2011年クラシック世代とは、競馬において2008年に生まれ2011年にクラシック競走を走った競走馬の世代である。
ディープインパクト以来6年ぶり7頭目にして、ミスターシービー以来28年ぶりの内国産馬の血を引くクラシック三冠馬、日本競馬の夢凱旋門賞で2年連続2着に入った「金色の暴君」オルフェーヴルと、日本馬にとってその凱旋門賞以上に勝つのが難しいと言われていた香港スプリントを連覇したスプリンター初の年度代表馬、顕彰馬になった[1]「龍王」ロードカナロアを代表とする世代。
芝GⅠ馬ではロードカナロア以外にも短距離~マイルでの活躍馬が目立つ。3歳で安田記念を勝ち7歳で海外GⅠを勝利したリアルインパクト、そのリアルインパクトを朝日杯FSとNHKマイルカップで破り古馬となってからは人気薄でたびたび激走したグランプリボス、低迷していた武豊に久々のGⅠ勝利を贈ったサダムパテック、2011年の大震災時に宮城で被災したものの13年に復活しマイルチャンピオンシップを勝った「京都の鬼」トーセンラー、芝初勝利をGⅠで挙げたスプリンターズS馬スノードラゴン、現役時代は頑健に39戦も走ったのに種牡馬引退後に実はアレルギー体質とか蹄が弱いとか判明したマイルCS馬ダノンシャークなど。他には豪州でGⅠを勝った直後に非業の死を迎えてしまったアドマイヤラクティがいる。
芝の牝馬では、足の脆さに泣いた良血2歳女王レーヴディソール、ディープインパクトの産駒初GⅠ勝利を達成した桜花賞馬マルセリーナ、デュランダル産駒唯一のGⅠ馬で3連勝でオークスを制したが後が全く続かなかったエリンコート、3度の骨折に泣かされた秋華賞馬アヴェンチュラ、良血GⅠ馬なのになぜか7歳まで走ったヴィクトリアマイル馬ホエールキャプチャがいる。
ダートはGⅠ級を何勝もするようなチャンピオンは出なかったが、ジャパンダートダービーを勝った後に骨折から復活しフェブラリーステークスを勝利したグレープブランデー、クラシックを走ったあと骨折してダートに転向してJCダートを勝ったベルシャザール、東京大賞典を勝ったローマンレジェンド、牝馬限定ダート重賞無敗を誇りJBCレディスクラシックを単勝元返しで勝ったメーデイアがいる。
GⅠ馬以外では、牡馬ではダービー・菊花賞でオルフェーヴルと鎬を削り引退レースの有馬記念でも2着に入ったウインバリアシオン、オルフェーヴルの「阪神大笑点」の勝ち馬ギュスターヴクライ、2014年宝塚記念や2016年天皇賞(春)などたびたび人気薄で激走したカレンミロティック、40戦連続中央重賞出走の最多記録を持つヒットザターゲット、ディープインパクト産駒初の重賞馬で種牡馬として海外を転々とした後日本に再輸入されたダノンバラード、最多記録となる13人もの外国人騎手が騎乗したトーセンレーヴ。牝馬ではちっちゃすぎるメロディーレーン・菊花賞馬タイトルホルダー姉弟の母としても知られる名繁殖牝馬メーヴェなどが有名。ほか、牡馬ではナカヤマナイト、ショウナンマイティ、ダコール、マイネルラクリマ、オーシャンブルーなど、牝馬ではドナウブルーやマイネイサベルなどが重賞戦線の常連だった。
障害では中山大障害を勝ったマーベラスカイザーが代表。他にシゲル軍団久しぶりの重賞勝利となったシゲルジュウヤク、屈腱炎を克服して2017年中山GJでオジュウチョウサンの2着に入ったサンレイデュークなどがいる。
地方では中央から移籍し「金沢の帝王」と呼ばれた名馬ナムラダイキチがいる。
海外では14戦無敗、GⅠ10勝のガリレオ産駒、怪物フランケルが代表。他に日本人が共同馬主の凱旋門賞馬デインドリーム、JRAの海外馬最後のGⅠ勝利記録を持つエアロヴェロシティ、名牝エネイブルの父であるナサニエルなどがいる。
この世代は3冠馬オルフェーヴル、稀代のスプリンターロードカナロアを擁しながらもマイルや海外での古馬GⅠで活躍した馬も多く、世代としての勝ち星は多かった。しかしダートに限っては上の世代のエスポワールシチーやスマートファルコン、一つ下の12世代からはホッコータルマエ、さらにその下からはコパノリッキーと、伝説級の名馬たちに挟まれてしまった影響もあってか、古馬GⅠは4勝に留まっている。
競走名 | 2010年(2歳) | 2011年(3歳) |
---|---|---|
朝日杯フューチュリティステークス | グランプリボス | |
阪神ジュベナイルフィリーズ | レーヴディソール | |
皐月賞 | オルフェーヴル | |
東京優駿(日本ダービー) | オルフェーヴル | |
菊花賞 | オルフェーヴル | |
桜花賞 | マルセリーナ | |
優駿牝馬(オークス) | エリンコート | |
秋華賞 | アヴェンチュラ | |
NHKマイルカップ | グランプリボス |
競走名 | 2011年(3歳) | 2012年(4歳) | 2013年(5歳) | 2014年(6歳) | 2015年(7歳) |
