サンデーサイレンス系とは競走馬の内、*サンデーサイレンスを父系祖先に持つ競走馬及びそれらの系統を指す。Halo系の分派で90年代以降の日本で特に発展している。
なお、ディープインパクトの系統についてはディープインパクト系、ステイゴールドの系統についてはステイゴールド産駒の記事を参照。
1990年の引退時において、競走馬サンデーサイレンスはケンタッキーダービーとプリークネスステークスの米国二冠に加えBCクラシックなどGI6勝を達成し、獲得賞金496万8554ドルは当時の北米記録であり、文句なしの名馬であった。
一方、種牡馬としては、父Haloがリーディングサイアーだったとはいえ、貧弱な牝系に受け継がれた気性難、主取りが繰り返されたみすぼらしい馬体など多くの問題を抱えていた。そのため、米国生産者は種牡馬サンデーサイレンスに関心を持たず、40口のシンジケート株の買付希望数は3株、種付け希望の牝馬は2頭と完全に米国での成功は見込めなくなっていた。
一方、サンデーサイレンス獲得への熱烈なアピールをした生産者がいた。社台グループ総帥吉田善哉氏である。プリークネスステークスでサンデーサイレンスを知った氏は、BCクラシック競走勝利以後、生産者であるアーサー三世に、彼の知り合いであった子の吉田照哉氏を通じて、日本での繋養の打診を計った。
当初は売却を断っていたアーサー三世であるが、前述のとおり、米国での種牡馬サンデーサイレンスの成功が叶わないと知ると売却を決意。最終的に1100万ドル(16億5000万円)でサンデーは社台グループに売却された。
来日したサンデーサイレンスは日本史上最高額である25億円のシンジケートが組まれたちまち満口となった。産駒達は馬体こそ見栄えせずとも、期待に違わず初年度からフジキセキが1994年の朝日杯3歳Sを勝利した。翌年のクラシックはそのフジキセキが故障で脱落してなお、皐月賞をジェニュインが、オークスをダンスパートナーが、ダービーをタヤスツヨシが勝利し、これら産駒の活躍で僅か2世代でリーディングサイアーを獲得するとともに、以後同時期に種牡馬入りした*トニービンや*ブライアンズタイムら他の種牡馬を寄せ付けず、2007年までその座を維持した。
更に凄まじかったのが産駒達もまた種牡馬としても成功したことである。フジキセキによる内国産種牡馬の勝数、重賞勝数更新を始め、アグネスタキオンやマンハッタンカフェのリーディングサイアー獲得。ディープインパクトの大成功もあって、サンデー以前の系統を途絶の危機に追いやる一方、日本の主要競走に出走する競走馬の大半はサンデーの血が入り込むこととなった。
海を渡ってはディヴァインライト産駒Natagoraの英1000ギニー制覇、ディープインパクト産駒のSaxon Warrior、Snowfall、Auguste Rodinらのクラシック制覇、ハーツクライ産駒Continuousのセントレジャーステークス制覇によって本場英国クラシック競走完全制覇を達成。アグネスゴールドやハットトリックらが南米にその血を根付かせるなど、いまや世界にその系統を拡大している。
以下ニコニコ大百科に記事がある競走馬を中心に記載する。
ディープインパクト系・ステイゴールド産駒については当該記事を参照。
*サンデーサイレンス (Sunday Silence) 1986
|ジェニュイン 1992
|タヤスツヨシ 1992
||マンオブパーサー 2003
||グランシュヴァリエ 2005
|フジキセキ 1992
||ダイタクリーヴァ 1997
||カネヒキリ 2002
|||ロンドンタウン 2013
||*キンシャサノキセキ 2003
|||サクセスエナジーII 2014
|||ファーンヒル 2019
||グレイスティアラ 2003
||コイウタ 2003
||Sun Classique 2003
||ファイングレイン 2003
||エイジアンウインズ 2004
||エフティマイア 2005
||ダノンシャンティ 2007
||サダムパテック 2008
||ストレイトガール 2009
||イスラボニータ 2011
||シュシュブリーズ 2011
|マーベラスサンデー 1992
||キングジョイ 2002
||マーベラスカイザー 2008
|イシノサンデー 1993
|エイシンサンディ 1993
||セイクリムズン 2006
|サイレントハンター 1993
|ダンスインザダーク 1993
||ツルマルボーイ 1998
||ファストタテヤマ 1999
||ザッツザプレンティ 2000
||デルタブルース 2001
||スリーロールス 2006
