ライオス・トーデン 単語


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ライオストーデン

6.6千文字の記事

……ずっと黙っていたが 魔物が好きだ

姿や鳴き どんな生態をしてるのか

そのうち味も知りたくなった

ライオス・トーデンとは、漫画ダンジョン飯』の主人公である。

CV熊谷健太郎依田菜津(幼少期)

概要

26歳のトールマンの男性。薄色の短とそれに近い色をした垂れ目の美形。冒険者歴は4年。
黄金ダンジョンの制覇に最も近いとされる大手パーティーリーダーである。

ダンジョン深層を探索中、パーティーメンバー全員空腹から来るキレの悪さによってレッドドラゴン(炎)との戦闘中全滅寸前になったところ、であるファリンのとっさの転送魔法により死を免れる。しかしファリン本人は炎に食われてしまったためにダンジョン内に取り残されてしまう。

脱出に成功した4人の仲間のうち2人にパーティーを見限って抜けられ、手持ち財産や装備の多くもダンジョンに置き去りにしてしまった状況下でファリンを救うために、食費の節約のため魔物を食べながら深層をことを提案。
ファリン友の魔術師マルシルベテラン冒険者で師のチルチャック、そしてレッドドラゴン食いたさにパーティーに新たに加入した魔物料理研究センシとともに『ダンジョン飯』の冒険に旅立つこととなる。

作中での活躍

ネタバレ注意

当項には『ダンジョン飯』4巻以降(アニメ第1シーズン最終盤以降)のストーリーについての記述が含まれます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初のファリン救出

迷宮への再挑戦から約一週間後、一行は炎の討伐とファリン蘇生に成功するが、ファリン蘇生に使用した炎の血迷宮の支配者である狂乱の魔術師により呪いが掛けられていたために体とが炎融合し、一行の元に現れたシスルにより連れ去られてしまう。

チルチャック必死の説得を受け、ライオス一行は救助をめて地上へ戻ることとなるが、その中でパーティーのかつての仲間であるシュローやその協力者である冒険者のカブルー、そして人間と炎とのキメラと化したファリンと遭遇する。禁忌の古代魔術を使用してファリン蘇生したマルシル責任を追及するシュローに対し、ライオスは「狂乱の魔術師を倒しその呪いを解く」と宣言。ライオス一行は迷宮のさらなる深層へ向かうこととなる。

黄金郷へ

シスルとの遭遇後、戦力不足を自覚したライオスマルシルを師に魔術の習得を開始。しかし初めて魔術を本格的に使った事による魔力酔いにしばしば襲われるようになり、その中で人間の姿やのような幻覚幻聴を体験するようになる。
それらは実際には幻覚幻聴ではなく本物の霊であり、ダンジョン内に存在する黄金郷にライオス一行を招待していた。招かれた先で1千年前に迷宮に封印された「メリニ王国」の最後の王デルガルの孫ヤアドに迷宮の支配者である狂乱の魔術師を討つことを頼まれ、後にの中に現れたメリニの守り神である有獅子にも運命を託されたことによりファリン救出に加えてダンジョン制覇を志すこととなる。

うん…… 見てみたい この世界の続きを

迷宮最深部:シスルの家にて

獅子の力をめて迷宮最深部をす途中、ライオス一行は「キメラファリン部分を食って炎を葬り分離する」というファリン蘇生法を思いつき、その為には多くの人々の胃袋が必要だと結論付ける。

その後迷宮の最深部に位置するシスルに辿り着いたライオス一行は囚われていた有獅子解放。駆け付けたキメラファリンやそのシスルとの戦闘ライオスの持ち前の知識と観察力をもって切り抜け、九死に一生を得た一行はファリン蘇生に備え食事と休息を取ることにする。

