絶対悪の怪物とは、ガガネによる漫画である。
概要
作者にとって初の商業連載となる、『COMIC FUZ』で2023年8月30日から連載中の漫画。
生き返った死刑囚たちが与えられた特殊能力を駆使して殺し合う、元警察官vs凶悪犯罪者たちのデスゲーム。
それぞれの陣営がお互いの敵の正体を推理して近付いていく推理パート、スリル溢れる肉弾戦、凄惨な描写や強い思想、マスコット的な可愛さと不気味さを併せ持つ主人公などが話題を呼んだ。
初期構想ではもっと群像劇色の強い作品になる予定だった。
あらすじ
現職の刑事でありながら23人もの殺人犯を殺害し、異例のスピードで死刑を執行された梟木和。
死んだはずの彼女が目を覚ますと、謎の少女・レシィーから、死亡した13人の殺人鬼が生き還りを賭け殺しあうバトルロイヤルの参加者に選ばれたことを告げられる。
蘇った凶悪犯たちを野放しにできない和は社会秩序のため、彼らを殲滅するべく悪趣味なゲームに身を投じる。
登場人物
- 梟木 和(フクロウギ ノドカ)
- 「梟木事件」と呼ばれる殺人犯連続殺害事件の犯人。通称“殺戮刑事”。殺人鬼だけを狙って犯行を重ねてきた使命型の連続殺人犯。黒目がちでいつも冷静。生き残って世界中の殺人鬼を全て排除することが目標。生前の階級は巡査部長。逮捕時の年齢は25歳。身長170cm。体重68kg。柔道三段。野生的勘・推理力・戦闘力・殺人犯への常軌を逸した殺意そのどれもが元警官の域を超えており、殺却力を使わずとも死咎人を始末できる凄腕の持ち主。殺人自体はちっとも好きではないが、「誰かがやらないといけないから」仕方なくやっている。基本的に服はシャツとスラックス。殺却力は物理法則を無視して50m以内の標的を貫くが、撃ち尽くすと自身が死んでしまう『律動する魔弾』。甘党で好物は羊羹。
- レシィー
- 和の囚獄使。右目に眼帯をして斜めにシルクハットを被っている目つきの悪い少女。戦闘時には妖精形態になる。和曰く「変な服しかもっていない」。初見では享楽的で悪趣味な印象を持たれるが、重要な局面では慎重で合理的は判断を下す。デスゲーム以前の記憶はほとんど持っていない。空っぽな舞台装置として利用されるのを阻止すべく、ゲームの真相に迫るのが目標。ロシア語が喋れる。銃は持たない主義。
- 八丈 律花(ヤタケ リツカ)
- 捜査一課に配属された新人刑事。警備局長の娘で、東大法学部主席の才女。出世ではなく市民の安全を守り真実を追求するために警察官となった。空手の学生チャンピオンに輝いたこともある。
- 骨ヶ原(コツガハラ)
- 律花の相棒を務める所轄のベテラン刑事。巨躯で、風貌は人外そのもの。長髪を後ろで縛っている。長年の経験から現場や遺体、遺留品を見るだけで犯人の人間性を見抜くことが出来る。
- 斑屋 慈治(マダラヤ ヤスハル)
- 身長156cmと男性ながら小柄でHな体付きをしており、生前から変装・女装を得意としていた“人造毛皮の殺人鬼”。ターゲットを殺したあと動物の死体に加工して遺棄するという猟奇的な行動を繰り返していた。殺却力は肉体をキューブ状に分割し自由に操作・分解できる『胡乱なる生屍面体』。
- バーニー
- 斑屋の囚獄使。並みの死咎人に匹敵しうる戦闘力を持つ武闘派紳士。
- 男鹿(オガ)
- 黒髪短髪に褐色肌の大女。
用語
- 死咎人……蘇った殺人鬼。人々の中で悪のイメージが膨れ上がるだけ能力も強化される。疑似的な生命機能しかなく、囚獄使のエネルギー供給無しでは一週間程度で消滅してしまう。
- 囚獄使……死咎人各一名につく管理者。死咎人へのエネルギー供給やゲームの進行解説、敵死咎人の識別などが主な役割。
- 殺却力……参加者の基礎能力を考慮して一人に一つ付与される特殊な能力。「こんな力があれば死ななかったかも」という可能性や殺人鬼としての在り方など様々な要素を複合してできる。能力には必ず弱点と制限がある。
関連静画
関連リンク
関連項目