||ダノンヨーヨー 2006
||ランズエッジ 2006
||ダンスセイバー 2011
|バブルガムフェロー 1993
||ヴィップクオリティ 2007
|ロイヤルタッチ 1993
||アサヒライジング 2003
|オースミサンデー 1994
|サイレンススズカ 1994
|ステイゴールド 1994 →ステイゴールド産駒の記事参照
|エガオヲミセテ 1995
|スペシャルウィーク 1995
||インティライミ 2002
||シーザリオ 2002
||ブエナビスタ 2006
||リーチザクラウン 2006
|||アーテルアストレア 2019
|||クラウンプライド 2019
||ゴルトブリッツ 2007
||トーホウジャッカル 2011
|メイショウオウドウ 1995
||ヒカルアヤノヒメ 2004
|アドマイヤベガ 1996
||テイエムドラゴン 2002
||キストゥヘヴン 2003
||ブルーメンブラット 2003
||メルシーモンサン 2005
|シラユキヒメ 1996
|スティンガー 1996
|トゥザヴィクトリー 1996
|フサイチエアデール 1996
|アグネススペシャル 1997
|アグネスフライト 1997
|アッミラーレ 1997
||ハッピースプリント 2011
|アドマイヤボス 1997
|エアシャカール 1997
|ゴールドヘイロー 1997
||トウケイヘイロー 2009
|チアズグレイス 1997
|ニューイングランド 1997
||ネコパンチ 2006
|アグネスゴールド 1998
||Ivar 2016
|アグネスタキオン 1998
||ロジック 2003
||アドマイヤオーラ 2004
|||クロスクリーガー 2012
|||アルクトス 2015
||ダイワスカーレット 2004
||キャプテントゥーレ 2005
||ディープスカイ 2005
|||キョウエイギア 2013
|||サウンドスカイ 2013
||リトルアマポーラ 2005
||レーヴディソール 2008
|コイントス 1998
|サンライズペガサス 1998
|ダイヤモンドビコー 1998
|タガノテイオー 1998
|ビリーヴ 1998
|マンハッタンカフェ 1998
||イコピコ 2006
||エーシンモアオバー 2006
||ジョーカプチーノ 2006
||レッドディザイア 2006
||ヒルノダムール 2007
||グレープブランデー 2008
||クイーンズリング 2012
||シャケトラ 2013
|ミスキャスト 1998
||ビートブラック 2007
|メジロベイリー 1998
|アドマイヤマックス 1999
||ケイティブレイブ 2003
|ゴールドアリュール 1999
||エスポワールシチー 2005
|||ナナマイノナマハム 2015
|||ヴァケーション 2017
|||イグナイター 2018
|||ペイシャエス 2019
|||ショウガタップリ 2020
||オーロマイスター 2005
||スマートファルコン 2005
|||シャマル 2018
||クリソライト 2010
||コパノリッキー 2010
|||ブルーアーカイブ 2020
|||コパマエチャン 2021
|||シンメデージー 2021
|||テーオーパスワード 2021
||ララベル 2012
||ゴールドドリーム 2013
||エピカリス 2014
|||サントノーレ 2021
||サルサディオーネ 2014
||サンライズノヴァ 2014
||クリソベリル 2016
||ナランフレグ 2016
||ファニーフラッシュ 2016
|デュランダル 1999
||エリンコート 2008
|モノポライザー 1999
|アドマイヤグルーヴ 2000
|オレハマッテルゼ 2000
||ハナズゴール 2009
|サクラプレジデント 2000
|スティルインラブ 2000
|スパイキュール 2000
||ナムラダイキチ 2008
|ゼンノロブロイ 2000
||アニメイトバイオ 2007
||サンテミリオン 2007
||ペルーサ 2007
||マグニフィカ 2007
||タンタアレグリア 2012
||リアファル 2012
|ネオユニヴァース 2000
||アンライバルド 2006
|||スモモモモモモモモ 2018
||ロジユニヴァース 2006
||ヴィクトワールピサ 2007
|||ジュエラー 2013
||トーセンファントム 2007
|||ブレイブスマッシュ 2013
||サウンズオブアース 2011
||ネオリアリズム 2011
||ウェスタールンド 2012