しかしそこには迷宮の力=人間欲望を喰らう悪魔の力をめるライオスを「人類の敵」と見做し、その野望を阻止せんとす西方エルフ迷宮調「カナリア」の手が近付いていた。
カナリアライオス一行に追い付き、一行を尋問して有獅子悪魔を奪おうとする。しかし有獅子全に解放し新たな迷宮となったマルシル返り討ちに遭う。マルシルと有獅子は逃亡し、ライオス達もそれに従おうとする。しかしカナリアに伴っていたカブルーの説得を受け、マルシルを連れ帰る約束をしてシスルを後にする。

マルシル救出

ライオス達はカナリアの追撃を受けながらもマルシルの元へ辿り着き、迷宮の力を手放すよう説得する。しかしマルシルは「人種寿命差をなくしたい」という幼い頃からのもあって既に迷宮の力に取り憑かれており、ライオス達を力ずくで保護(軟禁)しカナリアの排除へ向かう。

ライオスマルシルによる拘束を解く方法を思案する中で、マルシルに対し迷宮の力を使って恐怖に抗うよう唆したのは自分自身である事を思い出す。

ではそう望め!

君が強く願えばなんでもできる!

恐れるな 次はきっとうまくやれる!

諦めるな……

—『ダンジョン飯』第42話『夢魔』より

拘束を脱したライオス達は、カナリアとの戦闘の中で精神的に疲弊し力を暴走させつつあるマルシルの元へ駆けつけ再度の説得を行い受け入れさせることに成功した。

それにたちはもうずっと前から
獅子の力を使わずとも寿命を延ばす方法を知ってるはずだろ

それは——

バランスのとれた食生活!!

生活リズムの見直し!!

そして適度な運動!!

この3点に気をつければ 自ずと強い身体は作られる!!

—『ダンジョン飯』第85話『マルシル-4-』より

迷宮の主となる

しかしマルシル行動により迷宮と地上の界が曖昧になったために世界は既に大混乱に陥っており、ライオス一行は世界の敵となってしまっていた。ライオスは自分達を救うため、そしてキメラファリン部分を共に食べてくれる仲間を得るために「悪魔を倒す」とカナリアと冒険者たちに対し宣言する。

ライオス作戦悪魔の「人の欲望えずにはいられない」という性質を利用するために自らが迷宮となり、「"悪魔人間手出ししない平和世界"を望む」というものだった。周囲の不安は的中し、この作戦はあっさり失敗。ライオスの幼い頃からの変身願望を刺され、ライオスは三つ首の魔物へと変身し、悪魔ライオス人間の身体を手に入れることとなってしまう。

人間の身体を手に入れ自身の欲望えることが出来るようになった悪魔迷宮天井に出現したから地上へ出、世界中の人間を捕食し始める。世界の滅亡が決定したかと思われた時、それを阻止したのはライオス食欲であった。ライオス変身した魔物悪魔同様「欲望を消化する」力を備えており、ライオスによって悪魔食欲喰らわれることで悪魔人間に関わる行動原理は消滅し、悪魔は喰らおうとした人間たちを吐き出し世界は結果的に救われることとなった。

性懲りも無く繋いだ世界

悪魔が消滅した後、どういうわけか人間の姿に戻ったライオスは冒険者達や黄金郷・の住民、カナリアによって祝福される。ライオスの「ファリン蘇生のために彼女部分を共に食べてほしい」という頼みに対し、ある者は打算から、ある者は恩義から、またある者は友情から協力を申し出て大宴会となり、その中でライオスは周囲に推され、シスルの封印が解けたことによって海底から浮上したメリニの新たな王として名乗りを上げることとなった。

ファリン蘇生事成功し、周辺諸から王位も認められたが、しかしライオス悪魔を喰らったことにより呪われた身体となった。悪魔食欲のためか感を感じられなくなり、また全ての魔物から忌避されるようになり生きた魔物との交流が二度と望めなくなった。しかしそのためにライオスの周囲=迷宮から逃げ出した魔物が王周辺に住みつき防に大いに役立った。王となったライオスはその功績から「悪食王」と呼ばれ畏れられた。魔術魔物研究を大いに支援し、世界的な食糧事情の改善に貢献したという。

