はっちぽっちぱんちとは、原作:カツラギゲンキ、作画:嵯峨あきによる漫画である。
概要
『マガジンポケット』で2024年1月27日から連載されている今一番クレイジーな女子格闘漫画。
ほんわかした心優しい女子高生・黒岩希歩が、空想と遊んでいるうちに抑えきれなくなっていた「人を殴りたい」という暴力欲求を女子格闘技の世界で発散させ、その狂気で革命を起こす。
現実問題あまり市場価値がない女子格闘技に焦点を当て、戦うことへのピュアな衝動や繊細な心の揺れ動き描いている。
原作者のカツラギゲンキが、主人公の名前の由来でもあるキックボクサーのKihoの試合を観戦し、「どうして彼女は格闘技の世界に入ったのだろう?」という妄想を膨らませていったのが構想のキッカケ。
あらすじ
おっとりした印象を持たれがちな女子高生・黒石希歩は、足の悪い母と部活に打ち込む友人のため、柔道整復師を目指そうと人体の構造を学べば学ぶほど、破壊衝動が膨れ上がり、空想の世界では人を壊していた。
ある夜、正当防衛を行使するためレイプ魔が出没するという森林公園に赴き、レイプ魔を返り討ちにした後、元女子格のスターであるREINAにその狂気を見初められた奇歩は、彼女の勧誘で女子格闘技の世界に飛び込み、男子の下位互換ではなく“女子だから”面白い格闘技を創りだす。
リングに誘われた怪物が巻き起こすのは、革命か、それとも破壊か――
主な登場人物
- 黒石希歩(くろいし きほ)
- 主人公。学校では柔道部のマネージャーとして過ごし、家では介護を必要とする母親に尽くす女子高生。成績は中の上で、多くの友達を持ち先生とも仲の良い優等生。身長151cm。ブラジャーのカップ数はGと巨乳。4歳から柔道教室に通っていたが打撃は未経験。母子家庭の一人っ子で、空想を相手に一人遊びしていたところ、どんどん人を殴りたくて仕方がなくなってしまい、素人の身でありながらREINAの勧誘で「暴力が許される場所」である女子格闘技の世界へ足を踏み入れる。バックボーンは妄想。
- REINA(レイナ)
- 3年前まで女子格闘技界を背負って立っていた元プロ格闘家。バックボーンはキックボクシング。現在はタレントとして活動している。現役時代の強さと美しさから信奉者も多い。男子格闘技の劣化でしかない女子格闘技を変えるため、希歩の狂気に目を付ける。
- 松任谷綺(まつとうや きら)
- アマチュアキックボクシングの世界女王。16歳。身長162cm。バックボーンはシュートボクシング。アマチュア戦績は81戦81勝6KО。鉄仮面で、座右の銘に「2位は最下位と同じ」を掲げるなど非常にストイック。ブラジャーのカップ数はⅮ。好きなものはサンリオ。REINAの弟子であり彼女の再来と呼ばれることを目指しているが、「正当な女子格闘技の面白さ」を証明するため、REINAの計画には反対の立場を表明している。
- 八鋤レミ(やすき-)
- 3年連続都大会準優勝の実績を持つキックボクサー。身長158cm。バックボーンはキックボクシング。ブラジャーのカップ数はB。選考のためREINAが集めた10人のアマチュア格闘家の中で最もREINAに心酔している。動体視力はREINAや綺以上。希歩の練習相手を務めることも多い。
- 小林愛理(こばやし あいり)
- ディフェンスを度外視した殴り合いを好む関西女王。バックボーンはフルコンタクト空手。実家は古くからある空手道場で、3歳の頃から空手を始め、13歳の頃からキックボクシングの試合に出るようになった。試合後に必ず食べに行くほど焼き肉好き。モデルはRISE QUEENミニフライ級王者の小林愛理奈。原作者が最も思い入れがあるキャラクターだと明かしている。
- 鉾那美夜(ほこな みや)
- SNSフォロワー数100万人を誇るインフルエンサー。身長166cm。リーチ173cm。バックボーンはキックボクシング。自分が主役じゃないと気が済まない性格で、高校入学前に圧倒的な光を放つREINAを見て格闘技の道に進んだ。
- らぶ
- タイから来た天才ムエタイ少女。19歳。身長147cm。リーチ149cm。バックボーンはムエタイ。本名はとても長いため通称名を名乗っている。日本国内では無名で小柄だが20kg近い体重差のあるプロ選手を2分で沈めるなど規格外の実力を持つ。
- 黒子瑠美子(くろこ るみこ)
- 二重人格者のゲームオタク。バックボーンはひきこもり。15歳の時に自分をイジメていた相手を半殺しにする事件を起こし女子少年院に収監された経験を持つ。対戦相手の家の間取りや初恋相手まで調べ上げるなど用意周到。
- 天田ニーナ(あまた-)
- 小柄な体格を筋肉で包んだアマチュアMMA全米王者。バックボーンはレスリング。
- 荒井麗(あらい れい)
- 綺の幼馴染の万能お嬢様。バックボーンはシュートボクシング。得意技はローキックとカーフキック。
- 大田アリス(おおた ありす)
- 大田姉妹の双子の姉。ボクシング世界ユース金メダリスト。バックボーンはボクシング。
- 大田レイム(おおた れいむ)
- 大田姉妹の双子の妹。ボクシング世界ユース銀メダリスト。バックボーンはボクシング。
- NANA(ナナ)
- K-ONE女子二階級制覇王者。バックボーンは伝統派空手。自分のスタイルを貫きたいレミに教えを請われる。
- 白崎小雪(しらさき こゆき)
- “神速のホワイトアウト”の異名を持つRISE QUEENアトム級王者。極度の人見知り。バックボーンはフルコンタクト空手。
- 坂本(さかもと)
- 様々な雑務をそつなくこなすREINAの敏腕秘書。
- アキ
- 希歩と同じ学校に通う彼女の友人で柔道部の主将。柔道の腕前は黒帯。希歩の親友だったが、突如学校をやめ、再会した際に殴り合いに憑りつかれたようになっていた彼女を受け入れることが出来ず決別する。
- 藤間信(ふじま まこと)
- 株式会社サイバーブローカーの最高経営責任者にしてフジマTVと藤間開発株式会社の代表取締役。総資産は2000億円を超えている。脱ぎ癖がある変態紳士で、REINAのスポンサー。REINAの「今のつまらない女子格闘技を壊す」という発案を受け、女子格闘技史上最大のトーナメント「RMAWS」(レディース・マーシャルアーツ・ワールドシリーズ)を開催する。
- 清水俊一(しみず しゅんいち)
- かつて柔道をベースとした独自のスタイルで総合界隈を荒らした格闘家。数々の王者を育て上げた名伯楽でもある。現在はニーナのトレーナーをしている。
- 坂東橋芳乃(ばんどうばし よしの)
- REINAの後輩で女子バンタム級3位のトップランカー。バックボーンは空手。一人称はボク。現役の介護士で、希歩の選考会入りに伴い彼女の母親の介護を担当するようになる。
- 黒石歩美(くろいし あゆみ)
- 希歩の母親。足が悪く車椅子で生活している。
- 片倉まち子(かたくら まちこ)
- 元プロキックボクサーの医務室長。34歳。
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関連項目