|ピースオブワールド 2000
|ヘヴンリーロマンス 2000
|リンカーン 2000
|スズカマンボ 2001
||サンビスタ 2009
||ミナレット 2010
||メイショウマンボ 2010
||メイショウダッサイ 2013
|ダイワエルシエーロ 2001
|ダイワメジャー 2001
||カレンブラックヒル 2009
|||オヌシナニモノ 2017
||コパノリチャード 2010
||リーゼントロック 2011
||ブルドッグボス 2012
||メジャーエンブレム 2013
||レーヌミノル 2014
||アドマイヤマーズ 2016
|||エンブロイダリー 2022
||ノーヴァレンダ 2016
||シゲルピンクダイヤ 2016
||レシステンシア 2017
||プリンニシテヤルノ 2018
||セリフォス 2019
||ドンフランキー 2019
||Double Major 2020
||アスコリピチェーノ 2021
|ダンスインザムード 2001
|ハーツクライ 2001
||アドマイヤラクティ 2008
||ウインバリアシオン 2008
|||ハヤテノフクノスケ 2021
||カレンミロティック 2008
||ギュスターヴクライ 2008
||ジャスタウェイ 2009
|||カリボール 2016
|||テオレーマ 2016
|||マスターフェンサー 2016
|||ダノンザキッド 2018
|||ヤマニンウルス 2020
|||ヒヒーン 2021
||ヌーヴォレコルト 2011
||ワンアンドオンリー 2011
||シュヴァルグラン 2012
||スワーヴリチャード 2014
|||アーバンシック 2021
|||コラソンビート 2021
|||スウィープフィート 2021
|||レガレイラ 2021
||リスグラシュー 2014
||Yoshida 2014
||ゴースト 2016
||ヒシイグアス 2016
||サリオス 2017
||イルーシヴパンサー 2018
||ダノンベルーガ 2019
||ドウデュース 2019
||ノットゥルノ 2019
||Continuous 2020
|ハットトリック 2001
|ブラックタイド 2001
||キタサンブラック 2012
|||イクイノックス 2019
|||ウィルソンテソーロ 2019
|||エコロデュエル 2019
|||ガイアフォース 2019
|||ブラックブロッサム 2019
|||スキルヴィング 2020
|||ソールオリエンス 2020
|||ワイズメアリー 2020
|||クロワデュノール 2022
|||ピコチャンブラック 2022
||タガノエスプレッソ 2012
||カムニャック 2022
|レゴラス 2001
|アドマイヤジャパン 2002
|エアメサイア 2002
|サムライハート 2002
|ショウナンパントル 2002
|スズカフェニックス 2002
||マイネルホウオウ 2010
|デアリングハート 2002
|ディアデラノビア 2002
|ディープインパクト 2002 →ディープインパクト系の記事参照
|アドマイヤキッス 2003
|フサイチジャンク 2003
|フサイチパンドラ 2003
|マツリダゴッホ 2003
|マルカシェンク 2003
掲示板
10 ななしのよっしん
2024/01/14(日) 18:02:03 ID: M6vbFWj/xz
ディープがミオスタチン遺伝子TT型だからサンデーは少なくともTは持ってることになる
サンデー自身がCT型だとまあまあ短距離もこなせなくは無い説明がつく
ハマればデュランダルみたいな異質な産駒も出てくる
11 ななしのよっしん
2024/02/11(日) 01:03:44 ID: izWhEjU75K
デュランダルも走りはビュアスプリンターではなかったしなぁ…そういう意味ではグランアレグリアと似たタイプかもしれない
案外どっちもCT型だったりしてね
12 ななしのよっしん
2024/11/08(金) 20:25:03 ID: wbJHaJN/t+
馬のサイアーライン図だから仕方ないけど、見にくいから
ステゴ、ゴルア、メジャー、ハーツ、ディープは個別に系統記事立てた方が良いかもな
今後次第ではタイドも
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/12(金) 12:00
最終更新:2025/12/12(金) 12:00
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