食は生の特権だ 生きるためには食べ続けなくてはならない

さあ食事の時間だ 今日は何を食べようか

—『ダンジョン飯最終話ダンジョン飯』末尾より

人物

異常なまでの魔物好きダンジョン探索時にも必ず魔物の専門書等を持ち歩き、しばしば早口遠いをしながら魔物についての知識を披露し仲間ドン引かれる。
初心者時代に拾った動く鎧として使っており、それが折れた際に代わりに手に入れた動く鎧の中にモンスターが潜んでいるのに気付いた後もそれを仲間に内緒で持ち歩き名前まで付けている。
「食費節約のため魔物を食べる(一部地域では味や高級食材として重されるものもあるが、一般的には地上に戻れない犯罪者等が行う異常行為とされる)」という判断にしても合理的に考えた結果というのは確かではあるものの、幼少期からの読書である『迷宮グルメガイド』にされた古くからの願望であるという側面も否定できない。事実魚人動く鎧といった様々な意味で食えそうにない魔物を食べようと試み、専門であるセンシからも引かれるほどである。
とはいえ「魔物は危険なもの」という確固とした考えも持っており、本人の中で明確な線引きをしている模様。

また、実家で多数の畜や猟を飼っていたためか普通動物に対する知識も較的豊かであり、の鳴き真似が物凄く上手い。幼い頃の牧場であったとのこと[1]

性格面は穏やかで冷静沈着。冒険者としてさほど強いわけではないにもかかわらず、優れた判断力と前述した高度な魔物の知識を武器ダンジョン深層に到達可パーティーを率いている。
育ちのよさから来ると思われる気品や人によっては不気味にも思える欲さを持ち、「黄金の末裔である」という噂が流れるほどである。

ただ、人付き合いが苦手で空気が読めない側面もあり、前述した魔物知識の披歴も合わせて相手を不快にさせてしまうこともしばしば。
他人の感情を察したり裏を読むことも苦手であり、元パーティーメンバーシュローファリン心を抱きプロポーズまでしていたことに気付かないほど。以前所属していたパーティーでは稼ぎのほとんどを仲間に騙し取られていたこともあり、他のパーティーリーダー人間観察が趣味カブルーには「善人なのではなく人間興味がない」と評される。

しかし他人の背景を気にせず仲間への信頼を重要視するゆえか、複雑な事情を持ちながらも優れた力と人格を併せ持つメンバーを集めており、その人望は単純には評価できない。

物語中盤以降はパーティー一の魔術師となったマルシルの負担を減らすために簡単な回復魔法や熱魔法を習得。しかし同時に幻覚幻聴を伴う魔力酔いを体験するようになる(実際には霊力への覚めによるものであった)。

来歴

北方大陸長のに生まれる。無口病弱ファリンと猟たちに囲まれて育つ。

11歳の時に墓場で起こったとある事件の折にファリンが霊術の才を見せたことをきっかけに村人から忌避されるようになったために嫌気がさし、12歳で故郷を離れ学校に入り18歳で兵隊に入隊した。しかしそこでも暴力的ないじめに遭うなどしてなじめず21歳の時に脱走。を通りかかった隊商に入り雑用をこなしながら南下。ファリンの通う魔術学校を訪れたところ自分も行くと言い出したため兄妹黄金ダンジョンがあるに移り住むこととなった。

当時は黄金面から金を剥ぐのが盛んであり、その一団で護衛として働き始めるもそのほとんどの稼ぎを仲間の医療費などの名で騙し取られていた。

23歳で自分のパーティーを持つこととなり、そこで雇用する形でパーティー仲間たちと出会う。

26歳の時に迷宮深層でファリンが炎に食われたことによって始まった一連の冒険の末に狂乱の魔術師悪魔を倒して王位に就く。

関連する人物・魔物

関連動画

関連静画

関連項目

脚注

  1. *単行本7巻巻末より。初版では「牧場になるのが」と誤植されていたが、ライオスの普段の言動のせいで訂正されるまで誤植だと気が付かなかった
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