ブルアカMADとは、『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』のMAD作品に使われるタグである。
読んで字のごとくブルアカのMAD動画群に使われるタグ。この〇〇MAD、という命名形式は「ひぐらしMAD」「涼宮ハルヒMAD」「ウマ娘MAD」など、ニコニコ動画上では伝統的に用いられているものを受け継いでいるといえよう。
ただし、正直それ以上書くことがないと思われるので、このタグが使われている、使われていないを問わず、いったん、『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』がニコニコ動画上でどのように二次創作めいたことが行われてきたかを、追っていくことにする。
とりあえず以下注意点
ニコニコ動画上で、「ブルアカ OR ブルーアーカイブ」で検索して最初に出てくる『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』に関する動画は2021年1月のリリース前後の配信などの転載動画である。
ここからしばらくリリース直後ということもあり、ゲーム実況が散見され、ニコニコ動画上で最古の『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』の二次創作といえそうなのが、2021年2月7日投稿「ブルーアーカイブ「タイトル」ゲームボーイ風アレンジ(sm38237974)」である(MADではないのでおそらく今後もタグが付くことはないが)。
そして、次に登場したのが、いわゆる曲差し替え動画の「BTO 〜Blue Teacher Onizuka〜(sm38240280)」である。
さらに、この段階ですでに演奏してみた動画もあるのだが、この点に関しては、ニコニコ大百科の『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』の記事のリリース日近辺時点のコメントを見ればわかる通り、楽曲が特に褒められていた作品だからこそと言えよう。
なお、いわゆる3分でわかるシリーズもこのころすでに投稿されている。
とりあえず、この頃の動画には全くタグが付いていないのだが、狭義の最古のブルアカMADと定義できそうなのが、以下の戦闘をロックマンエグゼのBGMやSEにした動画かもしれない。
というわけで、調査開始時点で、ブルアカMADのタグが付いていた最古の動画「未来と過去を繋いでいる(sm38402233)」にたどりつく。
さて、『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』のリリース後しばらくして、『ウマ娘 プリティーダービー』がリリースされたことも記憶に新しい読者も多いと思うが、その結果、両作品を悪魔合体させたMADが誕生することとなった。
その最たる例こそ、そう、「Unwelcome School」の音MAD「ノリノリ〇〇シリーズ」である。
楽曲自体に中毒性があったことも手伝って、ブルアカと関係なしに増殖し続けている。正直、帝京平成大学ネタなどとどんどん悪魔合体して独自路線に行くこのMAD群については、触れていると動画上限もあって到底最後までたどり着けないので、こちらは当該楽曲記事に任せたい。
この頃も散発的にブルアカMADは投稿されているのだが、本当に散見される程度で内輪のシリーズ化に至るレベルではなく単体ばかりである(ぶっちゃけこの頃は明らかにゲーム実況のほうが多い)。
ただし、上記の通り、MAD自体は定期的に投稿されているので、定番のネタを用いたいわゆるノルマ系の初投稿がこの時期に散見される。以下は、確認できた上で最古と推定される一例である。
最古の「ジャガーマンシリーズ外伝」動画↓
最古の「総統閣下シリーズ」↓
そんなこんなでのんびりと時は進みながら、エデン条約編の進行といわゆるブルアカのバニー実装によってバズった秋につながっていくのだが、そうしてプレイ人口自体が明らかに増えてなお、MAD制作に移るものが現れるまでにはやはり若干の時間差があった。
かくして、リリース直後ということもあってそもそもタグがつけられていない動画も多かったのだが、この記事を作った時点では、ブルアカMADのタグが付いている動画のうち、2021年段階のものは10前後である。
しかし、この時点で特筆すべきものがある。
正直ブーム自体は、2022年3月になってからなのだが、「プリンを、二つも食べちゃいます!」の最初の音MADの投稿が行われたのは2021年内である。
※1つ目が2021年時点のもの、2つ目がおそらくシリーズ化したきっかけ↓
この時間差は何かを考察すると、後述の通り、2022年1月以降いわゆるブルアカMADのいつメンが出そろい始めることと大きくかかわる。つまり、単体で流行るのではなく、流行ったネタを複数人でシェアしあう土壌ができたのは、この直後ということである。
というわけで、いよいよブルアカMADの規模拡大が起きる、2年目に続く。
というわけで、2022年になって早々に、1万再生に至る音MADが確認できるようになる。早い話、2022年期を下支えをする、ブルアカMADのいつメンが出て来始めるのである。
2022年7月、ついに『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』を題材にした、数か月間よその界隈も巻き込んだシリーズが登場する、小鳥遊ホシノの「動いてないのに暑いよ~…」シリーズである。
これも当該記事があるので、詳しくはこちらに譲って記事を省エネ化したい。
