、こちらが与えるダメージが四倍に跳ね上がる。ただし、勇者の光が発動するまでには10秒程度のタメ時間を必要とするため注意。
つまり、第3形態の戦いは、
…というサイクルを繰り返す構成となる。
なお、勇者姫アンルシアは仲間の蘇生を優先するため、パーティーメンバーがひとりでも死んでいると、勇者の光を使わずザオリクを唱え始める。この状態になると、「闇のころもが解除されず、強化されたジゴデインと創世の魔力でパーティーメンバー死亡」→「勇者姫アンルシアが仲間の蘇生を優先するため、闇のころもが解除されない」→「闇のころもが解除されず…」という悪循環に陥るため、プレイヤーは最優先で仲間の蘇生を行う必要がある。
この形態でも、第2形態戦と同様、いてつくはどうをわざと使わせる戦法が有効である。勇者の光発動までの時間稼ぎとして、余裕があれば「魔結界」「バイキルト」などを使用しておきたい。
この第3形態を倒すことで戦闘は終了となる。魔勇者アンルシアは、レンダーシアに関する秘密を主人公たちに明かした後、光となって消滅する。
この章では、勇者姫アンルシアはグランゼドーラ城でお留守番となるため主だった活躍はない。
そのかわり、ストーリーの進捗に合わせてアンルシアの会話内容が変化するため、定期的に彼女へ話しかけると面白い。
レンダーシアストーリーの第3章中盤、兄トーマの仇を討つべく魔元帥ゼルドラドに戦いを挑んだアンルシアだったが、力及ばす、守護すべき拠点のひとつをみすみす落とされてしまう。魔元帥ゼルドラド、ひいては大魔王マデサゴーラに対抗しうる力をつけるため、賢者ルシェンダが修行の場として「王家の迷宮」の封印を解いた。
現世と霊界の狭間に位置するとされるこの迷宮は、勇者姫アンルシアと主人公、そして主人公の連れる仲間モンスターを含めた計3名のみで挑戦できるプライベートダンジョンである。
この迷宮での戦闘で得た経験値によって、アンルシアをレベルアップさせることが可能となる。レベルアップ時に割り振ることのできるスキルラインも専用のものが五種類用意されており、いずれも強力な性能を誇る。バージョン2.4時点でのアンルシアのレベル上限は「60」。
なお、この章にて、勇者姫アンルシアは魔元帥ゼルドラドの配下である四魔将たちに「ぺったんこ」や「デコっぱち」などと呼ばれひそかに傷ついたりしている。かわいい。
ドラゴンクエストXの冒険者向けサイト「目覚めし冒険者の広場」内のショップ、「DQXショップ
」コーナーでアンルシアの コスプレ おめかし用の衣装を購入することができる。ラバースーツやバニードレスなど、お色気系のコスチュームも存在しているが、これはディレクターであるりっきーの趣味であるとのこと。シナリオ進行に応じて選択できるようになる衣装もいくつか存在する。
なお、購入したおめかし衣装は、前述の「王家の迷宮」にて着せ替えを行う。
貴婦人のドレスラバースーツおしゃれな水着バニードレス |
ミラクルドレスサンタドレス勇者姫のよろい |
前述のようにミシュア、勇者姫アンルシア、魔勇者アンルシアと同じ顔のバリエーションが多いキャラであるが、Ver.5では更に勇者姫アンルシア(修行後)、クマリス、滅びの剣アンルシア、守りの盾アンルシアといったキャラ、形態も増えている。そろそろどこぞの騎士王のような様相も呈してきているが…
2015年6月ごろ、「ミシュア(勇者姫アンルシア)」が某アイドルに似ている、と同ファンの一部にて話題となり、その話題がメディア「R25」上でもこの紹介される運びとなった。
→出来事の詳細は記事「ミシュア」に記載があるため、そちらを参照されたい。
掲示板
114ななしのよっしん
2022/12/19(月) 15:41:10 ID: 6kRjgvhfWG
「その人が初めて見た時の姿準拠って事じゃないとおかしいかなぁ?」シーンがちょいちょいあるだけで明言はされてないはず、多分…
115ななしのよっしん
2023/03/06(月) 07:34:49 ID: 7dXx8Bz3o0
ミシュアから覚醒の時はカッコよかったのに、以降は何かにつけて盟友盟友のメンヘラに成り下がった印象だな。
バージョン5とか、プレイヤーが頻繁にグランゼドーラ行ってても「盟友が探してもいなかったからー」とか言われたらハァ?だろ。その盟友に何も言わず勝手に修行に出ておいてこっちの都合は全部無視?魔界から戻る時は絶対にエテーネを通るんだからシンイが知らないなんてあり得ないし、シナリオの都合にしたって違和感が強過ぎる。
ドラクエで勇者が好きになれないとか悲しいわ。
116ななしのよっしん
2023/03/08(水) 23:50:07 ID: 6kRjgvhfWG
主人公はヴァレリアにやられて以降、音信不通で魔界から帰ってきてない(アスバルを探しに来たとき以外)って設定だもの
プレイヤーが好き勝手動けるのはゲーム的事情でしかない
急上昇ワード改
最終更新:2023/03/24(金) 22:00
最終更新:2023/03/24(金) 22:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。