22歳のトールマンの青年。黒い巻き毛と青い眼、褐色肌を持つ美形。
黄金城のダンジョンの踏破を目指す若手パーティーのリーダーである。
ダンジョン浅層を探索中、倒したゾンビが持っていた宝箱に潜んでいた宝虫により全滅。通りがかった死体回収屋により蘇生された後、空になった宝箱を見て何者かによって宝を奪うために襲われたと誤解した一行は犯人を捕まえるために深層へ向かう。その後魚人の群れの前に再び全滅するなどしながら、残された証拠から宝を奪ったのは大手パーティーである、本作の主人公ライオス率いるトーデン兄妹のパーティーであると推測(実際にはライオス達はカブルー達が全滅している所に通りがかった際に宝虫を見つけて調理して食べ、混ざっていた本物の宝は誤って捨てただけである)し、偶然通りがかったライオスのかつての仲間であるシュローのパーティーと行動を共にすることとなる。
その後ライオス一行と遭遇し、宝泥棒の誤解は晴れるも彼の妹ファリンの蘇生の秘密を知ることとなる。体勢の立て直しと当局への事態の報告のために地上へ戻るが、そこでエルフの調査隊「カナリア」が迷宮の制圧のために島に上陸してきたことを知る。彼らの被害を厭わぬ手法を嫌うカブルーは迷宮の封鎖を試みるも失敗。結果的にカナリアと迷宮の主である狂乱の魔術師との戦闘に巻き込まれ深層に転落。一緒に落ちたカナリア隊長ミスルンと共にライオスを追って迷宮を探索することとなる。
迷宮の最奥でカブルーとミスルン達はライオス一行に追いつくが、彼らは既に狂乱の魔術師シスルを倒して悪魔の力を手中に収めた後であり、一行の魔術師マルシルが迷宮の主になることを許してしまう。しかしカブルーはマルシルに従おうとするライオスの説得に成功し、最終的にライオスが悪魔を倒すこととなる。
人間観察が趣味。仲間に「気持ち悪い」と言われる程に他人の顔や名前、為人を覚えており、
他者とのコミュニケーションや交渉能力も優れているだけでなく、仲間から「人の懐に入るためならなんでもする男」と称されるように他人に取り入ることに懸ける情熱も並々ならぬものがあり、後述するように大の魔物嫌いにもかかわらずライオスに取り入るために魔物食を好意的に装いながら口にするなどしている。
そのためパーティーメンバーから深く信頼されているだけでなく顔も広く島の有力者とも面識がある。
また、対人戦闘能力も優れており、瞬時に急所を突いて敵を無力化する戦法を得意とする。単なる人間好きなのではなく悪人を容赦なく切り捨てる冷酷さも併せ持つ。
照明や水上歩行、治癒といった簡単な魔法も習得している。
反面、見るのも嫌な程の極度の魔物嫌いであり、魔物の根絶を目標に掲げてはいるが個々の能力の優れたパーティーを率いているにもかかわらず魔物知識の不足から頻繁に全滅してしまっている。
西方大陸の良家に生まれる。母親はカブルーの眼の色が親族の誰にも似ていなかったために不倫を疑われて母子ともに家を追い出され、迷宮の街であるウタヤの飲食店で働きながら女手一つでカブルーを育てる。
7歳の時に迷宮の膨張によってウタヤが滅んだ際に母を亡くして孤児となり、当時のカナリア隊の副長ミルシリルに引き取られ、彼女から剣術や学問を学ぶ。
その後ウタヤの悲劇が繰り返されるのを防ぐためにカナリア隊への入隊を望むが人種の壁に阻まれ断念し、代わりに冒険者として迷宮を封印することを志し、19歳で黄金城の迷宮がある島に上陸。20歳で自分のパーティーを組織する。
22歳で迷宮の崩壊に遭遇する。その後は黄金郷の住民や他の冒険者たちと共にライオスを黄金城の新たな王に推し立て、その片腕として政治を補佐している。
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108 ななしのよっしん
2024/05/17(金) 23:54:44 ID: BT3wurkd8s
半自動で他人が望む反応を完璧に演じられる男が本編終盤になるまで本人すらライオスに執着する理由を自覚できてない状態なので実際本心が作中一読めないんだよな
ただの魔物好きと自分に説明を付けて安心してるが逆に言えばそれまで何を想像していたのか
本人の自覚では「有力だが意思が謎だったから単に解明したかっただけ」だと思うが、悪夢にもライオスが出て来るように深層心理では迷宮の救済にしろ脅威にしろ説明付け以上の直感的期待を今だ抱いているように見える
109 ななしのよっしん
2024/05/18(土) 23:23:27 ID: BT3wurkd8s
全体通して、理解できないものを理解できるものに置き換えようとした者達は失敗して、最後まで理解しようとし続けたライオスと理解できない相手を理解できないなりに信じて各々の領分を任せあったカブルー達が最終的に勝利する物語だったのかなと思った
カブルーは一番深くて広い溝を飛ばされる役
普通に考えると嫌な言動→言動にも納得する普通じゃない生い立ち(心の距離を置くシュロー)→頑張れ超頑張れ→うおーカブル~!よく言った!って流れで読者に心境のジェットコースターを感じさせてくれる
110 ななしのよっしん
2024/05/21(火) 10:07:27 ID: XeWJQwVw5D
最初は「実力派の冒険者」ということで見込みがあれば支援しようとして近づく(がことごとくスルーされた)
自ら冒険者となった後の劇中最初の出会いの時点では「迷宮の変化を象徴する騒動の中心人物」として本格的に興味を抱く(ライオスが迷宮を手に入れる可能性を本格的に考慮し始める)
カナリア隊が予想外に速く到着したことで迷宮攻略の可能性があるのはほぼライオスPT一卓と判断し検討を重ねる(印象通りのヤベー奴でしかないのではと一番気持ちが揺れ動いた時期)
迷宮の主・悪魔という問題が明確化してからは「短命種代表」としてのライオスを支持することを決意(エルフへの反発と短命種の立場への憂慮もない交ぜになってる)
大体この四段階かな
基本的には人間・人間関係の観察力に優れて要所でその自負が自惚れでないことが示されてるけど、そんな自分の直感を信じるべきかという葛藤が生じるほどライオスが常識の範囲外だったということと、あとは特に後半のカブルー自身は状況に流され続けたけどライオスは状況への影響力をグリップし続けてた事実が期待に繋がってるんじゃないかな
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
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最終更新:2024/05/21(火) 21:00
最終更新:2024/05/21(火) 21:00
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