「ノリノリ〇〇シリーズ」の課題曲として独自の発展を遂げていた「Unwelcome School」であるが、それとは別に二撃目が起きる。「Let's Go Meme」である。
そんなこんなで、界隈でも「Unwelcome School」meに再注目する流れができ、このようなMADもできている。
そんな傍らで、「先生、ちょっとお時間いただけますか?」シリーズの投稿が始まった。のだが、ノルマで6時間縛りということもあって、後追いも数人いるくらいになっている。
2022年7月以降のほぼ水着ホシノやヤンクミのブームの同時期に、マイブームとして黙々と投稿されていたのが、音瀬コタマを題材にした「コタMAD」である。
ただし、あくまでもマイブームなので、この記事作成時も、結構アングラめいた扱いである。
2022年8月、ついにヤンクミ(と称した声真似)によるシリーズ、「ブルアカで抜いた生徒を庇うヤンクミ」シリーズが投稿され始める。
正直これに関しては、ヤンクミがブルアカMADの定番キャラになった点と、声真似で過酷なオナニーをかばう動画が流行った点の、2つの潮流があるので、詳細は当該記事に譲りたい。
この頃になると、単発ながらも万再生に達する動画もたびたび登場するので、いくつかピックアップする。
これも当該記事に譲りたいが、2022年11月以降、「ん、私ともあっちむいてホイをやるべき」マイブームが始まる。
これに関しては、2023年1月末以降にブームに至るなどの流れがあるのだが、この記事ではこの程度で筆をおきたい。
2022年11月以降、あまり小規模な動向ではあるのだが、息が長いムーブメントにアニメで天童アリスがボールを投げるシーンなどを用いた光よシリーズの投稿がある。
なお、シリーズ自体の起源は一番最初の動画なのだが、その1日前にこのシーンを用いたMAD自体は存在するので、武器供給の動画とともにあげておきたい。
もはや『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』に全く関係なく、『ぼっち・ざ・ろっく!』の「ぼっち・ざ・まっど!」として、「もはや○○だけで曲作れるから」シリーズという「Unwelcome School」の第3次ブームが発生したことは、この記事でも触れておこう。
2023年1月ごろを境に、前衛的ブルーアーカイブという前衛的なMADにつけられるタグが誕生した。
これもコタMADや光よシリーズといった小規模なムーブメントなのだが、2023年1月以降、宇沢レイサの登場時の効果音でMADを作った「宇沢ステップ」シリーズが存在する。
宇沢レイサやイブキなど、これまでボイスが存在しないため音MADに出れなかったキャラクターに出番ができた、完全に一種の革命となった(最もデレマスなんかでよく見る斉藤洋子式を筆頭にした「~式」とほぼ同種のサムシングである)。
2023年3月、前衛的ブルーアーカイブの一環として、ワシントンモモイシリーズが始まった。ただし、MADのテンプレとしてはBB素材などで用いられることが主である。
2023年3月18日に投稿された「赤司ック」をリスペクトした感じのMAD群「ブル赤司リーズ」が4月以降投稿が相次いだ。これも当該記事で見てほしい。
2023年3月、一瞬グローバル版の4コマ漫画を翻訳した「シュン、お前も寝ろ!」シリーズが流行した。ただし、本当に3月に一瞬流行ったっきり、定着しなかった。
2023年3月26日以降、早瀬ユウカの動画を用いた「ハヤセ法律事務所シリーズ」の投稿が始まった。
ぶっちゃけ、「先生、ちょっとお時間いただけますか?」と素材が同じなため、悪魔合体もしばしばみられる。
2023年3月ごろから、あまりにもいろいろなミームが出そろったことで、オールスターMADにあたるものがたびたび登場するようになった。
2023年4月9日に投稿されたハルカスターの影響で、新しいテンプレート「蚊ユキ」が誕生した。これも当該記事で見てほしい。
2023年5月に動画投稿者の間でブルアカMAD投稿大祭が行われたことは触れておこう。
PVの月雪ミヤコのセリフ「エビが消えた?」を用いたエビ消えシリーズが少しづつ形作られている。
セミの効果音を用いたセミ鳴きシリーズMADが若干増えつつある。
単発ながらも万再生に達する動画もたびたび登場するので、いくつかピックアップする。
ここまでざっくり追ってきた雑感として、明らかにネタMADが多いと思われた読者も多いかもしれない。
しかし、ブルアカ真面目MADというもう一つのタグも存在する。このタグは、読んで字のごとく真面目なMADに対して使われ、例えば以下のような動画が該当する。
ただし、2023年初頭時点で動画は20前後であり、とりあえずここに記載して、増えるといいなあということで、筆をおきたい。
あまり音MAD以外紹介できてこなかった気配もあるが、当然MADの映像部分を自分で製作した手描きMADも「手描きブルアカ」タグとしてまとまっている。こちらも当該記事で見てほしい。
こちらに関しても、2023年初頭時点で動画は20件前後であり、2023年に入ってからとある投稿者を中心に精力的に投稿された結果、中ごろには倍以上の動画数になった。
特にタグとしては存在しないが、実はこのジャンルの動画も存在する。
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最終更新:2024/12/22(日) 02:00
最終更新:2024/12/22(日) 01:00
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