ララベル(Lalabel)とは、2012年生まれの日本の競走馬である。栗毛の牝馬。
地方馬として初めてJBCレディスクラシックを制した馬。
主な勝ち鞍
2014年:東京2歳優駿牝馬(南関東SI)、ローレル賞(南関東SIII)
2015年:浦和桜花賞(南関東SI)、ロジータ記念(南関東SI)
2016年:しらさぎ賞(南関東SIII)
2017年:JBCレディスクラシック(JpnI)
父ゴールドアリュール、母ブリージーウッズ、母父*ティンバーカントリーという血統。
父ゴールドアリュールは泣く子も黙るサンデーサイレンス産駒の中で唯一のダートGI勝ち馬であり、種牡馬入りしてからもエスポワールシチーやコパノリッキー、そしてスマートファルコンなどダートで活躍馬を多く出している。
一方、母父のティンバーカントリーもアドマイヤドンをはじめとしてダートで活躍馬を多く出している種牡馬である。
そして、生産者は日本競馬界をリードする社台ファームで馬主も吉田照哉氏、そして大井競馬の荒山勝徳厩舎所属である……と書いたところで強烈な違和感を感じた方も多いのではないだろうか。
社台ファーム生産なのに地方競馬所属?と思った方。
実は、吉田氏はあくまでも代表馬主で、ララベルは社台グループオーナーズで募集された馬なのである。
そもそも社台グループオーナーズとは何ぞや?という話からしていこう。
例えば、オルフェーヴルやジェンティルドンナ、ステイゴールドなどと言った馬は一口馬主クラブの所有馬である。
一口馬主というのは、ある馬を何人かで共有所有することで賞金などをそれぞれ山分けするのだが、あくまでも出資している人は一口馬主クラブの会員であり、正式な馬主になったわけではない。
そのため、クラブによっては「正式に馬主になりませんか?」とパンフレットを送り、募集していることもある。
また、馬主登録も代行して行うクラブもあり、競走馬を所有できるだけの安定した収入が馬主になれるという謳い文句で募集しているの……だが、一個人が競走馬を持つのも簡単な話ではない。
そこで出てくるのが社台グループオーナーズである。
最初に書いた通り、一個人で馬を持つのは簡単な話ではないのだが、それを何人かで共有して所有することで、それぞれの負担を減らすというシステムであり、社台グループオーナーズの場合は中央競馬だと最大10人、地方競馬だと最大20人で共同所有することとなる。
ララベルの場合はもともと募集価格1000万円であった。
その1000万を20口で分け、一口50万円で募集されていた……という感じである。
ちなみにこのシステム、デュランダルやロゴタイプでも採用されていたようである。
少し、話が横にそれてしまったが、ララベルの幼少期は、ほとんど手がかからなかったらしく、いい意味で印象に残らなかった馬だったようである。
そして、姉ショコラヴェリーヌや兄ブリージーストームが所属していた荒山厩舎に入厩することとなった。
2014年に大井競馬でデビュー戦を迎えたララベルは、デビュー戦を2着馬に3馬身差をつけて快勝。
その後、2着1回を挟み、ローレル賞と東京2歳優駿牝馬を制し、NAR2歳最優秀牝馬に選ばれた。
しかし、東京2歳優駿牝馬の後休養に入ったのだが、休養中に順調さを欠き、浦和競馬場で行われた桜花賞にぶっつけで参戦、3番人気にとどまったが桜花賞では園田競馬所属のトーコーヴィーナスと激しく競り合い、最後はクビ差で競り落とし3つ目のタイトルをつかんだ。
その後は東京プリンセス賞に挑むも東京2歳優駿牝馬で破ったティーズアライズの3着、さらに牡馬に挑んだ東京ダービーではラッキープリンスの4着に敗れた。
その後準重賞のスターバーストカップを制した後、ロジータ記念でトーコーヴィーナスを破り4つ目のタイトルをつかむ。
その後もしらさぎ賞を制するなど順調にキャリアを積んでいたララベルはついに満を持して交流重賞に挑むこととなる……が、初挑戦となったレディスプレリュードでは4着。
とはいえ、中央馬に接戦を演じたことで、期待を集めた2016年のJBCレディスクラシック。
しかし、ここでララベル陣営に悲劇が襲うこととなる。
なんと発走前に左後ろ脚に炎症が起こってしまい、競走除外になってしまったのである。
その後、除外明けで挑んだクイーン賞では10着に惨敗。
休養に入り、2017年を迎えることとなった。
2016年秋は消化不良に終わったララベルだったが、休養明けに挑んだマリーンカップでホワイトフーガの2着、さらにスパーキングレディーカップではアンジュデジールの2着と牝馬相手なら交流重賞でも十分にやれることを示した。
その後、レディスプレリュードの4着を挟み、1年前ゲートに入ることすらできなかったJBCレディスクラシックに挑むこととなった。
レースではスタートを決め、プリンシアコメータとプリンセスバリューの2頭を見る形で3番手を追走することとなったララベル。
そして、直線を迎えたララベルはゴール前で逃げたプリンシアコメータをとらえ、先頭で入線した……のだが、審議の青ランプがついてしまっていた。
その理由としてはララベルが直線で内側に斜行してしまい、プリンシアコメータの進路を狭くしてしまったためであった。
その後、降着などはなく入線順位のとおり確定し、ララベルはしらさぎ賞以来の久しぶりの勝利をダートグレード重賞初勝利で飾り、さらにJpnI初制覇となった。
さらに、JBCレディスクラシックの地方馬初制覇であり、JBC全体でもフジノウェーブ以来、2頭目の地方馬制覇を達成した。
なお、同レースは3着に人気薄だったラインハート(元JRAでこのレースが地方競馬移籍初戦)が激走し、3連単が100万円を超える大波乱となった。
2018年にはTCK女王盃で4着になったあと、中央のダートGIフェブラリーステークスに挑戦し、15着に敗れ引退した。
クラブ馬なので、この年での引退は既定路線だと思われる。通算成績19戦8勝。
| ゴールドアリュール 1999 栗毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
| Cosmah | |||
| Wishing Well | Understanding | ||
| Mountain Flower | |||
| *ニキーヤ 1993 鹿毛 |
Nureyev | Northern Dancer | |
| Special | |||
| Reluctant Guest | Hostage | ||
| Vaguely Royal | |||
| ブリージーウッズ 2000 栗毛 FNo.3-n |
*ティンバーカントリー 1992 栗毛 |
Woodman | Mr. Prospector |
| *プレイメイト | |||
| Fall Aspen | Pretense | ||
| Change Water | |||
| *オーナーズデライト 1990 鹿毛 |
Gulch | Mr. Prospector | |
| Jameela | |||
| Weekend Delight | Clever Trick | ||
| Udder Delight | |||
| 競走馬の4代血統表 | |||
クロス:Mr. Prospector 4×4(12.50%)
掲示板
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最終更新:2025/12/26(金) 15:00
最終更新:2025/12/26(金) 14:00
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