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フェブラリーステークス | グレープブランデー | ||||
高松宮記念 | ロードカナロア | [新]Aerovelocity | |||
大阪杯 | |||||
天皇賞(春) | |||||
ヴィクトリアマイル | ホエールキャプチャ | ||||
安田記念 | リアルインパクト | ロードカナロア | |||
宝塚記念 | オルフェーヴル | ||||
スプリンターズステークス | ロードカナロア | ロードカナロア | スノードラゴン | ||
天皇賞(秋) | |||||
エリザベス女王杯 | |||||
マイルチャンピオンシップ | サダムパテック | トーセンラー | ダノンシャーク | ||
ジャパンカップ | |||||
ジャパンカップダート (~14年) チャンピオンズカップ (15年~) |
ベルシャザール | ||||
有馬記念 | オルフェーヴル | オルフェーヴル |
競走名 | 2011年(3歳) | 2012年(4歳) | 2013年(5歳) | 2014年(6歳) | 2015年(7歳) |
---|---|---|---|---|---|
阪神スプリングジャンプ | シゲルジュウヤク | サンレイデューク | |||
中山グランドジャンプ | |||||
京都ハイジャンプ | |||||
東京ジャンプステークス | メイショウヨウドウ | ||||
新潟ジャンプステークス | シゲルジュウヤク | ||||
小倉サマージャンプ | |||||
阪神ジャンプステークス | |||||
東京ハイジャンプ | サンレイデューク | ||||
京都ジャンプステークス | |||||
中山大障害 | マーベラスカイザー |
競走名 | 2010年(2歳) | 2011年(3歳) |
---|---|---|
全日本2歳優駿 | ビッグロマンス | |
ジャパンダートダービー | グレープブランデー |
競走名 | 2011年(3歳) | 2012年(4歳) | 2013年(5歳) | 2014年(6歳) | 2015年(7歳) |
---|---|---|---|---|---|
川崎記念 | |||||
かしわ記念 | |||||
帝王賞 | |||||
マイルチャンピオンシップ南部杯 | |||||
JBCレディスクラシック | 2013年よりJpnI昇格 | メーデイア | |||
JBCスプリント | |||||
JBCクラシック | |||||
東京大賞典 | ローマンレジェンド |
競走名 | 2011年(3歳) | 2012年(4歳) | 2013年(5歳) | 2014年(6歳) | 2015年(7歳) |
---|---|---|---|---|---|
ジョージライダーステークス (George Ryder Stakes) |
リアルインパクト | ||||
コーフィールドカップ (Caulfield Cup) |
アドマイヤラクティ | ||||
香港スプリント (香港短途錦標) (Hong Kong Sprint) |
ロードカナロア | ロードカナロア |
前世代 | 当記事 | 後世代 |
---|---|---|
2010年クラシック世代 | 2011年クラシック世代 | 2012年クラシック世代 |
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掲示板
10 ななしのよっしん
2023/04/03(月) 03:08:15 ID: LREYnniWzt
2023年、ロードカナロア牡駒パンサラッサがサウジカップ、オルフェーヴル牡駒ウシュバテソーロがドバイワールドカップを優勝
日本のこの世代による馬産界への寄与は計り知れない……吉沢譲治氏がこれを見たら何と言っただろうか
11 ななしのよっしん
2023/05/02(火) 22:32:04 ID: rJqbTE+s63
オルフェ、カナロア、フランケル、ナサニエルと、競走実績でも史上屈指ながら種牡馬でも抜群の成績を収めてるよね。世界全体でこれはすごいこと。デインドリームにも牝馬代表として期待したい。
12 ななしのよっしん
2023/05/30(火) 21:08:14 ID: TbDXt+9lI8
ダノンシャークは今めちゃくちゃ幸せそうで最高の勝ち組なんじゃないかこいつ
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最終更新:2024/04/25(木) 21:00
最終更新:2024/04/25(木) 21:00
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