センキュウヒャクナナジュウハチネンクラシックセダイ
1978年クラシック世代とは、競馬において1975年に生まれ1978年にクラシック競走を走った(旧4歳、現3歳を迎えた)競走馬の世代である。
有馬記念、天皇賞(秋)を勝ち、第一回ジャパンカップに参戦、シンザン以来史上2頭目の2年連続年度代表馬に選ばれた「ターフのフェミニスト」ホウヨウボーイを代表とする世代。
他には大種牡馬パーソロン初のダービー馬、そしてサクラ軍団初となる八大競走優勝馬でもあるサクラショウリ、スプリンターズステークスを勝ったサクラゴッド、柴田正人騎手初のクラシック勝利となったファンタスト、抽籤馬からオークスを手にしたファイブホープ、名手田原成貴に「空気を裂く馬」と言われたグレートタイタン、400キロそこそこの小柄な馬体で大レースの大逃げで観衆を度々沸かせた「小さな逃亡者」メジロイーグル、菊花賞を当時のレコードタイムで差し切り勝ちしたインターグシケン、スピードシンボリ以来の有馬記念5年連続出走を達成した70年代から80年代初頭の名脇役メジロファントム、「白い稲妻」と呼ばれ多くのファンに愛された葦毛の追い込み馬シービークロス、そして天皇賞(秋)での道中最大100mとも言われる大逃げでの勝利が今も語り継がれるプリテイキャストなどがいる。
地方競馬では元祖「怪物」タケシバオーの代表産駒にして史上3頭目の南関東三冠馬ハツシバオー、道営競馬で活躍し、斤量62kgを背負って2着馬を1秒以上突き放した「道営史上最強馬」コトノアサブキなどが有名。
他にはマルゼンスキーの代替種牡馬という扱いから天皇賞馬ヤエノムテキを送り出して内国産種牡馬の代表の1頭になったヤマニンスキーや逆に日本からアメリカにわたって種牡馬となったホオカノなどもいる。
外国馬では北米史上最多のGI16勝を挙げたアメリカの名馬ジョンヘンリー、日本で芝ダート問わず活躍馬を送り出した名種牡馬ミルジョージ、アメリカンファラオの登場まで長らくアメリカ最後の三冠馬だったアファームド、そのアファームドと三冠路線で激闘を演じたアリダー、第一回ジャパンカップに遠征してきた「インドのシンザン」オウンオピニオン、サンデーサイレンスの母親として有名なウィッシングウェルなどがいる。
この世代は代表馬ホウヨウボーイが2度の骨折でクラシックを走れず、それまではダービー馬サクラショウリが世代の筆頭としてTTG世代の生き残りであるグリーングラスやカシュウチカラ、有馬記念馬カネミノブと鎬を削った。入れ替わるように条件戦を勝ちあがってきたホウヨウボーイが後輩であるカツラノハイセイコやモンテプリンスと激突し八大競走を勝利して2年連続年度代表馬の偉業を達成することになった。78世代で天皇賞(秋)は3連覇するなど当時としては長い期間第一線で活躍し、八大競走の勝利数は9勝に上っている。晩年には国際競走ジャパンカップが創設され当時の日本代表として参加もしている。また当時の時代性ゆえなのか、天皇賞(秋)を勝ったスリージャイアンツや阪神大賞典を勝ったキャプテンナムラなど、なんか野球に関するっぽい名前の競走馬がいた時代でもあった。
| 競走名 | 1978年(現3歳/旧4歳) | 1979年(現4歳/旧5歳) | 1980年(現5歳/旧6歳) | 1981年(現6歳/旧7歳) |
|---|---|---|---|---|
| 皐月賞 | ファンタスト | 4歳馬限定戦 | ||
| 東京優駿 (日本ダービー) |
サクラショウリ | 4歳馬限定戦 | ||
| 菊花賞 | インターグシケン | 4歳馬限定戦 | ||
| 桜花賞 | オヤマテスコ | 4歳牝馬限定戦 | ||
| 優駿牝馬(オークス) | ファイブホープ | 4歳牝馬限定戦 | ||
| エリザベス女王杯 | リードスワロー | 4歳牝馬限定戦 | ||
| 天皇賞(春) | ||||
| 宝塚記念 | 当時斤量別定戦 | サクラショウリ | ||
| 天皇賞(秋) | スリージャイアンツ | プリテイキャスト | ホウヨウボーイ | |
| ジャパンカップ | 1981年新設 | |||
| 有馬記念 | ホウヨウボーイ |
| 競走名 | 1978年(現3歳/旧4歳) | 1979年(現4歳/旧5歳) | 1980年(現5歳/旧6歳) | 1981年(現6歳/旧7歳) |
|---|---|---|---|---|
| 東京障害特別(春) | プラトーフォンテン | |||
