ランボーンとは (ランボーンとは) [単語記事]

ランボーン（Lambourn）とは、2022年生まれのアイルランドの競走馬である。鹿毛の牡馬。

概要

父:Australia、母:Goss amer Wings、母の父:Sc at Daddyという血統。
父は英愛ダービーなどを制して、種牡馬としてGalileo ChromeやBroomeといった活躍馬を送り出している。
母の父はフロリダダービーなどGⅠ2勝を挙げ、種牡馬としてアメリカクラシック三冠を制したJustifyなど様々な活躍馬を輩出した。

7月中旬にキラーニー競馬場の一般戦をウェイン・ローダンを背にデビューして初勝利を挙げた。

2戦目はフランスに遠征してクリテリウムドウエスト(L)に出走。鞍上にクリストフ・スミヨンを迎えて連勝とした。

その後はデクラン・マクドノーを鞍上に迎えてイギリスのベレスフォードステークス(G2)に出走したが、他の馬に置いて行かれて最下位の5着に敗れた。

ロナン・ウィーランを鞍上に迎えて、3月末のバリーサックスステークス(G3)から始動。後方から末脚を伸ばすも僚馬のDelacroixを捕らえられずに2着に敗れた、

続いてダービーステークスの前哨戦の1つであるチェスターヴァーズ(G3)にライアン・ムーアを背に1番人気で出走。3番手の好位を追走して直線で粘るLazy Gr iffを躱して1馬身半差の快勝でグループ競走初制覇を果たした。

前哨戦を制した勢いそのままにダービーステークス(G1)に参戦。ここにはフューチュリティステークス2着でG3を3勝しているDelacroixにダンテステークスを制したPride Of Ar rasなど19頭が参戦。馬場を理由に英2000ギニー馬Ruling Courtが直前に回避したが、それでも18頭の若駒が揃った。
1番人気はDelacroixで2番人気にPride Of Ar ras、ランボーンが3番人気の支持を受けた。前走の鞍上だったムーアは僚馬のDelacroixに騎乗したため、代わりにローダンが騎乗することになった。
好発馬を決めてると今までの競馬とは打って変わって逃げの手。後続を牽引しながらエプソムダウンズ競馬場の坂を下っていった。そのままの隊列で迎えた直線では後続との差を広げていき、後続勢が差を詰めようとするも縮まらずにそのまま完封。影を踏ませない逃げ切りをダービーの舞台で披露し、2着のLazy Gr iffに3馬身3/4差を付ける圧勝でG1初制覇を果たした。

続いて地元のアイルランドのアイリッシュダービー(G1)に出走。鞍上はオブライエンの主戦であるムーアが騎乗することとなった。
ここには英ダービー2着のLazy Gr iffに3着のTen nessee Studが参戦していたが、ダービーでの圧勝劇が評価されて単勝オッズ1.6倍の圧倒的な1番人気に推された。ちなみに出走馬10頭中5頭がオブライエンの管理馬だったりする。これが社台の運動会ならぬオブライエンの運動会か。
発馬を決めて一旦は逃げるかと思われたが2番手を追走する形となった。しかし、手応えよく逃げるSir Dinadanと異なり、ランボーンの手応えは悪く鞍上が強く追っている始末。正直厳しいかと思われたが、直線ではSir Dinadanとの叩き合いで捩じ伏せると、追い上げるSerious Cont enderを3/4馬身差で退けてG1連勝。史上20頭目の英愛ダービー制覇を果たした。
この勝利で祖父 Galileoと父 Australiaとの親子三代での英愛ダービー制覇を達成。管理するオブライエンは3年連続の英愛ダービー制覇という快挙を成し遂げた。