| 阪神障害ステークス(春) | ||||
| 中山大障害(春) | ||||
| 京都大障害(春) | ||||
| 阪神障害ステークス(秋) | ジョーアルバトロス | |||
| 東京障害特別(秋) | プラトーフォンテン | |||
| 京都大障害(秋) | フラストメア | |||
| 中山大障害(秋) | カチウマタロー |
| 競走名 | (現2歳/旧3歳) |
(現3歳/旧4歳) |
(現4歳/旧5歳) |
(現5歳/旧6歳) |
1981年 (現6歳/旧7歳) |
|---|---|---|---|---|---|
| 朝日杯3歳ステークス | ギャラントダンサー | 3歳馬限定戦 | |||
| 阪神3歳ステークス | バンブトンコート | 3歳馬限定戦 | |||
| 安田記念 | ロイヤルシンザン | ブルーアレツ | タケデン | ||
| 高松宮杯 | |||||
| スプリンターズステークス | サニーフラワー | サクラゴッド | |||
| アラブ大賞典(春) | |||||
| セイユウ記念 | タカノトクユウ | ||||
| タマツバキ記念(春) | 1981年統合 | ||||
| タマツバキ記念(秋)(～1980) タマツバキ記念(1981年～) |
|||||
| シュンエイ記念 | ゴッドガリトー | ||||
| アラブ大賞典(秋) | ニシノオーカン | ゴッドガリトー |
| 競走名 | (現2歳/旧3歳) |
(現3歳/旧4歳) |
(現4歳/旧5歳) |
競走名 | (現3歳/旧4歳) |
(現4歳/旧5歳) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 全日本三才優駿 | ヒダカホーリユウ | 3歳馬限定戦 | トキノナノリ | 4歳馬限定戦 | ||
| 羽田盃 | ハツシバオー | 4歳馬限定戦 | 千鳥賞 | ガバナースカレー | 4歳馬限定戦 | |
| 東京ダービー | ハツシバオー | 4歳馬限定戦 | アラブダービー | ガバナースカレー | 4歳馬限定戦 | |
| 東京王冠賞 | ハツシバオー | 4歳馬限定戦 | アラブ王冠賞 | ガバナースカレー | 4歳馬限定戦 | |
| 競走名 | (現3歳/旧4歳) |
(現4歳/旧5歳) |
(現5歳/旧6歳) |
(現6歳/旧7歳) |
(現7歳/旧8歳) |
(現8歳/旧9歳) |
| 開設記念(～1978) 川崎記念(1979～) |
タガワエース | |||||
| 帝王賞 | ハツマモル | |||||
| 東京大賞典 | ハツシバオー | |||||
| 全日本アラブクイーンカップ | 1981年新設 | |||||
| 農林水産大臣賞典 |
| 優駿賞 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 表彰部門 | (現2歳/旧3歳) |
(現3歳/旧4歳) |
(現4歳/旧5歳) |
(現5歳/旧6歳) |
1981年 (現6歳/旧7歳) |
| 最優秀3歳牡馬 | バンブトンコート | 3歳限定部門 | |||
| 最優秀3歳牝馬 | ラブリトウショウ | 3歳限定部門 | |||
| 最優秀4歳牡馬 | サクラショウリ | 4歳限定部門 | |||
| 最優秀4歳牝馬 | モデルスポート | 4歳限定部門 | |||
| ホウヨウボーイ | ホウヨウボーイ | ||||
| サニーフラワー | プリテイキャスト | ||||
| 最優秀障害馬 | |||||
| 最優秀アラブ | |||||
| 年度代表馬 | ホウヨウボーイ | ホウヨウボーイ | |||
ウマ娘に登場するキャラクターのモデルになった競走馬を解説する動画だが、ウマ娘に登場しない同年代に走った他の競走馬の多くもレース映像や解説付きで登場する。
| 前世代 | 当記事 | 後世代 |
|---|---|---|
| 1977年クラシック世代 |
1978年クラシック世代 | 1979年クラシック世代 |
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最終更新：2025/03/25(火) 12:00
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